2016年11月10日
【レポ】ジョナタス・ノヴァエス・セミナーby後藤悠司
ジョナタス・ノヴァエスは日本ではあまり知られていませんが今回出場した「アブダビグランドスラム東京」そしてその翌週に愛知で開催された「ASJJFドゥマウオープン」でも優勝し2つの金メダルを獲得し、その実力者ぶりは疑う余地はないでしょう。
そんなジョナタス、現在はカリフォルニアの老舗道場パラゴンのヴェンチュラでインストラクターを務めているブラジル出身の34歳。
趣味はサーフィンだそう。
代名詞ともなっているフラットハーフガードを駆使しして柔術だけでなくノーギでもワールドタイトルを持ち、MMAでも活躍中という強豪選手です。
今回は突如決まったセミナーでしたが本人の希望で試合後3日続けて東京と神奈川で行いました。
自分は通訳とセミナーのオーガナイズをお手伝いさせてもらいました。
このレポートではこの三日間のセミナーをまとめてお送りします。
セミナーは毎回10分程のウォームアップから始まります。
その日の技で使う部位を集中して温めるとともに一人打ち込み的な動きも取り入れていました。
初日は一心柔術にてフラットにされたハーフガードからのスイープを中心にレクチャー。
ハーフガードをパスさせないためのディテイルを含め為になるテクニックでした。
2日目は代々木のミューズ柔術アカデミーにて今回の来日の試合で決めまくったバックロールスイープを中心に。
これは難しい動きでしたが、初日の動きと組み合わせて使えるもの。
オリジナルのポジションを駆使した技の説明を聞くと知らない人が試合をしたら確かにこれはスイープされてしまうのも納得のテクニックでした。
3日目はENDUREチーム東神奈川にて行いました。
初心者が多かったため、パスガードを3種類。
これがまた良かったです!
パスガードの角度やノーギでも使える良いテクニックでした。
その後リクエストによりフラットハーフガードも披露。
先ずはパスを防いでそれから返すというガードの基本的概念をしっかりと抑えたテクニックは今の自分のゲームに簡単に追加して自分の柔術を高められるとても良い材料になったと思います。
また基本を抑えた技のレクチャーは満足度の高いセミナーに繋がりました。
今回のように急に決まったセミナーは狙い目だと思います。
少ない人数で通常よりも安く受けられる事もあります。
しかも参加費も安いので2日目、3日目とセミナーに参加できれば単発の技だけでなく、その先生の技の体系も解るし、指導も連続で受けられるのでわからないところも質問できます。
ジョナタス本人も初来日で沢山の人との出会いはかけがえのない思い出になったことでしょう。
皆様も是非積極的にセミナーに参加して、柔術ライフをより良いものにしてくださいね。
セミナー初日は蒲田の一心柔術でのセミナー。
会員さんを中心に10名余りが集まった。
ジョナタス=フラットハーフなのでセミナーもそのテクニックが主なテーマ。
通常のハーフガードとの違いをみんな興味深そうに練習。
セミナー2日目は代々木のミューズ柔術アカデミー。
ミューズはジョナタスやエリオット、カフェなマニアックな黒帯を不定期で開催している。
ここでもハーフガードを中心に2時間みっちりとセミナーは行われた。
参加者の一人は「ジョナタスの教則DVDを持っていたが今回のセミナーを受けてさらに技の理解度が増した」と満足げの様子だった。
連日のセミナー開催は続く。
3日目はエンドゥアで行ったが告知が不十分でごく少数でのセミナーとなってしまった。
参加者が少なった分、グループレッスンのようなアットホームなセミナーで逆のよかったかも?!
セミナーの合間には東京観光も。
つかの間の東京滞在を多いん楽しんだようだ。
高額な賞金が懸かった「グランドスラム東京」に出場するために来日したジョナタス。
マスター黒帯ミドルで優勝し賞金$1500をゲット。
グランドスラム東京の翌週には愛知で開催された「ASJJFドゥマウオープン」に参戦。
マスター黒帯ミドルで2試合を戦い優勝を果たす。
ここでも得意のフラットハーフが炸裂。
華麗なスイープで相手を吹っ飛ばす勢いで返していた。
LAに帰国後、すぐさまサンフランシスコに飛びIBJJFの「ワールドノーギ」に出場。
マスター黒帯ミドルで3位入賞で銅メダルを獲得。
そして今週末にはLAで開催のSJJIFワールドにも出場予定。
なんと日米を股にかけて4週連続で試合出場というジョナタス。
SJJIFワールドでも好成績を期待したい。
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