2016年11月19日
【レポ】SJJIFワールド2016
11/12-13の2日間、LAのロングビーチ・ピラミッドでSJJIF主催の世界選手権「SJJIFワールド2016」が開催された。
この大会はいま日本国内はもとよりアジアでも大会を数多く行うASJJF(Asia Sport Jiu Jitsu Federation=アジアスポーツ柔術連盟)の上位組織であるSJJIF(Sport Jiu Jitsu International Federation=スポーツ柔術国際連盟)が主催する世界選手権だ。
柔術の世界選手権というとIBJJF主催のムンジアルが知られているが、このSJJIFワールドはアドバンテージ&レフェリー判定なし、延長サドンデスありというSJJIFルールを採用した試合の世界選手権となっている。
世界大会というだけありアメリカ、ブラジル、日本はもとよりオーストラリア、南アフリカ、タヒチなどSJJIFの各国支部がある国はもちろん、その他の近隣諸国から3000人余りの選手が参加している。
そしてこの大会はキッズ、アダルト、マスターと各年齢カテゴリーが一斉に行われ、またギ&ノーギも同時開催と1回の遠征で最大で4カテゴリーもの試合に参加できるのはお得に感じるだろう。
また今大会の黒帯カテゴリーにはギ&ノーギとも賞金が賭けられれており、その賞金を目当てにか多数の有名選手もエントリーしていた。
既報のレポートでは日本から遠征した選手を中心に紹介したのでこのレポートでは海外選手の活躍を紹介したい。
大会は"本家"ムンジアルと同じロングビーチ・ピラミッド。
マットは14面が設置され2日間に渡って行われた。
だが試合進行は遅れ気味で9:00開始も大会終了は両日とも22:00を超える長時間大会に。
今大会イチのビッグネームはアイザック・ドーダライン(コブリンヤBJJ)。
ムンジアルではライトフェザーで3位入賞も今大会ではライトでエントリーし楽々と決勝戦進出。
アイザックと同じくコブリンヤ門下のニコラス・ウォーカー。
ニコラスはまだメジャータイトルに絡んだことはないが自身のアカデミーも持つ実力派。
ライト級決勝はアイザックとニコラスでクローズアウト。
この大会の翌日が誕生日だったアイザックだが優勝はニコラスに譲って準優勝に。
オープンクラスでも決勝戦まで勝ち進んだアイザック。
だがその決勝戦では昨年度の王者、ダニー・ジェラルド(タヒチBJJ)にサドンデスの末にスイープで敗れた。
ダニーはウルトラヘビーでも優勝しておりWゴールド。
階級別$500、オープンクラス$3000の合計$3500の賞金を獲得している。
グランドスラム東京、ASJJFドゥマウ愛知、ワールドノーギ、そして今大会と4週連続試合に挑んだジョナタス・ノヴァエス(パラゴン)。
今大会ではアダルトでの参戦だったがミドル級で3位に食い込む奮闘ぶり。
フェザー級は4人トーナメントで優勝し$500ゲットしたのはジョニー・ムニョス(シークエンス)。
決勝戦でマリオ・コレア(コブリンヤ)を激戦の末に勝利した。
いまオーストラリアでSJJIFのオセアニア連盟代表を務めているミノウ・タバレス(メストレウィルソン)。
肋骨を負傷しながらもマスターで準優勝したのは大健闘だろう。
パン優勝&ワールドマスター準優勝のマルコス・ノラト(ウマイタ)がSJJIF初参戦。
シニア2フェザーで2試合を勝ち抜いて優勝を果たす。
チェックマットのベテラン、ホビーニョことホブソン・ホドリゲスはシニア黒帯ミドルでワンマッチ決勝戦を制して優勝。
減量なしで参戦も手堅い勝利はさすが。
色帯で目立っていたのはイタロ・モウラ(シセロコスタ)。
紫帯で圧勝したイタロはいまアメリカ在住だが今大会参戦を最後にブラジルに一時帰国し、来年はヨーロピアンから始動予定だそう。
アダルト青帯スーパフェザー決勝で日米新鋭対決を制したリアム・モス(AOJ)。
AOJらしいモダンテクニック全開で日本から参戦の山本博斗(グレイシーバッハ)から勝利している。
昨年はジュブナイルでWゴールドだったソフィア・フローレス(AOJ)だが今年はアダルトでエントリー。
ギのみの参戦も余裕の勝利で優勝。
女子でオープンクラスで試合が組まれていたタリタ・ノゲイラ(Nsブラザーフッド)だが試合をドタキャンしレフェリーのみ。
タリタは今大会の前にMMAの試合で計量オーバーしており、その減量疲れから今大会参戦を見送ったようだ。
会場にフラリと姿を現した柔術&MMAのレジェンド、ニーノ・シェンブリ。
すっかり白髪頭になってしまったが往年の風格は変わらず。
また試合が見たい!
SJJIF制定の2016年度のアカデミーランキングの1位はなんと日本のTree Rul BJJが獲得。
2位も日本のImpacto Japan BJJで日本のアカデミーが1位&2位を独占。
Tree Rul BJJは来年度からTree Rul BJJではなくRUL BJJとして単独入賞を狙っていく意向のようだ。
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