2019年04月17日
btbrasil at 03:25 Permalink
【Review Wednesday】中井祐樹の新バイタル柔術 by スロース荒井
ブラジルブログをご覧の皆様、こんばんは。キンヤボーイズ荒井です。
今回のレビューは2018年に発売された書籍「中井祐樹の新バイタル柔術」(日貿出版社刊)です。
バイタル・・・といえば中井祐樹先生の著書「バイタル柔術 : はじめてのブラジリアン柔術テクニック」(日本スポーツ出版社刊)が2003年に発売された名著として有名だと思いますが、現在は絶版となっております。
その内容に関しては未確認ですがページ数が178頁(2003年版)→399頁(2018年版)と大幅UPしているため、かなりのパワーアップを遂げた別モノな書籍となったのではと推測します。(参照:図書検索WEBサイト「CiNii Books」)
古い武術の技術書を思わせる重厚なサイズ感でありながら、写真が多くて見やすいのが特徴です。
多くの項目において四角形の写真が羅列されているのではなく、背景なしの合成写真が連続して並んでいるスタイルとなっています。
これにより、技の手順が流れるようにスラスラと頭の中に入ってくるのがとても気持ち良いです。
個人的な体感として、従来の技術書と比較すると2〜3倍のスピードで技を理解できているような気がします。
さらに動画も並行して視聴できるのも画期的なポイント。
項目毎に掲載されたQRコードを読み込むことでオンラインで動画が視聴できるようになっています。
そのため片手に書籍、片手にスマホという21世紀の近未来的学習スタイルを体験できること請け合い。
こうした工夫により読書ストレスが極力少なくなっているため、よくある「本買ったけど読んでいない」状態になりやすい方にもオススメできます。
掲載されている技術を目次で数えてみると驚愕の約350種類。
その中には別パターンの方法や防御方法が含まれていて実戦向きです。
あらゆる状況(第1章:フィニッシュ、第2章:スタンド、第3章:ガードの攻防、第4章:ポジション、第5章:補強)を網羅。
IBJJFルールでは反則となる技もあったりで、MMAを含めた様々な格闘競技で柔術テクニックを活かせることを狙って構成されているようにも感じます。
柔術未経験者や他競技実践者が柔術を学ぶ第一歩としても向いている内容といえるでしょう。
また、技術とは別にコラムもふんだんに掲載されています。
「中井式」「中井メソッド」といわれるその内容を読み進めていくのは感動に次ぐ感動、感動の嵐です。
我々が好きな寝業研究会についても触れられている点も壮大な歴史ロマンを感じられますね。
コラムを読んでますます柔術が、格闘技が好きになった気がします。
これぞ最高の技術書!柔術教則本の決定版!是非読んでみてください!
それではHave a nice Jiu-Jitsu life! See you again!
【発売中】
「中井祐樹の新バイタル柔術」
■詳細&購入はコチラから!
【筆者紹介】
荒井勇二 Arai Yuji(Over Limit BJJ)
Twitter:@araiUG
中学生の頃に「バイタル柔道」(著:岡野功先生)のビデオテープを視て感銘を受ける。
柔術の試合に挑む際は味の素(株)のアミノバイタルを摂取するのがルーティンワークとなっている。
【今日が誕生日の柔術家】ファビオ・レオポルド(42)
『Jiu Jitsu NERD』のFacebookページはコチラから!
『Jiu Jitsu NERD』のインスタグラムはコチラから!
『Jiu Jitsu NERD』のTwitterはコチラから!
毎週配信のBJJニュース番組「BJJ-WAVE」はコチラから!
■試合動画やBJJ-WAVEなどの動画を配信しているYouTubeチャンネルはコチラから!
KinyaBJJ.com
©Bull Terrier Fight Gear