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2017年08月28日

【結果】ワールドマスター2017:プロリーグ・ヘビーウエイトGP

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ネバダ州ラスベガスのコンベンションセンターで開催されているIBJJF主催「ワールドマスター2017」の大会最終日に初開催となるプロリーグ・ヘビーウエイトGPの8人トーナメントが行われた。

これはIBJJFが推進するブラジリアン柔術のプロ化の一環として開催されたもので優勝者には賞金4万ドル、準優勝者にも賞金1万ドルが贈呈される賞金トーナメントとなっている。

IBJJFは昨年まで賞金トーナメントのBJJプロを行っていたが今年から新たにこのプロリーグGPを創設しさらに高額な賞金トーナメントの開催に踏み切ったが、これはワールドプロやグランドスラムなどIBJJF以外の大会の賞金トーナメントに触発されてのことなのは容易に想像がつく。

今回のヘビーウエイトGPにエントリーした選手は誰もがムンジアルの優勝・入賞者クラスでまさにプロリーグの名に相応しい豪華な顔ぶれが揃ったといえるだろう。

当初はこの中にホジャー・グレイシーもラインナップされていたが先月のグレイシープロでのブシェシャとのスーパファイトで柔術の選手引退を表明し欠場となり、その代替え選手にはペジパーノが選ばれた。

ペジパーノは2000年代初期に活躍していたベテランで2003年のムンジアルで黒帯オープンクラス決勝戦で当時黒帯昇格1年目だったホジャー・グレイシーとグレイシーバッハのチームメイト同士でガチ試合をして勝利したことでも知られている往年の名選手。

このペジパーノ以外の7人はいまも現役バリバリのトップ選手だけにこの人選はやや異彩を放っていたが、現在のトーナメントでは見れない顔合わせが実現するという意味ではありかもしれない。

とはいえ、トーナメントの注目は順当に勝ち上がれば決勝戦で対戦するであろうブシェシャとロの2度目の対決に他ならない。

ブシェシャは前述したホジャー・グレイシー戦でまさかのタップアウト負けを喫しておりこれが復帰戦となる。

またロもムンジアルでは階級別でニコラス・メレガリに敗れ、無差別でもブシェシャに敗れ、まさかの無冠に終わっており、かつての勢いが影を潜めている。

それだけにブシェシャとロの決勝戦までの戦いぶりにも注目が集まっていた。

IBJJFが初めて開催するプロリーグ・ヘビーウエイトGPを1回戦から紹介していく。


01
1回戦
マーカス・アルメイダ“ブシェシャ”(チェックマット)
vs
ディミトリス・ソウザ(アリアンシ)
ヘビー級が揃う今トーナメントの中で小柄な部類に入るディミトリスは引き込んでガードから攻めていくが、ブシェシャが得意とするブルファイターパスでニアパスを許すとそのままバックに回り込まれアドバンテージを3つ献上しブシェシャが順当勝ち。



02
1回戦
ジョアオ・ガブリエル・ホシャ(ソウルファイターズ)
vs
マーシオ・ペジパーノ(ペジパーノJJ)
新鋭vsベテランの図式となったこの顔合わせはもちろん初対決。若さと勢いに勝るジョアオ・ガブリエルが引き込んだペジパーノのハーフガードからバックテイクのアドバンテージを獲得しポイント0-0、アドバンテージ1-0で接戦を制した。



03
1回戦
レアンドロ・ロ(Nsブラザーフッド)
vs
ヒカルド・エヴァンゲリスタ(GFチーム)
意外にも先制点を挙げたのは引き込みからアンクルピックでスイープに成功したエヴァンゲリスタだったが、そこから攻め手を欠き、ロの猛攻に遭い最後はキムラを極められ撃沈。ロにポイントを逆転されてからのエヴァンゲリスタの崩れようは致命的だった。



04
1回戦
アンドレ・ガウヴァオン(ATOS)
vs
シャンジ・ヒベイロ(ヒベイロJJ)
1回戦屈指の好カードはサンディエゴのご近所さん対決。だが試合内容はやや膠着気味でスタンドでの攻防で両者にペナルティが入った。そこからガードに引き込んだシャンジをパスで攻めるアンドレという展開になり、最後はアドバンテージ4-1でアンドレが勝利。



05
準決勝
マーカス・アルメイダ“ブシェシャ”(チェックマット)
vs
ジョアオ・ガブリエル・ホシャ(ソウルファイターズ)
スタンドでの膠着でペナルティが両者に入っていく。5分過ぎ、ブシェシャのテイクダインで下になったジョアオ・ガブリエルがXガードをセットアップした際にその足をフットロックで捕えたブシェシャが一本勝ちで決勝戦進出を決めた。



06
準決勝
レアンドロ・ロ(Nsブラザーフッド)
vs
アンドレ・ガウヴァオン(ATOS)
過去の対戦ではアンドレが勝ち越しているこの顔合わせだが今回はロが終始優位に試合を進める。ガードに引き込みデラヒーバを中心にスイープを仕掛けていくロにアンドレはやや消極的な試合ぶりに。試合終了30秒前にシングルレッグから場外逃避でロにアドバンテージが入り、それが決め手となってロが勝利した。



07
決勝戦
マーカス・アルメイダ“ブシェシャ”(チェックマット)
vs
レアンドロ・ロ(Nsブラザーフッド)
下馬評通りに勝ち上がったブシェシャとロによる決勝戦はムンジアルのオープンクラス決勝戦のリマッチ。その試合ではブシェシャが勝利している。



08
準決勝戦と同じくガードに引き込んだロに対しパスガードを狙っていくブシェシャの攻防が続くが両者とも一進一退の互角の様相。ブシェシャとロも1つずつアドバンテージを獲得するもそれに続く展開を作れないまま時間が過ぎていく。



09
試合週何にしぶれを切らしたかのようなブシェシャのパスの猛攻が始まるがロは冷静にさばきつつ試合終了を迎える。
ほぼ互角といっていいこの試合はレフェリー判定へ。どちらが勝ってもおかしくない試合内容だが果たして。



10
3審制のレフェリーは3人ともブシェシャの勝利を支持。よってレフェリー判定3-0でブシェシャがプロリーグヘビーウエイトGPの初代王者に輝き、まさかのタップアウト負けしたvsホジャー戦からの復帰戦を優勝で飾った。



11
勝者・ブシェシャには賞金4万ドルと記念楯が贈呈され、準優勝のロにも賞金1万ドルが贈られた。
IBJJFは9/16にサンディエゴでサンディエゴBJJプロを開催し賞金トーナメントを継続実施していく。



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