2018年08月28日
【レポ】アジアンゲームズ2018
8/24-26の3日間、インドネシアのジャカルタで開催されているアジアンゲームズ2018で柔術の公式試合が行われた。
アジアンゲームズはウィキペディアによると「第二次世界大戦後、インドの提唱により始められたアジアの国々のための総合競技大会で、アジアオリンピック評議会(OCA)が主催するため"アジア版オリンピック"とも言われている」という。
とはいえアジアンゲームズで行われている柔術は従来の英語表記でJiu JitsuではなくJu Jitsuとなっており、いわゆるブラジリアン柔術ではなく、ヨーロッパで独自に発展していったヨーロピアン柔術なるものがベースとなっており、IBJJFの柔術とはまったく別モノといってもいいだろう。
アジアンゲームズでの柔術は1988年に柔術国際連盟(JJIF)が設立されて統一ルールが作られ、ポイントシステムはIBJJFルールと同じようだが、帯色によるカテゴリー分けはなく体重区分による階級分けのみで試合は行われている。
そして今回のアジアンゲームズで初めて柔術競技の公式試合が行われたことから「柔術のオリンピック競技化への大きな一歩だ」と評する関係者もいるようだ。
だが今大会には日本から柔術競技に参加した選手はいなかった。
日本はアジア諸国の中でも最も柔術が普及している国の1つであるのにも関わらず、だ。
他競技では多くのメダルを獲得している今大会だけに、日本からも選手が参戦していてばメダル獲得は間違いなかったと思われるだけに残念至極。
ジャカルタから帰国したJJFJ代表の渡辺孝正氏は「次回大会には選手の派遣が決定した」とコメントしており、その言葉を信じる他ない。
そんな日本人選手の参加がなかった今大会だが3日間で男子6階級・女子2階級の試合が行われた。
その階級ごとの決勝戦と入賞者を紹介したい。
【初日】
-56kg級決勝戦
Hamad NawadとKhalid AlblooshiのUAE(ユナイテッドアラブエミレーツ=アラブ首長国連邦)の選手同士の決勝戦はガードに引き込んだHamadがフットロックを極めて一本勝ちで優勝。
1st - Hamad Nawad (UAE)
2nd - Khalid Alblooshi (UAE)
3rd - Nurzhan Seiduali (KAZ) Kemal Meredov (TUK)
-69kg決勝戦
Torokan BagynbaiとTalib Alkirbiの間で争われた-69kg級決勝戦は2-0でTorokanが勝利し優勝を決めた。
1st - Torokan Bagynbai (KZY)
2nd - Talib Alkirbi (UAE)
3rd - Nartay Kazhekov (KAZ)
4th - Banpot Lertthaisong (PHI)
女子-49kg
AOJのジェサ・カーンはカンボジアとメキシコのハーフなので今大会にはカンボジア代表として参加し、決勝戦を三角絞めから腕を極めて秒殺勝利。3位にはフィリピンのマギー・オチョアが入賞。
1st - Jessa Khan (CAM)
2nd - Mahra Alhinaai (UAE)
3rd - Thi Minh (VIE) Margarita Ochoa (PHI)
【2日目】
-62kg決勝戦
カザフスタン代表のDarkhan NortayevとUAE代表のOmar Alfadhliの決勝戦は拮抗した試合になったが試合終了間際にバックテイクでアドバンテージを得たDarkhanが2-1で勝利。
1st - Darkhan Nortayev (KAZ)
2nd - Omar Alfadhli (UAE)
3rd - Said Almazrquei (UAE) Freeh Alharahsheh (JOR)
-94kg決勝戦
今大会にはIBJJFやUAE JJなどの大会で名が知られた選手は少なかったが、この階級で優勝したファイサル・アルケトビはアブダビ王族の娘婿として有名で決勝戦をレフェリー判定で勝利し金メダル。
1st - Faisal Alketbi (UAE)
2nd - Zaid Sami (JOR)
3rd - Rizat Makhashev (KAZ) Myengse Hwang (KOR)
女子-62kg決勝戦
いまアジアでも韓国の柔術熱の高まりは特筆すべきものがあるが、今年のムンジアルで韓国初の女子世界王者となった紫帯のソン・キラが優勝しアジアンゲームズでも韓国に初の金メダルをもたらした。
1st - Kira Sung (KOR)
2nd - Tian Lien (SGP)
3rd -Yara Kakish (JOR) Udval Tsogkhuu (MGL)
【3日目】
-77kg決勝戦
カザフスタンのRuslan Israilovが試合終了間際にスイープを成功させて2−0で優勝を果たす。
1st - Ruslan Israilov (KAZ)
2nd - Nursultan Alymkulov (KGZ)
3rd - Mohamed Alqubaisi (UAE) Abdelkarim Alrashid (JOR)
-85kg決勝戦
この階級の決勝戦はUAE代表のKhalfan Balholが足を負傷したために棄権し、不戦勝でヨルダンのHaidar Al Rasheedが戦わずして優勝となっている。
1st - Haidar Al Rasheed (JOR)
2nd - Khalfan Balhol (UAE)
3rd - Abdurahmanhaji Murtazaliev (KGZ) Murtazali Murtazaliev (KGZ)
■今大会の公式結果はコチラから!
text:Kinya Hashimoto
report:Ivan Trindade
Photo:Ane Nunes
KinyaBJJ.com
©Bull Terrier Fight Gear
そして今回のアジアンゲームズで初めて柔術競技の公式試合が行われたことから「柔術のオリンピック競技化への大きな一歩だ」と評する関係者もいるようだ。
だが今大会には日本から柔術競技に参加した選手はいなかった。
日本はアジア諸国の中でも最も柔術が普及している国の1つであるのにも関わらず、だ。
他競技では多くのメダルを獲得している今大会だけに、日本からも選手が参戦していてばメダル獲得は間違いなかったと思われるだけに残念至極。
ジャカルタから帰国したJJFJ代表の渡辺孝正氏は「次回大会には選手の派遣が決定した」とコメントしており、その言葉を信じる他ない。
そんな日本人選手の参加がなかった今大会だが3日間で男子6階級・女子2階級の試合が行われた。
その階級ごとの決勝戦と入賞者を紹介したい。
【初日】
-56kg級決勝戦
Hamad NawadとKhalid AlblooshiのUAE(ユナイテッドアラブエミレーツ=アラブ首長国連邦)の選手同士の決勝戦はガードに引き込んだHamadがフットロックを極めて一本勝ちで優勝。
1st - Hamad Nawad (UAE)
2nd - Khalid Alblooshi (UAE)
3rd - Nurzhan Seiduali (KAZ) Kemal Meredov (TUK)
-69kg決勝戦
Torokan BagynbaiとTalib Alkirbiの間で争われた-69kg級決勝戦は2-0でTorokanが勝利し優勝を決めた。
1st - Torokan Bagynbai (KZY)
2nd - Talib Alkirbi (UAE)
3rd - Nartay Kazhekov (KAZ)
4th - Banpot Lertthaisong (PHI)
女子-49kg
AOJのジェサ・カーンはカンボジアとメキシコのハーフなので今大会にはカンボジア代表として参加し、決勝戦を三角絞めから腕を極めて秒殺勝利。3位にはフィリピンのマギー・オチョアが入賞。
1st - Jessa Khan (CAM)
2nd - Mahra Alhinaai (UAE)
3rd - Thi Minh (VIE) Margarita Ochoa (PHI)
【2日目】
-62kg決勝戦
カザフスタン代表のDarkhan NortayevとUAE代表のOmar Alfadhliの決勝戦は拮抗した試合になったが試合終了間際にバックテイクでアドバンテージを得たDarkhanが2-1で勝利。
1st - Darkhan Nortayev (KAZ)
2nd - Omar Alfadhli (UAE)
3rd - Said Almazrquei (UAE) Freeh Alharahsheh (JOR)
-94kg決勝戦
今大会にはIBJJFやUAE JJなどの大会で名が知られた選手は少なかったが、この階級で優勝したファイサル・アルケトビはアブダビ王族の娘婿として有名で決勝戦をレフェリー判定で勝利し金メダル。
1st - Faisal Alketbi (UAE)
2nd - Zaid Sami (JOR)
3rd - Rizat Makhashev (KAZ) Myengse Hwang (KOR)
女子-62kg決勝戦
いまアジアでも韓国の柔術熱の高まりは特筆すべきものがあるが、今年のムンジアルで韓国初の女子世界王者となった紫帯のソン・キラが優勝しアジアンゲームズでも韓国に初の金メダルをもたらした。
1st - Kira Sung (KOR)
2nd - Tian Lien (SGP)
3rd -Yara Kakish (JOR) Udval Tsogkhuu (MGL)
【3日目】
-77kg決勝戦
カザフスタンのRuslan Israilovが試合終了間際にスイープを成功させて2−0で優勝を果たす。
1st - Ruslan Israilov (KAZ)
2nd - Nursultan Alymkulov (KGZ)
3rd - Mohamed Alqubaisi (UAE) Abdelkarim Alrashid (JOR)
-85kg決勝戦
この階級の決勝戦はUAE代表のKhalfan Balholが足を負傷したために棄権し、不戦勝でヨルダンのHaidar Al Rasheedが戦わずして優勝となっている。
1st - Haidar Al Rasheed (JOR)
2nd - Khalfan Balhol (UAE)
3rd - Abdurahmanhaji Murtazaliev (KGZ) Murtazali Murtazaliev (KGZ)
■今大会の公式結果はコチラから!
text:Kinya Hashimoto
report:Ivan Trindade
Photo:Ane Nunes
KinyaBJJ.com
©Bull Terrier Fight Gear