2017年01月05日
【レポ】『RIZIN FF JIU-JITSU OPEN TOURNAMENT 2016』
2016年年末、メジャー格闘技イベント「RIZIN」が注目を集めた一方で日本のBJJ界でも熱戦が繰り広げられていた。
今回は12月29日(木)、さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナにおける格闘技ファンイベント「格闘技EXPO2016」内のマットエリアにおいて開催されたJBJJF公認大会「RIZIN FF JIU-JITSU OPEN TOURNAMENT 2016」をレポートしたい。
今大会は多くの柔術家から人気を集め、早期で募集定員に達してエントリーが締め切られたが、延べ人数で約250人ものエントリーがあった。
アダルトはもちろんマスターも1〜5まで、さらにキッズ部門ともいえるジュニアなど幅広い年齢層で試合が組まれたが、定員が限られているためか比較的少ない人数のトーナメントが多くなったのは残念だった。
注目されたアダルト黒帯はオープンクラスの他に2階級で試合が成立している。
今回はアダルト黒帯とその他の注目試合を中心にレポートしていく。
アダルト黒帯フェザー級決勝戦
○加古拓渡(グラップリングシュートボクサーズ)
VS
×アダイベルト・マイア・ヴィタウ"ベッチーニョ"(CARIOCA TEAM ASIA)
かつて日本に長期滞在しKRAZY BEEにてKID山本の柔術コーチとして指導していたベッチーニョが山本ファミリーのサポートとしてひさしぶりの来日。
そして今大会にも参戦したが加古にベリンボロなどで翻弄されP2-4でワンマッチ決勝で敗れた。
アダルト黒帯ライト級決勝戦
○細川顕(CARPE DIEM HOPE)
VS
×金子竜也(パラエストラ東京)
四人トーナメントとなったこの階級では準決勝で山本保則(パラエストラ千葉)から一本勝ちした細川選手と稲野岳選手(トライフォース五反田)をポイント11-0で破った金子選手の対戦。
試合は3:06、腕十字を極めた細川選手が連続一本勝ちで優勝を決めた。
アダルト黒帯オープンクラス表彰台
優 勝 宮地一裕(修斗ジムroots)
準優勝 細川顕(CARPE DIEM HOPE)
3 位 稲野岳(トライフォース五反田)、奥村マルシオ(パラエストラ東京)
7人エントリーのアダルト黒帯オープンクラスを制したのはライトフェザー級で一人優勝となった宮地選手。
この白熱したであろうトーナメントを見逃したのは惜しい限りである。
試合の模様が気になる方はJBJJFTVアーカイブ映像を参照して頂きたい。
■コチラから!
女子アダルト白帯ライトフェザー1回戦
○RYU SOHEE(Delariva JJ-Bon jiu-jitsu)
VS
×東あずさ(CARPE DIEM)
個人的に一番注目していたのはこの試合、モデルの東あずさの柔術デビュー戦だ。
完全に腕十字が極められているようにも見えたが驚異の粘りを見せ、長時間の関節地獄を凌ぎきったが4人トーナメントの初戦でポイント0-0、アドバンテージ0-3で敗退した。
女子アダルト白帯ライトフェザー級表彰台
優 勝 RYU SOHEE(Delariva JJ-Bon jiu-jitsu)
準優勝 島村有紀(和術慧舟會HEARTS)
3 位 東あずさ(CARPE DIEM)、荒木未来(リバーサルジム立川ALPHA)
アダルト紫帯オープンクラス2回戦
○乘次秀彦(バッファロー柔術)
VS
×土屋大喜選手(修斗ジムroots)
今大会最大のトーナメントとなったのが10人エントリーのアダルト紫帯オープンクラス。
一番の注目選手である元修斗環太平洋ライト級王者の土屋大喜選手(修斗ジムroots)は初戦でライト級優勝の清水大樹選手(マスタージャパン)にポイント9-0で勝利し、1回戦シードでヘビー級一人優勝の乘次選手と激突。試合巧者である乘次選手がポイント8-0で勝利した。
アダルト紫帯オープンクラス準決勝
○乘次秀彦(バッファロー柔術)
VS
×祖父江誠選手(グラップリングシュートボクサーズ)
ガードが強い祖父江選手であったが、6:04腕十字で乘次選手が一本勝ち。
アダルト紫帯オープンクラス準決勝
〇野々口宙(mibro)
VS
×鷹島大樹(リバーサルジム新宿Me,We)
フェザー級トーナメントでは土屋選手に勝利して優勝を果たした鷹島選手がオープンクラスでも準決勝に進出。ミディアムヘビー優勝の野々口選手は初戦で五味良太選手(X-TREME EBINA)にレフェリー判定で勝利している。体格で勝る野々口選手がパワフルな試合運びでポジュショニングで優位に立ち、2:27一本勝ち。
アダルト紫帯オープンクラス決勝戦
○乘次秀彦(バッファロー柔術)
VS
×野々口宙(mibro)
ポジュションが激しく入れ替わる、ポイントの奪い合いが繰り広げられた。
ポイント6-2で乘次選手が勝利し、今大会の最終試合を締めた。この試合は大会終了予定時刻の14:00、「RIZIN」の試合開始時刻の15:00を少し過ぎていたため観客が少ない中で行われた。
アダルト紫帯オープンクラス表彰台
優 勝 乘次秀彦(バッファロー柔術)
準優勝 野々口宙(mibro)
3 位 祖父江誠(グラップリングシュートボクサーズ)、鷹島大樹(リバーサルジム新宿Me,We)
運営に携わったスタッフの皆様。
集合写真の撮影をしてもらえないかと声を掛けて頂けたのは光栄である。
だがもし次回があるならば、ぜひこの中に混ぜてもらいたいと思っている。
格闘技EXPOの会場となったコミュニティアリーナ。奥の方に柔術の試合会場となったマットが見える。
右側奥の壁を隔てた向こうがRIZINの試合会場のメインアリーナである。
試合場として4マットが用意された今大会は隣に設置された女子プロレスと併せて大勢のギャラリーに見守られた。
入場曲やゴングの音が常に聞こえてくるような状況であったため、女子プロレスの模様が気になったのは私だけではないはずだ。
今大会の会場は従来の柔術大会会場と比較すると圧倒的に広くて開放感があり、陽が差して明るく居心地の良さは抜群であった。
この環境の中で試合できることは選手にとって大きなモチベーションとなるだろう。
今後、また同じ会場で柔術大会が継続開催されることを望む次第である。
■今大会のフォトギャラリーはコチラから!
Photo and text by 荒井"スロース"勇二
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