2016年11月23日
【レポ】SJJIFワールド2016参戦記 by 成田サトシ
みなさんおつかれさまです、Jiu Jitsu NERDライターの成田です。
今回は「Review Wednesday」をお休みして、11/12-13にLAで行われたSJJIF Worldsの参戦記的なことを書きたいと思います。
「BJJ-WAVE」のほうでは事前に何度がお話ししていましたが、今回のSJJIF Worldsに僕は取材と大会参戦を兼ねて参加しました。代々木で開催しているJiu Jitsu Liga de TokioやDUMAUの海外大会で負けが続き、「地方大会で結果を出せてないやつが世界大会で結果を出せるはずはない!」とお墨付きをいただいてたわけですが、柔術のトーナメントは4人、ノーギのトーナメントは2人エントリーということもあり、ひょっとすればひょっとするんじゃ、と内心期待しながらの渡米です。
本ブログ主宰でJiu Jitsu NERD編集長の橋本欽也さんとともに、大会3日前に現地入り。前夜の次期大統領選でトランプが勝利&カリフォルニア州の住民選挙で嗜好用大麻の合法化が決まったため、「マリファナの煙モクモクな中で反トランプデモが行われているのでは……」と勝手に期待してましたが、街中はいたって平穏。現地での移動手段であるUberに乗っても運転手はなぜかみんなトランプ支持派で、「ヒラリーはIdiot!」「あいつはLiar!!」とディスられまくっているのが印象的でした。
宿泊していたモーテルの外観。1泊$80ぐらいの安宿で、ここに今回参戦した日本チームが5部屋で滞在。フランコ一家は1部屋に8人という凄まじい過密具合で宿泊してました。
日本のヴィレッジヴァンガードのような雑貨屋では、ヒラリー、トランプともに皮肉の効いたグッズが大量に投げ売りされる有様。
そして木曜日にはSJJIFのGeneral Assembly Meetingに記録係として参加。ここでは会長のジョアオ・シウバはじめ、ASJJF代表のエジソン・カゴハラさんや各地域の代表が集まり、2016年の振り返りや来年の目標、収支報告などが行われました。
ミーティング会場だったトーランスのホテルスタッフ。やっぱりラティーナはかわいいですね!
ラティーナに数秒恋をしたあとはミーティング会場を抜け出して、サンディエゴでMMA留学をしている飯嶋くんと合流し街中をパトロール。大会前日の金曜日には「さすがに一度も練習をしないのはマズイ」と思い立ち、クレバー・ルシアーノのアカデミーで欽也さん指導のもと、飯島くんに相手になってもらって身体を動かしました。
そんなこんなで大会初日。会場はIBJJFのムンジアル会場として知られるロングビーチ・ピラミッドです。前回に引き続きマットは14面と大規模。マットはFUJI MATSで色もグレー×ブルー、表彰台まわりには各国の国旗があしらわれるなど、会場は同じでも演出はムンジアルとかなり異なります。
大会は10時スタートでしたが、僕が出場するマスター白帯カテゴリーは18時に計量とかなりの時間があったため、試合まではマットサイドでいつも通りの撮影をしていました。いざ大会が始まると、おタバコ休憩はおろか、トイレにもなかなかいけないのがしんどいところです。
そして自分の試合。初日の柔術は初戦をパスられて3-0で惨敗。4人トーナメントだったため3位決定戦がありましたが、そちらも最後の最後でパスられて5-4で敗退とかなりの塩試合!
一方、翌日のノーギは2人トーナメントという気楽さもあったのか、クローズドからキムラを極めることができ、一本勝利で金メダルをいただけました。
第一線で活躍する現役バリバリの選手にとって「世界」といえばIBJJFのムンジアル一択だと思いますが、週1〜2回の練習で満足している僕のような趣味柔術層にとっては別次元の話。8月にはIBJJFのワールドマスターが開催されていますが、バケーションシーズンで航空チケットもなかなか高くつきます。
一方、毎年秋に行われているこのSJJIF Worldsは、知名度やレベルの高さでいえばIBJJFにまだまだ及ばないものの、今年は50カ国近くから3000人余りが参加と年々規模も拡大しています。自分の実力を世界という舞台で試してみたい、いろんな国の選手が集まる大会にとりあえず参加してみたいと考えている方にとっては、こちらの大会も狙い目といえるかもしれません。
SJJIFならではの演出として、表彰台に上ると会場中に「レペゼンジャパァーーン!」とアナウンスされるのもなかなか経験できないことでしょうし、年中快適な気候のカリフォルニアですから11月でも観光は存分に楽しめます。
実際、自分は大会後にはティファナに直行。ブラジルのお茶であるシマハホンを入手すべく、ブラジル人コミュニティが多いというサンディエゴにも立ち寄り、ホドリゴ・メデイロスのアカデミーやStudio 540にもお邪魔しました。
そんな感じで約1週間の滞在はあっという間に終わりましたが、帰国後にはサプライズが。まったりと帰国後初の練習に参加していたところ、恒例の写真撮影の際に青帯を巻いていただきました。予想外すぎて練習仲間のナルセさんの投げの受け身が取れず、左膝の痛みが現在もまったくひきません!
というわけでとっちらかった文章でしたが、35を過ぎたおっさんでもいっちょまえに世界大会に出場できたりと、つくづく柔術は人それぞれの楽しみ方ができるものだと実感しています。来年のSJJIF Worldsには多くの日本人選手が参加されることを期待しています!
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