2016年11月30日
btbrasil at 13:01 Permalink
【Review Wednesday】ジョセフ・カピッツィ「THE CAPIZZI LOCK」
みなさんおつかれさまです、Jiu Jitsu NERDライターの成田です。
今回は久しぶりの「Review Wednesday」、Digitsuからリリースされたジョセフ・カピッツィによるノーギテクニックの教則DVD「THE CAPIZZI LOCK: SUBMISSION GEOMETRY」を取り上げたいと思います。
このジョセフは、NYのスタテンアイランドにあるNYC BJJのインストラクターを務めるヘンゾの黒帯(現在2段)で、過去にはギロチンの教則DVD(Mastering the Guillotine)をリリースしている“BJJサイエンティスト”。
本作のタイトルであるCAPIZZI LOCKは、スマッシュパスやクルシフィックス、キムラトラップやベリンボロなど、柔術やノーギでよく見られるポジションにおけるカウンターやアタックを体系化したもので、上のようなポジション下での自分と相手の腕・足の関係性をうまく利用することで、より強力やキムラやカーフスライサー等のサブミッションを可能にするといいます。
ジャケット裏の説明文を読むと「CAPIZZI LOCK PROJECTはクリエイティビティの隠された扉を開く」「ファイトにおけるエゴや雑念を取り除く」「人間としてのあなたのポテンシャルを理解しよう」(すべて直訳)と書かれていますが、このテキストではいまいちピンとこないため、百聞は一見に如かずとDVDを再生してみると、「CAPIZZI LOCK」のコンセプト説明から始まり、クロスボディからキムラ的なセットアップで肩関節や二頭筋を極めるサブミッションやクルシフィックスポジションからのトライセップスライサー、ノーギで見られる機会の多いアンダーフックスマッシュパスへのカウンターのカーフスライサーやトーホールド、ベリンボロからのカーフスライサーなどが続きます。
中盤はクルシフィックスポジションのポイントやそこからのギロチン、三角、オモプラッタ、サイドから胸のプレッシャーによるタップも奪える固め技(Cross Body Crush)、そして後半はハーフボトムからキムラグリップを取られた際のディフェンスや、カウンターのキムラのバリエーションなども収録。
キムラグリップを応用したサブミッションが多く、いつのまにかキムラ好きになっていた自分としては興味深い内容なのですが、Digitsuおなじみの流暢な英語解説と自分の技術レベルの低さが災いし、紹介されているテクニックの手順は理解できるものの、肝心の「CAPIZZI LOCK」のコンセプトがいったいどんなものかしっくりこないまま終了してしまいました……。
帯色によっては試合で禁止されているテクニックもあり、中上級者向けの内容といった印象ですが、各テクニックやその背景にあるコンセプトの解説はしっかり時間を取られていますし、ジアニ・グリッポも「グレートプロダクトだ!」と太鼓判を押しているので、英語が得意な方にぜひ感想を伺いたいところです!
【近日入荷予定】
ジョセフ・カピッツィ
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