2016年12月21日
【レポ】Jiu Jitsu Liga de Tokio 03:アダルト青帯
12/18(日)、東京・代々木のミューズ音楽院ホールで「Jiu Jitsu Liga de Tokio 03」が開催された。
『Jiu Jitsu NERD』制作陣が主催するJLTは、スポンサー権利をかけたリーグ戦という、おそらくこれまでにはなかった大会コンセプトで今年7月にスタート。
11月に開催したランキング対象外の平日大会のオープントーナメントを含めれば約半年で4回もの大会を行ったことになる。
来年のスポンサー権獲得を巡る戦いも今回がラスト。ランキング上位者のポイント争いに加えて、ランキングトップのマテウス・オンダを巡る若き精鋭たちのトーナメント、そして塚田市太郎と後藤悠司による時間無制限&一本決着オンリーのスーパーファイトも開催。
他大会と日時が被った不運もあり残念ながら参加者こそ少なかったものの最終戦に相応しい盛り上がりを見せた。
今回から3回にわたって大会の模様を詳細にレポートするが、まずは “国内青帯最強決定戦”の様相を呈したアダルト青帯のトーナメントからお伝えしたい。
今年のJBJJFとJJFJの全日本を制し、IBJJFのアジアオープンも優勝と快進撃を続けてきたマテウス・オンダ(東海BJJ)はJLTでも第1戦、2戦ともに階級別&無差別を制してランキングトップをキープしていたが、来年1月にブラジル・サンパウロへの帰国が決定。
帰国前にその牙城に迫ろうと、打倒マテウスを目指す大柳敬人(CARPE DIEM)を筆頭に、鈴木真(同)、風間敏臣(ストライプル茨城)らが参戦し、熱戦が展開された。
アダルト青帯フェザー1回戦
○風間敏臣(ストライプル茨城)
vs
×田中義篤(CARPE DIEM)
5月のJBJJF東日本選手権で階級別&無差別優勝、11月のデラヒーバ杯でも階級別を制している風間は19歳の専門学校生。
田中を三角絞めに入れると、バランスを崩したタイミングを逃さず腕十字を極めて3:30、一本勝ちで準決勝進出。
アダルト青帯フェザー準決勝
○マテウス・オンダ(東海BJJ)
vs
×鈴木真(CARPE DIEM)
大柳同様、マテウスからの初勝利を目指してCARPE DIEMから参戦した鈴木だが、序盤でラッソーからのスイープ、パスを許してしまう。
すかさずバックに回ったマテウスがチョークを極めて2:30、一本勝ち。決勝進出を決めた。
アダルト青帯フェザー準決勝
○大柳敬人(CARPE DIEM)
vs
×風間敏臣(ストライプル茨城)
勝てば決勝でマテウスと対戦とあって、互いに負けられない戦いはリバーサル合戦に。
P8-8から残り10秒を切ったところで大柳がきっちりトップを取り、P10-8で決勝進出。
アダルト青帯フェザー3位決定戦
○風間敏臣(ストライプル茨城)
vs
×鈴木真(CARPE DIEM)
3位決定戦は風間が快勝。P8-0から3:43、マウントからの腕十字を極めて鈴木を退けた。
アダルト青帯フェザー決勝戦
○マテウス・オンダ(東海BJJ)
vs
×大柳敬人(CARPE DIEM)
二人の対戦は11月のブルテリアオープン以来7回目。同大会では階級&無差別ともにマテウスに敗れ、悔し涙を流した大柳。今年最後に初勝利を飾れるかどうかに注目が集まったが……。
スイープをはじめ、場外際の攻防が逃避と見なされるなど、6ポイントを献上してしまった大柳が完封負け。マテウスがP6-0で階級別を制した。
アダルト青帯フェザー表彰台
優 勝 マテウス・オンダ(東海BJJ)
準優勝 大柳敬人(CARPE DIEM)
3 位 風間敏臣(ストライプル茨城)
アダルト青帯オープンクラスライト1回戦
○鈴木健太(一心柔術)
vs
×田中義篤(CARPE DIEM)
階級別3位決定戦で負傷した鈴木真が欠場し、JLT常連の一心柔術・鈴木健太を含む5人トーナメントで行われたオープンクラス。
スタンディングの探り合いが続いた初戦は、P2-2からのレフェリー判定で鈴木健太が田中を下して準決勝進出。
アダルト青帯オープンクラスライト準決勝
○マテウス・オンダ(東海BJJ)
vs
×風間敏臣(ストライプル茨城)
トップの取り合いとなったこの試合。階級別でテクニカルな攻防を見せていた風間だが、終盤ではマテウスに腕十字を狙われ、あわやというところでタイムアップ。P6-4でマテウスに軍配。
アダルト青帯オープンクラスライト準決勝
○大柳敬人(CARPE DIEM)
vs
×鈴木健太(一心柔術)
序盤でクローズドから三角をセットアップした大柳が1:46、アームロックを決めて一本勝ち。マテウスとの再戦に挑むことに。
アダルト青帯オープンクラスライト3位決定戦
○風間敏臣(ストライプル茨城)
vs
×鈴木健太(一心柔術)
3位決定戦はXガードからバックに回った風間が1:22、片羽絞めを極めて一本勝ち。階級別&無差別で3位入賞を果たした。
アダルト青帯オープンクラスライト決勝
○マテウス・オンダ(東海BJJ)
vs
×大柳敬人(CARPE DIEM)
階級別と同じ顔合わせの無差別決勝。大柳は序盤の引き込み際でマテウスの三角に捉えられたものの、エスケープに成功して立て直しを図る。
その後スイープを献上した大柳はトップを取り返すが……。
P2-2で残り時間1分を切り、再びマテウスにトップを奪われると、そのままポジションをキープされてタイムアップ。
P4-2でマテウスが勝利し、3大会すべてで階級別&無差別優勝と、文句なしの活躍でマテウスがJLTランキング1位を手にした。
「これがいまの実力」と、試合後はどこか吹っ切れたような表情を見せた大柳。次回の対戦がいつになるのか。大柳のリベンジに期待したい。
アダルト青帯オープンクラスライト表彰台
優 勝 マテウス・オンダ(東海BJJ)
準優勝 大柳敬人(CARPE DIEM)
3 位 風間敏臣(ストライプル茨城)
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