2019年02月04日
【結果】QUINTET FIGHT NIGHT 2 in TOKYO
2/3(日)、東京・立川のアリーナ立川立飛で開催された「QUINTET FIGHT NIGHT 2 in TOKYO」の試合結果です。
今大会には以下の4チームがエントリーし、トーナメントで優勝を争いました。
TEAM CARPE DIEM
リダ・ハイサム
山田崇太郎
トーマス・ミツ
レダ・メブトゥシュ
デヴィット・ガルモ
TEAM SOLDIER
関根秀樹
イゴール・タナベ
セルジオ・ヒオス
デクラン・ムーディー
中村勇太
TEAM NEO JUDO
小見川道大
小澤幸康
出花崇太郎
吉田善行
松本光史
TEAM U-JAPAN
高阪剛
ミノワマン
所英男
中村大介
横井宏考
<1回戦・NEO JUDO vs U-JAPAN>
○出花崇太郎
vs
×ミノワマン
0:12 腕十字
出花が試合開始早々に跳び付き腕十字で出花が秒殺一本勝ち。ミノワマンは初戦で姿を消した。
○出花崇太郎
vs
×所英男
3:23 エゼキエル
2試合目となった出花だが秒殺試合だったために動きは落ちず。所からマウントを奪い、そこから拳で絞めを極めるノーギエゼキエルで所は失神。
△出花崇太郎
vs
△高阪剛
ドロー
2人抜きの出花だが高阪相手には攻め疲れがあったか動きが悪くドローに終わる。
△中村大介
vs
△吉田善行
ドロー
互いに積極的に攻めていく動きのある攻防になったが互いに決め手に欠けドロー決着。
△横井宏孝
vs
△松本光史
体格差のある対戦は横井が優位に進めるもドローとなり2人残りでNEO JUDOが決勝戦へ。
<1回戦・CARPE DIEM vs TEAM SOLDIER>
△レダ・メブトゥシュ
vs
△セルジオ・ヒオス
ドロー
フランス人茶帯のレダとブラジル人黒帯のセルジオの顔合わせはサブミッションが交錯もドロー。
△デヴィッド・ガルモ
vs
△関根秀樹
ドロー
テイクダウンで先制したデヴィッドだが後半はシュレックのスープレックスが炸裂し派手な展開も一本決着にならず引き分けに。
○リダ・ハイサム
vs
×デクラン・ムーディー
0:24 ヒザ十字
柔術での対戦経験もある両者はハイサムが怒涛のトーホールドからのヒザ十字のコンビネーションで秒殺一本勝ち。
△リダ・ハイサム
vs
△イゴール・タナベ
ドロー
注目の顔合わせが実現も両者に指導×3が入りDQとなる不完全燃焼試合に。ハイサムが攻めにいくのを躊躇するほどイゴールの攻撃的ガードワークが光った。
○山田崇太郎(日本)
vs
×中村勇太
2:03 ギロチン
アマ大会で驚異の5人抜きした山田が得意のギロチンでをマウントからハーフに移行しつつも極めて勝利、チームを決勝戦進出に導いた。
<決勝戦・NEO JUDO vs CARPE DIEM>
△トーマス・ミツ
vs
△小見川道大
ドロー
前の試合で出番がなかった両者の対戦は攻めてる(ように見える)のに指導が入る謎展開にトーマスも戸惑いを隠せない。試合はトーマスのサブミッション狙いが印象に残るも最後まで極めきれずドローに。
△レダ・メブトゥシュ
vs
△小澤幸康
ドロー
約20kgもの体格差がある対戦もレダの積極的なアタックで優位に試合が進むが、いいポジションになっても指導が入りスタンドでの再開になり極めのチャンスを逃し続けて終わった。
○松本光史
vs
×デヴィッド・ガルモ
2:42 フットロック
バックマウントから絞めを狙っていたデヴィッドの足首を自分の足で交差して極めた松本が一本勝ちで勝ち抜き。
○山田崇太郎
vs
×松本光史
1:23 ネッククランク
山田がバックを奪い松本の顔を強引にねじるように絞めてフェイスロックとネッククランクの複合技のような決まり手でフィニッシュ。
○山田崇太郎
vs
×吉田善行
3:52 ネッククランク
引き込んだ山田がラバーガードからのオモプラッタでスイープするなど極めをフェイクにしたポジショニングで圧倒、最後はネッククランクで強引に極めて勝ちぬき。
○山田崇太郎
vs
×出花崇太郎
6:35 RNC
常に先手で攻めていった山田がオモプラッタから逃げようとした出花のバックを奪いRNCを極めてプロ&アマ通じてクインテット負けなしでチームを優勝に導いた。
<ワンマッチ>
湯浅麗歌子(SASA BJJ)
vs
石黒遥希(CARPE DIEM)
試合序盤は互角の攻防を展開したが石黒の腕を一瞬で極めた湯浅が貫録の一本勝ち。試合後には4/7のクインテット・女子大会のマイクアピール。
<総評>
初めて見たクインテット、前評判がよかったので期待して見ていたが結果的にフラストレーションが溜まる場面が多々あった。今大会の特色でもある"指導"が入るタイミングに尽きる。選手の動きが少しでも止まる、または止まったように見えると試合展開を促すためにすぐに指導が入るので、おのずと展開は早くなるが、そのためにポジショニング無視で極め最優先のゲームをすることが求められる。確かにポジショニングや抑え込みの妙などは観客側に伝わりにくい部分なのかもしれないが、こういったサブミッション重視でポジショニング軽視とも思われるルールでは柔術家の真骨頂である緻密なポジョニング&極めの連動性を活かすことは難しいだろう。そんな中で一本勝ちを量産し大会のハイライトを演出した山田の極め力は特筆に値するが、この注意が入るタイミングが選手&観客に周知されないと選手も観客も戸惑うのではないかと強く感じた次第だ。そして前回も優勝したTEAM CARPE DIEMの完成度は素晴らしく、今後のクインテットではどのチームがTEAM CARPE DIEMの連勝を止めるのか?!に興味が集まることは想像に難くない。今回のTEAM CARPE DIEMは国際色豊かで海外から腕扱きの傭兵を呼び集めた"急造の寄せ集め集団"と思われるだろうが、このチームメンバーはすべてCARPE DIEMに所属する選手たちであり、CARPE DIEMという括りで集められていることはここに記しておきたい。これだけの強豪選手たちをCARPE DIEMという単体のチーム・アソシエーション内だけで揃えられる組織力はもはや新興チームのそれではないと断言する。この超・実力者集団のCARPE DIEMに対抗できるチームの結成は国内ではもはや難しいと思われるが、個人的にもCARPE DIEMの牙城を脅かすことができる対抗チームの誕生を期待したい。
■今大会のライブストリーミングアーカイブ(期間限定公開)はコチラから!
【今日が誕生日の柔術家】イゴール・グレイシー(39)、ジョン・パウロ・クラオカ(39)、ジョン・カルロス・クラオカ(39)、西村暁(56)、中野雅士
■大会速報やニュース配信を行っているJiu Jitsu NERDのインスタグラムはコチラから!
KinyaBJJ.com
©Bull Terrier Fight Gear