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2018年08月29日

【Review Wednesday】『木村政彦 外伝』

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みなさんおつかれさまです、元Jiu Jitsu NERDライターの成田です。今回のReview Wednesdayは先週に続いて木村政彦関連本、その本丸ともいえる増田俊也著『木村政彦 外伝』(イースト・プレス)を紹介します。

本書は、大宅壮一ノンフィクション賞、そして新潮ドキュメント賞を受賞したベストセラー『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』の“外伝”。『木村政彦はなぜ〜』は「連載時の原稿を大幅に削って千六百枚にしたもの」だったため、カットされた幻の原稿を読みたいとの声が著者である増田氏や連載元の『ゴン格』編集部に無数に届いていたそうです。

それを、木村政彦生誕百周年を記念して一冊にまとめあげたということで、連載時に大きな反響を呼んだという「木村政彦vs山下泰裕、もし戦わば」をはじめ、4年間の連載中、連載以後に行われたインタビューや対談――岩釣兼生、岡野功、堀越英範、ヒクソン、中井祐樹、青木真也ら柔道家・格闘家から、平野啓一郎、角幡唯介、菊地成孔、猪瀬直樹、原田久仁信、吉田豪、綾小路翔、小林まことといった作家や漫画家、ミュージシャンまで――が、前作同様2段組みで720ページ(!)に収められています。

「木村政彦」を軸に柔道論や表現論など話者によって縦横に話題が広がる原稿はどれも読み応えがありますし、図説や雑誌さながらの連続写真での技術解説などもしっかり盛り込まれています。

圧巻なのが2008年1月号から2011年7月号までの『ゴン格』連載時の全写真とキャプションを集めた、50ページを超える巻末資料が付属しているところ! 資料的価値も非常に高い一冊です。



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©Bull Terrier Fight Gear


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