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2018年08月08日

【Review Wednesday】「12の必須サイドコントロール・エスケープ」by ブレント・リテル

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みなさんおつかれさまです、元Jiu Jitsu NERDライターの成田です。

いきなりですが、自分が練習している代々木のMUSE柔術アカデミーの練習生は、自分を含めてサイドポジションを取られてからのリカバリーが永遠の課題であります。そんな私たちにうってつけの教則DVDが、今回紹介する「12の必須サイドコントロール・エスケープ」です。

インストラクターはブレント・リテル。失礼ながら「だれ?」と思いましたが、カーウソン・グレイシーの黒帯ヒカルド・レイ・ジオゴのもとで柔術をはじめ、その後、エディ・ブラボーの10th Planetと、フェリペ・デラ・モニカやオタービオ・ソウザ、マルコ・ジョカ、マーシオ・フェイトーザらが集うグレイシーバッハのヘッドクォーターでトレーニングを続けてきたそうです。

今では双方のアカデミーから黒帯を取得し、ジャケット裏のプロフィールによれば「世界でも数少ないギとノーギでのブラックベルト保持者です。エディ・ブラボーが認定した6人目のノーギブラックベルトで、グレイシーバッハでのブラックベルト(ギ)はノーギブラックベルト保持者で初めてとされています」とのこと。また、グレイシーバッハのヘッドクォーターで現在もインストラクターをしているといいます。

タイトル通り、DVDの内容はサイドコントロールをされた状態から、いかにリカバリーするかに特化しています。まず紹介されるのは、両手でフレームをつくり、エビをして相手との間にひざを入れてスペースを確保してガードに戻すというベーシックなHip Escape。

柔術を始めた方が必ず習うものだと思いますが、フレームとなる腕の角度や相手をプッシュする方向などが細かく解説されていて、できていると思っていても修正すべきところがいろいろあるな、そもそもコンセプトが理解できていないじゃないかと、しょっぱなから感慨深くなりました。

ベーシックなテクニックのあとは、そのバリエーションとして、ひざを入れたタイミングで相手が状態を起こしてくる(ノースサウスに行こうとする)際に片足を相手にかけてリカバリーするHigh Leg、相手が密着していてフレームが取れない場合に帯取り返しのような形でリバーサルするHead and Arm Throwなどが続きます。

さらに、ニーオンザベリーを取ろうとする相手の腕を固めた状態でリバーサルするBump and Throwや、エビができない状態でアンダーフックを取ってエスケープするUnderhook Escape、袈裟固めにきた相手に対するエスケープ、相手にチョーク(ペーパーカッターチョーク)をセットアップされた際にアームドラッグしてトップを取るPaper Cuttterなど、さまざまなシチュエーション別のテクニックが全12種類解説されています。

バンプのタイミングやひじの角度、足や頭の位置(何時の方向か)、そして相手のリアクションへの対処法など、実演付きでレクチャーされているのはエスケープビギナー陣営にはうれしいところです。

これまで紹介してきた数々のDVDと比べて、エスケープに特化している本作はなかなか地味な印象ですが、「エスケープはコンビネーションで行い、相手のリアクションに対して次の展開を頭に入れておくことが大事」と話す最後のレクチャーまで感心することしきりの内容でした。サイドを取られて戻せずお悩みのビギナーの方には、ぜひチェックしてほしいと思います。



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「12の必須サイドコントロール・エスケープ」by ブレント・リテル
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©Bull Terrier Fight Gear


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