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2019年01月29日

【レポ】ガナビー杯:黒帯+75kg

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いま世界的に賞金トーナメントが多数開催されており、どの大会も大いに盛り上がっている。

日本でも昨年は定期開催されているアブダビグランドスラムツアーの他にRIZINの賞金グラップリング大会、そして女子オンリーの賞金トーナメントなどが開催されたのは記憶に新しいところだろう。

そして今年、新たに開催されたのがこの「ガナビー杯」で、今大会はガナビーというグラバカの運営会社が主催し、JBJJFが運営する賞金トーナメントで、ほかの大会と比べても高額な賞金なことで大きな話題になっていた。



その賞金金額は黒帯で30万円、茶帯で25万円、紫帯で10万円、青帯で5万円、白帯でも3万円となっており、また同時開催されたキッズ部門でも優勝者に1万円のアマゾンギフト券が贈呈されるという太っ腹大会だ。

だが通常のトーナメントとは異なり、階級は75kgで区切られ、それ以下かそれ以上の2階級のみで、例えるならオープンクラスのライト級とヘビー級といった感じだろうか。

高額賞金ゆえに海外からも賞金を狙って参戦してくる選手もおり、非常に注目度の高い大会となったガナビー杯、まずは黒帯+75kgのトーナメントからレポートしていく。

黒帯+75kgのトーナメントは決勝戦までの試合は全試合が一本決着で進んでいった。

ここで決勝戦に勝ち上がったのは国内屈指の黒帯のリダ・ハイサムとアメリカ・サンディエゴから来日してきたセルジオ・ヒオス。

ハイサムは昨年秋にIBJJFアジアを制して満を持して黒帯昇格を果たしたばかりだが、黒帯でもすでにトップクラスの実力を誇っているのは承知の通り。

対するセルジオはタートルガードマスターとして知られるエドゥアルド・テレスのトレーニングパートナーでブラジルからサンディエゴに移住し、テレスのジムに所属しているブラジル人黒帯。

主にアブダビグランドスラムツアーを主戦場にしているセルジオはマスター1のカテゴリーながら世界ランキング1位となっている実力者だ。

この2人の対戦が決勝戦で実現し、試合はハイサムがポイントで先制して進んでいったがセルジオも試合後半にバックマウントを奪い、足関節などで猛追したがポイント10-6でハイサムが逃げ切り勝利。

激戦を制したハイサムが優勝賞金30万円を獲得し、来週のクインテットに向けて好調ぶりを見せていた。

また敗れたセルジオだがハイサムと同じく今週末のクインテットに出場予定で、そこでも組み合わせ次第ではまたハイサムと対戦の機会があるため、セルジオのリベンジなるか、またハイサムが返り討ちにするか、ハイサムvsセルジオの2度目の対戦の実現にも期待したい。


01
1回戦
セルジオ・ヒオス(99ジャパン)
vs
高木翔太(柔真會)
セルジオの1回戦は大阪から遠征してきた柔真會代表の高木との対戦となったが、マウントからの絞めを極め5:07 一本勝ち。



05
準々決勝
セルジオ・ヒオス(99ジャパン)
vs
トーマス・ミツ(CARPE DIEM)
1回戦シードだったトーマスはいきなりセルジオとの対戦に。
ブラジルvsフランスの国際戦は5:08 腕十字でセルジオが一本勝ちで準決勝へ。



07
準決勝
セルジオ・ヒオス(99ジャパン)
vs
岡本裕士(RJJ)
トーマスを極めた腕十字が準決勝でも炸裂。
岡本からも腕十字を極め、6:54 一本勝ちで決勝戦に勝ち上がり。



02
準々決勝
荒井勇二(Over Limit BJJ)
vs
リダ・ハイサム(CARPE DIEM)
スロース荒井vsハイサムは3度目の対戦で過去2戦はハイサムが連勝中。
今回の対戦は「守らず攻めにいく」と意気込んでいたスロースから、1:03 ヒザ十字を極めてvsスロース戦で初の一本勝ちでハイサム3連勝。



06
準決勝
毛利部慎祐(REDIPS)
vs
リダ・ハイサム(CARPE DIEM)
ブルーノ・キクチに勝って準決勝進出の毛利部との対戦は2:03 RNCでハイサム一本勝ちで決勝戦進出。



08
決勝戦
セルジオ・ヒオス(99ジャパン)
vs
リダ・ハイサム(CARPE DIEM)
決勝戦は下馬評通りの2人が勝ち上がってきた。
引き込んだハイサムがスイープ&マウントで大量ポイント奪取。



09
マウントからエスケープしたセルジオはパスのアタックからトーホールドを狙うなどして猛攻を仕掛けていく。



10
試合終盤にバックマウントで4ポイント追加し絞めを狙っていくもエスケープされてしまい万事休す。



11
最後はハイサムをクローズドガードに入れながらも攻めてなく諦めたような表情でタイムアップに。
試合は10-6でハイサム判定勝利。



12
両者とも決勝戦までは一本勝ちで勝ち上がったが、この決勝戦は判定決着に。
それだけ拮抗した試合内容だったといえるだろう。



■ハイサムvsセルジオの試合動画はコチラから!



13
アダルト黒帯+75kg表彰台
優 勝 リダ・ハイサム(CARPE DIEM)
準優勝 セルジオ・ヒオス(99ジャパン)
3 位 毛利部慎祐(REDIPS)岡本裕士(RJJ)



14
いまハイサムは4週連続で試合出場中で、先週のNEWAZA MANIAと今回のガナビー杯で2週連続の優勝。
次週はクインテットで次々週は沖縄でコパラスコン沖縄大会の出場予定があり、その4週連続・全大会優勝なるかに注目したい。



06
ハイサムゲスト回のBJJ-WAVE、YouTubeはコチラから、Mixcloudはコチラから!



【今日が誕生日の柔術家】ベルナルド・ファリア(32)、ガブリエル・アルジェス(26)



■大会速報やニュース配信を行っているJiu Jitsu NERDのインスタグラムはコチラから!



patch7
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btt
©Bull Terrier Fight Gear



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