2018年06月10日
【インタビュー】橋本知之:誰よりも早いスピードで成長する
昨年に引き続きムンジアルで3位優勝を果たした橋本知之(CARPE DIEM)。
橋本は初戦を極めて勝利して最終日に勝ち残ると、その準々決勝も極めて準決勝に進出。
そこでまたもブルーノ・マルファシーニに敗れるも2年連続3位入賞を果たした。
その橋本に試合の振り返りから今後のことまでを聞いた。
──ムンジアルお疲れ様でした。まず試合の感想を1回戦から教えてください。1回戦は極めたはずなのに試合が続行となり、再度極めて勝利しました。
一回戦の相手は今年のジャパニーズナショナルで優勝している相手でその時の試合動画がネットにあったのでそれを見てました。見たところ弱くはないですが僕なら余程のことがない限り負けはないなと思っていました。試合をしてみたところ予想通りすぐにバックをとってチョークを極めることが出来ましたが、質問の通り何故かそこで終わらず試合続行となり驚きましたね。でもこういうおかしなジャッジがあるのが普通だという悲しい現実を理解しているので、その後も冷静に試合をして再度極めて勝利しました。試合が長引いたぶん、練習の成果をいろいろと試せたので結果よかったなと思っています。でもあの審判があのようなジャッジをしたことを僕は忘れません!
──準々決勝、vsルーカス・ピネイロ戦はパンに続いての再戦でした。
ルーカスは実力的に間違いなくトップクラスで、前回勝っているとはいえ簡単に勝てる相手だとは思っていませんでした。厳しいギリギリの勝負になると思っていましたが実際に試合してみた感想は彼のやることは特に変わっておらず逆に僕は彼に対する対策技術のクオリティが上がっていたので前より自信を持って戦うことが出来ましたね。練習していた流れから極めることがこのレベルの相手に対して実行できて大きな自信になりました。
──準決勝のブルーノ・マルファシーニとの試合は一本負けでしたが、その試合についての自己分析は?
ブルーノとは去年も戦っていて一本負けしていますが、今回のブルーノは去年とは違いはじめからアグレッシブでした。彼に対する対策を最も重点的に行っていたので、それでも焦ることなく冷静でした。そして自分が練習していた形から攻撃しようとしたところを潰されポジションを取られ極められてしまいました。振り返って映像を見ると僕にミスはあったのですが、それでもやり込んでいた形で初めて見るアタックをしてきたブルーノは凄いなと思いました。
1回戦、場外間際で絞めを極め、明らかに相手もタップをしていたが、レフェリーに中央に戻ってリスタートを命じられてしまう。
絞めを極めてレフェリーに止められた際、一本勝ちを確信し小さくガッツポーズをした橋本だったが、それは虚しいものになってしまった。
準々決勝、ルーカス・ピネイロ戦ではきっちりと極めて勝利してメダルと表彰台を確定。
準決勝のブルーノ・マルファシーニ戦は絞めで一本負けしてリベンジならず。
だが2年連続3位入賞を果たす。
──そのブルーノが優勝し、試合後に引退を表明しました。それについては?
ちょうど今回で10回目の優勝で最近MMAにも取り組んでいるのでそうなるような気はしていました。負けたままもう二度と挑戦出来ないかもしれないと思うと悔しいと言うより残念です。10回目の優勝を止めて予定外の敗北を与えることが出来ず重ね重ね残念です。
──ムンジアルは去年と同じ3位という結果に終わりました。この結果についてはどう考えてますか?
順位だけを見て評価する人を僕はニワカだと思っています。なのでニワカからそれなりの評価を得られる称号を今年も得ることが出来てまぁ悪くはないなくらいに思っていますね(笑)。僕の中で3位という結果は割とどうでもよくて「ブルーノに勝てなかった」という事実が最も重要です。
──カイオが負傷欠場しました。もし出場していて決勝で当たった場合は試合してましたか?
もし決勝で当たっていたら所属同じなのでシェアしていたと思います。正直、練習仲間であり先生であるカイオに勝ちたいという気持ちはあまりないです。ブルーノに勝つということが今回一番のやりがいであり目標でした。
ヒジの負傷でムンジアルを欠場したカイオ・テハ。
カイオは過去にもムンジアルを直前で欠場している。
──今大会はカルペディエムからたくさんのチームメイトが参戦しました。それについてはどうでしたか?
今回CTAでの練習と生活をチームメイトである大柳と共にしました。厳しい練習や減量、アメリカでの生活は一人だと孤独でつらいものです。今回は二人だったので精神的に楽でした。携帯を紛失した時も大柳が助けてくれてなんとか見つけ出すことが出来ました。一人だと確実に紛失しているところでした。仲間の大切さを実感したエピソードです。
──ムンジアル全体の印象を教えてください。
印象は昔から特に変わらないです。個人的にはシェーン・ヒル・テイラーとマイキー・ムスメシ、この僕が大好きな2人の選手が優勝したことは嬉しかったです。
──次の大会の予定は?
アブダビグランドスラム東京に出る予定です。
──では最後に今後の目標を教えてください。
今回の挑戦から自分の実力がかなり上がっていることを実感しました。しかし優勝するような選手と比べると実力も柔術に対する取り組みもまだまだ大きく劣るなとも思いました。もっともっと考えて誰にも負けないような取り組みをして誰よりも早いスピードで成長することが今後の選手としての目標です。応援ありがとうございまました。
KinyaBJJ.com
©Bull Terrier Fight Gear
一回戦の相手は今年のジャパニーズナショナルで優勝している相手でその時の試合動画がネットにあったのでそれを見てました。見たところ弱くはないですが僕なら余程のことがない限り負けはないなと思っていました。試合をしてみたところ予想通りすぐにバックをとってチョークを極めることが出来ましたが、質問の通り何故かそこで終わらず試合続行となり驚きましたね。でもこういうおかしなジャッジがあるのが普通だという悲しい現実を理解しているので、その後も冷静に試合をして再度極めて勝利しました。試合が長引いたぶん、練習の成果をいろいろと試せたので結果よかったなと思っています。でもあの審判があのようなジャッジをしたことを僕は忘れません!
──準々決勝、vsルーカス・ピネイロ戦はパンに続いての再戦でした。
ルーカスは実力的に間違いなくトップクラスで、前回勝っているとはいえ簡単に勝てる相手だとは思っていませんでした。厳しいギリギリの勝負になると思っていましたが実際に試合してみた感想は彼のやることは特に変わっておらず逆に僕は彼に対する対策技術のクオリティが上がっていたので前より自信を持って戦うことが出来ましたね。練習していた流れから極めることがこのレベルの相手に対して実行できて大きな自信になりました。
──準決勝のブルーノ・マルファシーニとの試合は一本負けでしたが、その試合についての自己分析は?
ブルーノとは去年も戦っていて一本負けしていますが、今回のブルーノは去年とは違いはじめからアグレッシブでした。彼に対する対策を最も重点的に行っていたので、それでも焦ることなく冷静でした。そして自分が練習していた形から攻撃しようとしたところを潰されポジションを取られ極められてしまいました。振り返って映像を見ると僕にミスはあったのですが、それでもやり込んでいた形で初めて見るアタックをしてきたブルーノは凄いなと思いました。
1回戦、場外間際で絞めを極め、明らかに相手もタップをしていたが、レフェリーに中央に戻ってリスタートを命じられてしまう。
絞めを極めてレフェリーに止められた際、一本勝ちを確信し小さくガッツポーズをした橋本だったが、それは虚しいものになってしまった。
準々決勝、ルーカス・ピネイロ戦ではきっちりと極めて勝利してメダルと表彰台を確定。
準決勝のブルーノ・マルファシーニ戦は絞めで一本負けしてリベンジならず。
だが2年連続3位入賞を果たす。
──そのブルーノが優勝し、試合後に引退を表明しました。それについては?
ちょうど今回で10回目の優勝で最近MMAにも取り組んでいるのでそうなるような気はしていました。負けたままもう二度と挑戦出来ないかもしれないと思うと悔しいと言うより残念です。10回目の優勝を止めて予定外の敗北を与えることが出来ず重ね重ね残念です。
──ムンジアルは去年と同じ3位という結果に終わりました。この結果についてはどう考えてますか?
順位だけを見て評価する人を僕はニワカだと思っています。なのでニワカからそれなりの評価を得られる称号を今年も得ることが出来てまぁ悪くはないなくらいに思っていますね(笑)。僕の中で3位という結果は割とどうでもよくて「ブルーノに勝てなかった」という事実が最も重要です。
──カイオが負傷欠場しました。もし出場していて決勝で当たった場合は試合してましたか?
もし決勝で当たっていたら所属同じなのでシェアしていたと思います。正直、練習仲間であり先生であるカイオに勝ちたいという気持ちはあまりないです。ブルーノに勝つということが今回一番のやりがいであり目標でした。
ヒジの負傷でムンジアルを欠場したカイオ・テハ。
カイオは過去にもムンジアルを直前で欠場している。
──今大会はカルペディエムからたくさんのチームメイトが参戦しました。それについてはどうでしたか?
今回CTAでの練習と生活をチームメイトである大柳と共にしました。厳しい練習や減量、アメリカでの生活は一人だと孤独でつらいものです。今回は二人だったので精神的に楽でした。携帯を紛失した時も大柳が助けてくれてなんとか見つけ出すことが出来ました。一人だと確実に紛失しているところでした。仲間の大切さを実感したエピソードです。
──ムンジアル全体の印象を教えてください。
印象は昔から特に変わらないです。個人的にはシェーン・ヒル・テイラーとマイキー・ムスメシ、この僕が大好きな2人の選手が優勝したことは嬉しかったです。
──次の大会の予定は?
アブダビグランドスラム東京に出る予定です。
──では最後に今後の目標を教えてください。
今回の挑戦から自分の実力がかなり上がっていることを実感しました。しかし優勝するような選手と比べると実力も柔術に対する取り組みもまだまだ大きく劣るなとも思いました。もっともっと考えて誰にも負けないような取り組みをして誰よりも早いスピードで成長することが今後の選手としての目標です。応援ありがとうございまました。
KinyaBJJ.com
©Bull Terrier Fight Gear