2016年12月31日
【10大ニュース】Jiu Jitsu NERD制定:2016年の柔術界の10大ニュース Part.2
Jiu Jitsu NERD制定の2016年の柔術界の10大ニュース、前回の続きでPart.2は5位から1位までを発表します!
どのニュースもランキング上位に入るのは納得の大きなニュースでしたが1位は座談会出席者が満場一致なのはもちろんメールで頂いた意見でも多く見られたものでした。
そして今年は世代交代的な若手選手の活躍とベテランの大きな転機という相反した話題も注目されているのも面白い点でしょう。
それでは5位から発表していきます。
5位
橋本・嶋田ら新世代黒帯の活躍
今年のIBJJFアジアでは20代前半の新世代黒帯である橋本知之と嶋田裕太の活躍が大きな注目を集めました。橋本は国内最強なのはもちろんワールドクラスの選手として名を馳せる芝本幸司から昨年のリベンジを果たして優勝。そして嶋田は黒帯デビュー大会で江端、加古、山田、宮地と国内トップ選手から連勝してアジア制覇。特に2回戦のvs加古戦で20-0の完勝劇は特筆モノ。黒帯は群雄割拠の様相を呈している中、若手黒帯がこうやって頭角を現してきているのは明るいニュースといえます。
4位
シュレック関根、プロ格闘家に転向
今年最も驚いたニュースだったのが"シュレック"こと関根秀樹が警官という安定した職を辞してプロ格闘家に転向したことでしょう。しかも43歳というアラフォー超えの年齢でのプロ転向は賛否両論ありました。ですがシュレックの安定した職を捨てて格闘技で食っていくという決断は本人以外にはわからない大きな苦悩があったのは想像に難くありません。そんなシュレックの大英断は日本の柔術シーン全体で応援したくなる夢のあるもの。残念ながらプロ転向初試合は敗れてしまいましたが、来る2017年の再起戦の復活勝利を期待しましょう。
3位
アジア全域で柔術が盛況
ここ数年来、常にニュースの中に入ってきているアジアの柔術シーンの活性化がいよいよ本格化してきています。その中でも隣国の韓国の勢いが凄まじく、アジアでは日本に次いで2カ国目となるIBJJF主催大会が行われたり、韓国人選手が日本の大会で活躍したり、また韓国国内の大会でも軒並み盛況だったりと枚挙に暇がありません。長くアジアの柔術シーンの旗手として君臨してきた日本ですが、韓国の勢いに飲まれてしまうかも?!またその他の国でも柔術は着実に定着してきており、アジアンインベイジョンの脅威は侮れないものとなっています。
2位
湯浅麗歌子、ムンジアル2連覇
昨年のMVPでもある湯浅が今年もムンジアルを連覇し黒帯2年連続優勝、そして茶帯から数えると3年連続優勝の偉業を達成しました。また昨年はライトフェザーで今年はルースターで2階級制覇でもあります。そしてムンジアル以外でもアブダビグランドスラム東京や、トルクメニスタンにて開催されたアジアチャンピオンシップでも優勝したのも話題となりました。
1位
大会ライブストリーミング花盛り
満場一致で1位に選出されたのが大会のオンラインライブストリーミングが日常化したことでした。アブダビグランドスラム東京はAbemaTVで、JBJJFの主要大会とASJJFドゥマウの九州大会はAbemaTV FRESH!で配信され、コパブルテリアはYouTube LIVEで配信されたのは記憶に新しいとことでしょう。その他の大会でもニコ生やツイキャス、USTREAMなど様々な配信サービスでライブストリーミングされ手軽に大会が見れるようになったのは革新的でした。しかも海外は有料配信が主なに対し日本ではそのほとんどが無料配信なのは嬉しいことでしょう。
以上、5位から1位までの10大ニュースでした。
このランキングはいかがだったでしょうか?!
個人的に一番大きかったのは1位に選ばれた大会のライブストリーミングのことです。
昨年の座談会でも話してましたが海外ではFLO GRAPPLINGやUFCファイトパスなどで手軽に大会がリアルタイムで見れるようになってます。
それに対して日本は昨年まではライブストリーミングされる大会は多くなく、生配信で視聴可能なのは限られた大会のみという状況でした。
ですが今年になってAbemaTVやAbemaTV FRESH!、YouTube LIVEなどのオンライン配信サイトの充実に比例するかのように、大会のライブストリーミングが急激に盛り上がり、月イチ以上の頻度で大会のライブストリーミングで視聴可能となったのは日本柔術シーンにとって大きな転機になったといえます。
自分自身、柔術プリーストで大会の動画配信をしてるだけに、このライブストリーミングの充実ぶりはいろいろと考えさせられます。
そんな感じで今回制定したこの10大ニュースの他に年間MVPやベストマッチ、ベストサブミッション、新人賞なども座談会で決めました。
その選考座談会の様子や選考結果は来月発売のJiu Jitsu NERD Vol.9の誌上で発表します。
と、いうことで2016年の更新は以上です。
今年もご愛読ありがとうございました!
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