2017年04月26日
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【Review Wednesday】バレット・ヨシダ「サブミッショングラップリング」
みなさんおつかれさまです、Jiu Jitsu NERDライターの成田です。
怠け癖が災いして身辺が穏やかではなく、謎の覆面ライターさんと「グレマガレビュー」でおなじみの内山さんを巻き込んでなんとか存続している「Review Wednesday」ですが、久しぶりに自分が担当させてもらいます。
今回は懐かしの名作紹介ということで、MUSE柔術アカデミーに出稽古に来ているSさんからおすすめしてもらい購入したバレット・ヨシダの「サブミッショングラップリング」を取り上げたいと思います。
これは早川光由氏や芝本幸司選手の教則でおなじみの愛隆堂から2005年に発売され、現在は改訂版が出ている教則DVDブック。
なぜこのタイミングにバレットか?といえば、先日のアブダビ・ワールドプロ2017のレジェンドマッチでソッカと対戦した映像を見たからにほかなりません(結果は序盤に献上したスイープで敗退!)。
バレットといえば01年、02年のADCC準優勝、08年、09年のワールドノーギ優勝、そしてにわかな自分はメタモリス4でのジェフ・グローバー戦のイメージが強く、「バレット=ノーギ」と勝手に思っていましたが、ワールドプロでのキモノ姿もすこぶるカッコよく、「東陽片岡先生のおマンガに出てきそうだな……」とつくづく思った次第です。
前置きはこのくらいにして本題に進むと、この教則DVDブックはノーギのテクニックに特化した内容で、翻訳を務めた橋本欽也さんによれば、2005年のGiグラップリングでバレットが来日した際に制作されたものとのこと(Giグラップリングではペナ級決勝でジェフに破れ準優勝)。
「ポイントで勝つことよりも、相手を関節技で極めることが最も重要」というバレットの思想を反映してか、初心者でも実践しやすいクローズドガードからのサブミッション(三角、アームロック、腕十字、リバースアームロック、オモ→三角のコンビネーションなど)をはじめ、アームドラッグからのバックチョーク、クローズドやハーフのパス、サイドやニーオン、マウントからのサブミッション、そしてノースサウスからの腕十字やニーバーなど、ほぼほぼ極めで終わるテクニックが収録されています。
冒頭のクローズドガードからの三角だけでも8パターンあり、特にかつぎパスを仕掛けられたタイミングで相手のワキを指し、フェイント的なアームロック→三角のセットアップなどは、シンプルながらもモノにしたいテクニック!
付属のDVDは英語ながらもひとつひとつのテクニックの解説と、フルスピード、2つのアングルからのスロー映像も収録されているので、わかりにくさはないはずです。
ノーギの教則DVDはいろいろと出ていますが、映像だけでなくじっくり本で理解できるものはなかなかありませんから、ノーギに挑戦したいと思っている初心者の方はぜひ手に取っていただきたい一作です(自分もとっとと買っておけばと思いました……)。
と、ここまで書いてきて気付きましたが、本日(4/26)はバレットの誕生日!
42歳となったいまでも現役バリバリで戦い続ける姿はやっぱりカッコいいですね。
最後にこの教則DVDブックの冒頭に掲載されているバレットの言葉を紹介して終わりにしたいと思います。
「試合はとても良いモノです。試合をすることで、あなたは非常に早く、技術向上をはかることが可能です。(中略)あなたが試合で残り時間が少なく、ポイントで負けているとしたら、あなたはまず、相手を関節技で極めることを優先して考え、その後にポイントで勝つことを考えるべきなのです。ポイントで勝つというのは、相手を関節技で極められなかった場合のみ、取るべき手段でしかないのです。と私は考えています。試合で勝つことは、あなたをより優れた選手に育てあげることでしょう。私は試合に出来るだけ多く出場する事を勧めます。」
肝に銘じます!!
【発売中】
バレット・ヨシダ「サブミッショングラップリング」
著者:バレット・ヨシダ 翻訳:橋本欽也
■詳細&購入はコチラから!
【今日が誕生日の柔術家】バレット・ヨシダ(42)、ヘナート・シウバ(36)、藤井惠(43)、ニール・スウェイレス(40)
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