2019年03月19日
【コラム】帯叩き、やりたい?やりたくない?

先週に行った塩田"GOZO"歩のゴーゾーウィークの1週間ぶっ続けコラムシリーズ。
これが好評で前週比30%アップのアクセス数となりました。
その中でも最も高いアクセス数を稼いだのが最終日に更新された「帯叩き」についてのコラムでした。
「帯叩き」とは柔術で自身の実力ランクを表す帯色が昇進して変わったときに仲間が帯で帯色が変わった人を叩いてお祝いするという柔術ならではの儀式のようなものです。
この帯叩きの起源は諸説あるのですが、昨年にBJJイースタンヨーロッパに掲載されたコラムでファビオ・グージェウが「自身のジムで80年代に始めた」と告白しており、これが最初ではないかと思われます。

■ファビオの記事はコチラから!
そしてファビオが「私の最大の過ちは帯叩きをやることで何百人もの生徒に犠牲を払わせたこと」と語っており、現在は帯叩きをやっていないこと、そしてこの帯叩きが全てのジムから廃止されるべきだという考えであることも語られました。
ゴーゾーコラムではそのファビオの記事を元に、ゴーゾー氏自身のジムでも過去には行っていた帯叩きを現在はやっていないことに加え、自身が帯を授与する基準についても書いています。

■そのゴーゾーコラムはコチラから!
私、橋本欽也はかねてからこの帯叩きに関して否定的な意見をたびたび個人名義のSNSで発信してきました。
2013年には「世界の帯叩きシリーズ」として国内外のジムの代表やインストラクターに帯叩きをやってるかどうか、またなぜやってるか・やめたかなどを聞いています。
そして2015年にも「帯叩きは是か非かで論争に!」という記事をこのブログにアップしました。
■「帯叩きは是か非かで論争に!」はコチラから!
日本人は海外で流行ってる技やドーギなどのブームには敏感で、そういったモノにはすぐに飛びつくのに、その海外ではもはや廃れてて最早やってるジムを探す方が大変な帯叩きだけは頑なにやり続けているのは不思議だな、と常々思っていました。
さらに言えば、なんで帯叩きをやるのか、帯叩きをやる意味すらも知らない・わからないのに、ただブラジルでやっていたから、という理由だけで帯叩きをやっていることも疑問だし、そんなものはただの形式的なものでしかなく意味がないと考えています。
さらに言えば、これだけ海外ではやらなくなっていて、国内の主要ジムでも帯叩きをやらない方向に向かっている流れにある中、あえてそこに逆らってまで帯叩きを続けることにこだわるのはなぜか?と奇異の念を抱かざるを得ません。
日本に柔術が伝わり始めた90年代後半はまだインターネットも普及してなく、ブラジルに行った人から技術や風習、文化などが断片的に伝わってきました。
そういったものの中の1つでこの帯叩きも伝わってきたんだと思われます。
そして帯叩きという儀式をその形式のみをコピーし、帯叩きをやる意味や意義などは理解しないまま、今日まで続けられているのが現状なのです。
柔術の帯色が変わることは柔術家にとっては大事な日に、その帯で相手を叩くなどという野蛮な方法でお祝いするのは、コンプライアンスが重要視されつつある現代においてはまったくのナンセンスであり、また時代遅れであると言っての過言ではないでしょう。
また世界のトップアカデミーのほとんどがアカデミーのアソシエーション単位で帯叩きを廃止し、禁じている中にあって、日本ほど帯叩きに執着している国は他にないのではないかとも思うのは大げさでしょうか。
とはいえ、各ジム、各アソシエーションごとにルールやレギュレーションがあるので他人がそこに口を出すのはご法度。
ジムの代表やインストラクター、そしてそこに通う生徒たちのすべてが気分よくベルトプロモーションに望めるのが利用なので、帯叩きをやる・やらないことはしっかりと議論して周知して欲しいと思います。
最後に帯叩きに関するTwitterでのアンケートの結果をお知らせしときます。
アンケートの投票数は355票で、過去に行ったアンケートの回答数の倍ほどの数だったのは、いかにこのトピックが注目を集めていたかの表れです。
気になる回答のトップは48%で「どちらでもいい」でした。
これは所属する事務の方針に従うということでしょう。
2位は「やりたくない」で31%ということで3割の人たちが帯叩きをイヤだと感じてるようです。
そして「やりたい」人は21%で、やりたいか、やりたくないかという意思表示をした人の数ではやりたい人よりやりたくない人の方が多いという結果になりました。
自分の印象では関東よりも関西のジムでは帯叩きをやっているジムが多いように感じています。
あの関西特有のバカ騒ぎ大好き!なノリで嬉々として帯叩きをやっている画像や動画がたびたびSNSにアップされてますが、正直ああいうのには辟易しています。
お祝いとはいえ帯で人を叩いてる姿を、それも集団で行ってるところを知らない人が見たら、柔術って怖い!と思われることは想像に難くないし、悪く誤解されることはあってもいい印象は持たれないのは確実。
なので個人的にはいち早く日本も海外のように帯叩きがなくなることを切に願っている次第です。
【今日が誕生日の柔術家】小野瀬龍也(43)、ジェラルド・ラビンスキ(25)、マルコス・エスコバル、マイコ・アラウージョ(32)

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そしてファビオが「私の最大の過ちは帯叩きをやることで何百人もの生徒に犠牲を払わせたこと」と語っており、現在は帯叩きをやっていないこと、そしてこの帯叩きが全てのジムから廃止されるべきだという考えであることも語られました。
ゴーゾーコラムではそのファビオの記事を元に、ゴーゾー氏自身のジムでも過去には行っていた帯叩きを現在はやっていないことに加え、自身が帯を授与する基準についても書いています。

■そのゴーゾーコラムはコチラから!
私、橋本欽也はかねてからこの帯叩きに関して否定的な意見をたびたび個人名義のSNSで発信してきました。
2013年には「世界の帯叩きシリーズ」として国内外のジムの代表やインストラクターに帯叩きをやってるかどうか、またなぜやってるか・やめたかなどを聞いています。
【世界の帯叩きシリーズ】中井祐樹(パラエストラ東京)「私からはやったことがないな。生徒達は好きで人を選びつつやってるけどね。パラエストラ東京の公式行事ではない。すべて適材適所さ」 http://t.co/fGR37yBiy8
— KinyaBJJ (@KinyaBJJ) 2013年12月13日
【世界の帯叩きシリーズ】オーランド・サンチェス(グレイシーバッハ)「もちろんやってるぜ!ウチの帯叩きは地獄のようにハードなんだぜ、ガッハッハ!オレは柔術の古き良き伝統を大事にしてるのさ。オールドスクール!」 http://t.co/MS1oh2dwse
— KinyaBJJ (@KinyaBJJ) 2013年12月26日
そして2015年にも「帯叩きは是か非かで論争に!」という記事をこのブログにアップしました。
■「帯叩きは是か非かで論争に!」はコチラから!
日本人は海外で流行ってる技やドーギなどのブームには敏感で、そういったモノにはすぐに飛びつくのに、その海外ではもはや廃れてて最早やってるジムを探す方が大変な帯叩きだけは頑なにやり続けているのは不思議だな、と常々思っていました。
さらに言えば、なんで帯叩きをやるのか、帯叩きをやる意味すらも知らない・わからないのに、ただブラジルでやっていたから、という理由だけで帯叩きをやっていることも疑問だし、そんなものはただの形式的なものでしかなく意味がないと考えています。
さらに言えば、これだけ海外ではやらなくなっていて、国内の主要ジムでも帯叩きをやらない方向に向かっている流れにある中、あえてそこに逆らってまで帯叩きを続けることにこだわるのはなぜか?と奇異の念を抱かざるを得ません。
日本に柔術が伝わり始めた90年代後半はまだインターネットも普及してなく、ブラジルに行った人から技術や風習、文化などが断片的に伝わってきました。
そういったものの中の1つでこの帯叩きも伝わってきたんだと思われます。
そして帯叩きという儀式をその形式のみをコピーし、帯叩きをやる意味や意義などは理解しないまま、今日まで続けられているのが現状なのです。
柔術の帯色が変わることは柔術家にとっては大事な日に、その帯で相手を叩くなどという野蛮な方法でお祝いするのは、コンプライアンスが重要視されつつある現代においてはまったくのナンセンスであり、また時代遅れであると言っての過言ではないでしょう。
また世界のトップアカデミーのほとんどがアカデミーのアソシエーション単位で帯叩きを廃止し、禁じている中にあって、日本ほど帯叩きに執着している国は他にないのではないかとも思うのは大げさでしょうか。
とはいえ、各ジム、各アソシエーションごとにルールやレギュレーションがあるので他人がそこに口を出すのはご法度。
ジムの代表やインストラクター、そしてそこに通う生徒たちのすべてが気分よくベルトプロモーションに望めるのが利用なので、帯叩きをやる・やらないことはしっかりと議論して周知して欲しいと思います。
最後に帯叩きに関するTwitterでのアンケートの結果をお知らせしときます。
【アンケート】いま議論の的になってる帯叩き。帯叩きはとは柔術で帯が昇進して帯色が変わるときにお祝いで昇進した人を帯で叩く風習ですが、近年は帯叩きをやる・やらないでジムや指導者、生徒で意見が多数あるようです。そこでアンケート!あなたは帯叩きをやりたい?やりたくない?さぁどっち!
— KinyaBJJ (@KinyaBJJ) 2019年3月17日
アンケートの投票数は355票で、過去に行ったアンケートの回答数の倍ほどの数だったのは、いかにこのトピックが注目を集めていたかの表れです。
気になる回答のトップは48%で「どちらでもいい」でした。
これは所属する事務の方針に従うということでしょう。
2位は「やりたくない」で31%ということで3割の人たちが帯叩きをイヤだと感じてるようです。
そして「やりたい」人は21%で、やりたいか、やりたくないかという意思表示をした人の数ではやりたい人よりやりたくない人の方が多いという結果になりました。
自分の印象では関東よりも関西のジムでは帯叩きをやっているジムが多いように感じています。
あの関西特有のバカ騒ぎ大好き!なノリで嬉々として帯叩きをやっている画像や動画がたびたびSNSにアップされてますが、正直ああいうのには辟易しています。
お祝いとはいえ帯で人を叩いてる姿を、それも集団で行ってるところを知らない人が見たら、柔術って怖い!と思われることは想像に難くないし、悪く誤解されることはあってもいい印象は持たれないのは確実。
なので個人的にはいち早く日本も海外のように帯叩きがなくなることを切に願っている次第です。
【今日が誕生日の柔術家】小野瀬龍也(43)、ジェラルド・ラビンスキ(25)、マルコス・エスコバル、マイコ・アラウージョ(32)

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