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2017年06月12日

【レポ】ムンジアル2017:女子黒帯決勝戦

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ムンジアル2017の最後の試合レポートは女子の黒帯決勝戦をまとめて紹介する。

今年のムンジアルは昨年茶帯で活躍した選手たちが黒帯を巻いて参戦し、その多くが決勝戦に勝ち残っている。

ライトフェザーのタリータ・アレンカー、ミドルのアナ・カロリーナ・ヴィレイラ、ミディアムヘビーのナチエリ・ジーザス、ヘビーのクラウジーニャ・オノフレ、スーパーヘビーのタイアニ・ポルフィリオらがそうだが、茶帯の世界王者=黒帯の世界王者候補最右翼の定石通りに今大会でも好成績を残している。



特にタイアニはスーパーヘビーとオープンクラスでWゴールドに輝き、またそれだけでなくヨーロロピアン、パン、ブラジレイロ、ムンジアルのIBJJFグランドスラムも達成という快挙。

このタイアニは黒帯昇格後は無敗を誇っており、この活躍ぶりは当分続いていくことが予想される。

そしてホドウフォの妹、アナ・カロリーナ・ヴィレイラは昨年の茶帯に続き、今年は黒帯でムンジアルを連覇し、これで青帯から黒帯まで、全部の帯色で世界王者になるという偉業を成し遂げているのも特筆モノだろう。


01
女子ライトフェザー決勝戦
○タリータ・アレンカー(アリアンシ)
vs
×ギザリー・マツダ(ATT)

2015-2016王者のギザリーとパン王者、タリータの決勝戦。
タリータは昨年は茶帯で優勝し黒帯に昇格し、GFチームからアリアンシに移籍。
そして黒帯になってからは前述したパン選手権の他にグランドスラムやワールドプロでも優勝し、世界的な選手に急成長中だ。
ギザリーも三十路超えとはいえ実力者ぶりは健在でいまだトップ戦線で活躍し続けている。
試合はスイープに成功したタリータがギザリーから2-0で勝利してパンとムンジアルを連覇、早くも黒帯でもトップ選手としてその名を知らしめたといっていいだろう。



03
女子フェザー決勝戦
○エミリー・マキシーン・シリン(グレイシーウマイタ)
vs
×アナ・カロリーナ・シュミット(グレイシーウマイタ)

優勝候補筆頭のマッケンジー・ダーンがオープンクラスの試合で負傷で棄権し、パン王者でマッケンジーの対抗馬と目されていたビアンカ・バジリオも準決勝戦でまさかの敗退で姿を消すという波乱続きのフェザー級トーナメント。
その決勝戦はエミリーとシュミットのグレイシーサウスベイのツートップが揃って決勝戦に勝ち残ってクローズアウト。
先輩格のシュミットが後輩のエミリーに勝利を譲る懐の深さを見せ、エミリーが茶帯に続き黒帯でもムンジアル王者に輝いた。



04
女子ライト決勝戦
○ルイザ・モンテイロ(Nsブラザーフッド)
vs
×ビアトリス・メスキータ(グレイシーウマイタ)

パンではタミー・ムスメシにまさかの逆転負けで優勝を逃したビアだったが、そのタミーにはワールドプロでリベンジし復活。
今大会でも安定した試合ぶりで決勝戦まで勝ち上がってきたが、ここで下から足関節を仕掛けた際にヒザを内側に捻る反則を取られてしまいDQに!
憤懣やるかたない表情のビアを横目に反則勝ちとはいえ棚ボタでムンジアル優勝となったルイザはニコニコ顔だった。



06
女子ミドル決勝戦
○アナ・カロリーナ・ヴィレイラ(GFチーム)
vs
×モニカ・エリアス(アリアンシ)

現在MMAに専念中で昨年と今年とムンジアル不在が続いているホドウフォ・ヴィエイラの妹、アナ・カロリーナと、2000年代中期に活躍していたかつてのムンジアル王者、マリオ・ヘイスの奥様のモニカ・エリアスという世界王者の身内対決。
昨年は茶帯で優勝しているアナが昨年度のムンジアル王者で今年のパン王者であるモニカを12-0と圧倒して黒帯でムンジアル制覇。
この優勝でアナは青帯から黒帯まで全部の帯色で世界王者になるという偉業を達成した。



08
女子ミディアムヘビー決勝戦
○ナチエリ・ジーザス(シセロコスタインターナショナル)
vs
×アンドレサ・コレア(アリアンシ)

いま世界中で賞金トーナメントを開催しているアブダビワールドプロとグランドスラムに黒帯トップ選手が多数参戦し高額賞金を手にしているが、このナチエリもそんな1人だ。ナチエリは各地で開催されているグランドスラムを転戦し、この一年でかなりの金額を稼ぎ出している。
その反面、IBJJFのヨーロピアンやパンはスケジュールの兼ね合いで参戦回避していたが、やはりムンジアルだけは特別なようでピンポイント参戦し、この決勝戦で世界王者経験者のアンドレサから8:22 絞めを極め、一本勝ちでムンジアル黒帯初優勝を決めている。



10
女子ヘビー決勝戦
○クラウディア・オノフレ(デラヒーバ)
vs
×タリタ・ノゲイラ(Nsブラザーフッド)

今大会は黒帯初優勝した女子選手が多かったが、ヘビーで優勝したクラウジーニャもそんな1人。
クラウジーニャはブラジル・リオデジャネイロのコパカバーナにあるデラヒーバアカデミーHQの紅一点で昨年は茶帯でヨーロピアンとムンジアルを制し黒帯に昇格し、今年は黒帯でムンジアルを制覇している。
アカデミー開設から30年が経過しようかという伝統あるデラヒーバアカデミーだが意外にもこのクラウジーニャが初の黒帯ムンジアル王者で、この快挙にコパカバーナが沸いているに違いない。



12
女子スーパーヘビー決勝戦
○タイアニ・ポリフィリオ(アリアンシ)
vs
×ベヌラ・ルッコネン(ヒルティJJ)

いま最もアクティブに試合をしている女子選手がこのタイアニだ。
昨年のムンジアルで茶帯で優勝し、その表彰台でアリアンシ・リオデジャネイロのジジ・パイヴァより黒帯を巻かれてから無敗の快進撃で、今年はヨーロピアン、パン、ブラジレイロとIBJJF主要大会で連戦連勝中。
そして今大会でも北欧を代表する選手、ベヌラ・ルッコネンから0:58 フットロックを極めての秒殺勝利でワンマッチ決勝戦を制して優勝、IBJJFグランドスラムの偉業を達成した。



15
女子オープンクラス決勝戦
○タイアニ・ポルフィリオ(アリアンシ)
vs
×ナチエリ・ジーザス(シセロコスタインターナショナル)

ミディアムヘビー王者のナチエリvsスーパーヘビー王者のタイアニのオープンクラス決勝戦。
この2人は昨年のムンジアルでも茶帯オープンクラスで対戦しており、そのときはナチエリが勝利しているが、今回はタイアニがリベンジ。
体格差を活かしたトップゲームでナチエリのガードを粉砕するとマウントからアメリカーナで6:14 一本勝ち。
まさに圧倒的な試合内容でムンジアルWゴールドを達成し、最高の結果で黒帯初年度のムンジアルを締め括った。



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