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2017年05月17日

【Review Wednesday】『ヒクソン・グレイシー 王者の真実』

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毎週水曜日に柔術関連の映像作品や書籍などをレビューする『Review Wednesday』、今週は久しぶりの執筆となる橋本欽也が担当させて頂きます。

今回紹介するのはビデオで発売されていたヒクソン・グレイシーのドキュメンタリー作品「ヒクソン・グレイシー 王者の真実」です。

これはPRIDE以前のMMA創成期、95年に開催された「バーリ・トゥード・ジャパン 95」でのヒクソンの試合を追ったドキュメンタリーで、試合前から試合後、そしてバックステージでの様子などが見られる貴重な作品。

いまや伝説となった山籠もり合宿や在りし日のホクソンの姿も見られ、ヒクソン全盛期の姿を収めた映像はここでしか見られません。

個人的にグッときたのは控室でホイラーにドヤされてるヒクソンのシーンでした。

ヒクソンといえばグレイシーファミリーの中では別格との印象があったのですが、ホイラーに戦略のことで一喝入れられてるのを見たとき、「意外と普通の兄弟なんだな」と感じたのでした。

この「バーリ・トゥード・ジャパン 95」でヒクソンはRINGSから出場した山本宜久、SAWの木村浩一郎、そしてシューティング代表だった中井祐樹の3人の日本人選手に勝利してワンディトーナメントを優勝するのですが、その過程を緊迫感溢れるバックステージ映像と合わせて見られるのは格闘技ドキュメンタリーとしても興味深いです。

またヒクソン以外の選手にもスポットを当てて、今は亡き木村浩一郎に密着してたり、ガイジン選手が試合を棄権するから賞金をシェアしようと対戦相手に提案をする場面なども生々しく迫っており、舞台裏ではこんなことがあったのか!とこの作品を見て初めて知ることも多く、戦いはリング上だけではないんだな、とも思った次第です。

そして中井祐樹氏は今大会で目を負傷し、シューティングを引退に追い込まれ、柔術に転向していくきっかけにもなったのですが、その壮絶なまでの試合ぶりも鳥肌モノでしょう。

本当に名作中の名作なのですが97年に発売された作品なので実に20年も前でビデオは当然廃盤です。

日本語字幕入りの日本版はビデオ販売のみでDVD化もされてないので、日本語字幕版の視聴は困難でしょうが、日本語字幕なしの海外版はYouTubeで全編アップされてるので見ることが可能です。

コチラから!

日本語字幕がなくても見る価値がある作品なので、ぜひ見てみて欲しいと思います。


■過去の『Review Wednesday』はコチラから!



【今日が誕生日の柔術家】エドゥアルド・ペッソア(32)



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