2018年10月11日
【レポ】コパ・デ・バンコク参戦記by田端佑介
10/6-7の2日間、タイ・バンコクで開催された「コパ・デ・バンコク」に参戦してきたので、その参戦記を紹介したい。
5日に成田からタイのドンムアンに向かったところ、当日京成線が全線不通となり、危うく間に合わないところだったがギリギリでチェックイン完了しタイに。
会場はサイアムスクエアからもそこまで遠くないチャンタナインギョン体育館(男性トイレにはトイレットペーパーはないので注意が必要)。
タイにも柔術のジムは多数ありコパ・デ・バンコクは複数のジムが共同で開催しているが、今回はその中でもバンコクファイトラボがメインで主催したとの事。
またアレテーBJJは来月サイアムカップを開催するとの事で、タイでも大会がますます増えてくるかもしれない。
参戦国はタイ以外からは、ベトナム、中国、台湾、香港、シンガポール、フィリピン、ミャンマー、スイス、クウェート、日本、といった国から参戦。
スワンナプーム空港はハブ空港であり、アラブ圏やヨーロッパ方面からも来やすい。
日本からもLCCではエアアジアとスクートがドンムアン空港に発着するため比較的安い値段で往復できる。
このように様々な国から参加者があった本大会を通して、盛り上がった試合をいくつか紹介する。
会場のチャンタナインギョン体育館。
ナショナルスタジアムの近くにあり、コパデバンコクの常打会場だ。
マットは4面。
だが試合が行われてない時間も多かった。
黒帯では今大会が黒帯デビュー戦となる松本匡史が大活躍。
松本はリバーサルジム川口リディプスの所属で小野瀬龍也先生から黒帯を授与されており、世界40カ国以上で柔術道場を巡っていて、最近は日本にほとんどいないらしい。
試合は小野瀬龍也先生直伝の柔らかいテクニックを活かして、ブラジル人とも名勝負を連発。
階級別で20点以上とられ大差で敗れたブラジル人から、無差別の試合では0-2から逆転の一本勝ちをするなど階級と無差別で準優勝と大活躍し、今大会で一番の歓声を受けた選手であった。
松本匡史(リバーサルジム川口リディプス)
茶帯ではサイゴン柔術のメインインストラクターのマット・フジエキがマスターライト級に参戦。
初戦はフェザー級から今回階級を上げて挑戦した田端佑介(パラエストラ千葉)と戦いアドバン1-0で僅差の勝利。
決勝では、同じくフェザーから階級を上げて挑んだ中国人のジァオ・ジィ(チェックマットチャイナ)に2-0で勝利し優勝している。
茶帯フェザー表彰台
ノーギでは所属はフリーだがアレテーやバンコクファイトラボなどで練習している中山けいすけがトーホールドで一本勝ちし優勝。
紫帯のアダルト無差別決勝では、日本に参戦経験も多く、青帯時代に今年の紫ムンジアル王者イゴール・タナベに勝ったこともある、OXBJJ(社長はフィリピン在住の有名選手、ジャガー・タン)のサポート選手の1人で台湾BJJの強豪のデイビッド・ウェイが参戦。
タイの柔術ナショナルチームのバンポット・ラーサイソンが迎え撃った。
バンポットはミドル級と一回級下ながら、ミディアムヘビー級のデイビッドから勝ち星をあげ優勝、フィジカルの強さと技術の高さを見せつけた。
青と白では女性の活躍が目立ち会場も歓声に包まれた。
青帯はベトナム・ハノイのローニンBJJから台湾インターナショナルに続いて参戦したタオ・グエンが青帯アダルトフェザー級で勝ち進み、決勝は相手のバイセップススライサーによる反則勝ちで優勝し無差別も3位に入賞。
ノーギでも階級は危なげなく優勝、無差別も準優勝と軽量級ながら圧倒的な強さを発揮した。
白帯女子はRAW BJJのヌチャナット・シンチャラが会場の注目を集めた。
柔術の階級無差別とノーギの階級無差別で優勝し白帯全カテゴリーを制覇。
圧倒的な強さを発揮して、表彰式で青帯を授与された。
彼女はまだ高校生だがテコンドーナショナルチームの選手で、テコンドーだけでなく柔術も並行して練習していくそうなので今後更なる活躍が期待されている選手である。
ヌチャナット・シンチャラ(RAW BJJ)
審判にはマスタージャパンと香港柔術の荒牧誠先生と台湾BJJの小笠原誠先生が共にレフリーとして参加。
安定したレベルの高いレフリングを行い、大会の運営に大いに貢献した。
ただ大会の運営ではタイならではの出来事もちらほら。
当日エントリーが可能であった事から急に順番が変わったり、大幅に試合が遅れた選手もいて、そのために無差別を棄権する選手も少なからずいた。
大会2日目の日曜日には試合の途中で進行を止めて、UFCのマクレガー戦をスタッフが選手達と一緒に皆でテレビ観戦をはじめ、30分近く進行が遅れるという日本だと考えられない事も。
得点板を映すモニターがしょっちゅう消える(コンセントが古すぎるのが原因かと思われた)という試合結果に影響を与えかねないトラブルもしばしばあったので、そこは改善される事を期待したい。
ただ全体としては、多少の遅れはあったものの比較的進行はスムーズだったと思われた。
飛行機も安いので海外の試合に参戦を考えている方は候補の一つにいれてもいいだろう。
来月にバンコクで開催予定のサイアムカップも今大会同様に盛り上がる事を期待したい。
■大会速報やニュース配信を行っているJiu Jitsu NERDのインスタグラムはコチラから!
KinyaBJJ.com
©Bull Terrier Fight Gear
スワンナプーム空港はハブ空港であり、アラブ圏やヨーロッパ方面からも来やすい。
日本からもLCCではエアアジアとスクートがドンムアン空港に発着するため比較的安い値段で往復できる。
このように様々な国から参加者があった本大会を通して、盛り上がった試合をいくつか紹介する。
会場のチャンタナインギョン体育館。
ナショナルスタジアムの近くにあり、コパデバンコクの常打会場だ。
マットは4面。
だが試合が行われてない時間も多かった。
黒帯では今大会が黒帯デビュー戦となる松本匡史が大活躍。
松本はリバーサルジム川口リディプスの所属で小野瀬龍也先生から黒帯を授与されており、世界40カ国以上で柔術道場を巡っていて、最近は日本にほとんどいないらしい。
試合は小野瀬龍也先生直伝の柔らかいテクニックを活かして、ブラジル人とも名勝負を連発。
階級別で20点以上とられ大差で敗れたブラジル人から、無差別の試合では0-2から逆転の一本勝ちをするなど階級と無差別で準優勝と大活躍し、今大会で一番の歓声を受けた選手であった。
松本匡史(リバーサルジム川口リディプス)
茶帯ではサイゴン柔術のメインインストラクターのマット・フジエキがマスターライト級に参戦。
初戦はフェザー級から今回階級を上げて挑戦した田端佑介(パラエストラ千葉)と戦いアドバン1-0で僅差の勝利。
決勝では、同じくフェザーから階級を上げて挑んだ中国人のジァオ・ジィ(チェックマットチャイナ)に2-0で勝利し優勝している。
茶帯フェザー表彰台
ノーギでは所属はフリーだがアレテーやバンコクファイトラボなどで練習している中山けいすけがトーホールドで一本勝ちし優勝。
紫帯のアダルト無差別決勝では、日本に参戦経験も多く、青帯時代に今年の紫ムンジアル王者イゴール・タナベに勝ったこともある、OXBJJ(社長はフィリピン在住の有名選手、ジャガー・タン)のサポート選手の1人で台湾BJJの強豪のデイビッド・ウェイが参戦。
タイの柔術ナショナルチームのバンポット・ラーサイソンが迎え撃った。
バンポットはミドル級と一回級下ながら、ミディアムヘビー級のデイビッドから勝ち星をあげ優勝、フィジカルの強さと技術の高さを見せつけた。
青と白では女性の活躍が目立ち会場も歓声に包まれた。
青帯はベトナム・ハノイのローニンBJJから台湾インターナショナルに続いて参戦したタオ・グエンが青帯アダルトフェザー級で勝ち進み、決勝は相手のバイセップススライサーによる反則勝ちで優勝し無差別も3位に入賞。
ノーギでも階級は危なげなく優勝、無差別も準優勝と軽量級ながら圧倒的な強さを発揮した。
白帯女子はRAW BJJのヌチャナット・シンチャラが会場の注目を集めた。
柔術の階級無差別とノーギの階級無差別で優勝し白帯全カテゴリーを制覇。
圧倒的な強さを発揮して、表彰式で青帯を授与された。
彼女はまだ高校生だがテコンドーナショナルチームの選手で、テコンドーだけでなく柔術も並行して練習していくそうなので今後更なる活躍が期待されている選手である。
ヌチャナット・シンチャラ(RAW BJJ)
審判にはマスタージャパンと香港柔術の荒牧誠先生と台湾BJJの小笠原誠先生が共にレフリーとして参加。
安定したレベルの高いレフリングを行い、大会の運営に大いに貢献した。
ただ大会の運営ではタイならではの出来事もちらほら。
当日エントリーが可能であった事から急に順番が変わったり、大幅に試合が遅れた選手もいて、そのために無差別を棄権する選手も少なからずいた。
大会2日目の日曜日には試合の途中で進行を止めて、UFCのマクレガー戦をスタッフが選手達と一緒に皆でテレビ観戦をはじめ、30分近く進行が遅れるという日本だと考えられない事も。
得点板を映すモニターがしょっちゅう消える(コンセントが古すぎるのが原因かと思われた)という試合結果に影響を与えかねないトラブルもしばしばあったので、そこは改善される事を期待したい。
ただ全体としては、多少の遅れはあったものの比較的進行はスムーズだったと思われた。
飛行機も安いので海外の試合に参戦を考えている方は候補の一つにいれてもいいだろう。
来月にバンコクで開催予定のサイアムカップも今大会同様に盛り上がる事を期待したい。
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KinyaBJJ.com
©Bull Terrier Fight Gear