2019年05月02日
【レポ】アブダビワールドプロ2019:アダルト黒帯
アブダビワールドプロの大会最終日はアダルト黒帯の男女の決勝戦のみが行われた。
前日に準決勝までが行われて決まった決勝戦は特設マットの1面のみでVIPシートに陣取ったアブダビの重要人物ら見守る中でスタートした。
アブダビはIBJJFのように階級ごとに呼称はなく、すべてkgで刻まれており、計量もギなしで前日計量となっており、そのためにIBJJFよりも軽い階級で出ている選手も少なくない。
ルールもIBJJFだとアダルト黒帯は10分だがアブダビは6分なので、よりスピーディな攻防が見られるのが特徴だ。
そしてアブダビといえば過去には「中東の笛」的なあからさまなUAE贔屓のレフェリングが蔓延していたが、今大会に限ってはそれはほぼなかったといえる。
特に85kg決勝のウドソン・マテウスとファイサル・アルケトビの対戦でレフェリー判定になりウドソンが勝利したが、かつてのアブダビ判定だったら王族の娘婿のファイサルが判定で負けることは有り得ないことで、この事象が物語るように公平なレフェリングで試合は行われたといっていいだろう。
そんな今大会の優勝賞金は1万ドルという高額なもの。
いま世界的に柔術の賞金トーナメントが増えているが、ここまで高額な賞金が出るのはアブダビをおいて他にない。
また今大会でアブダビワールドプロの2018-2019シーズンが終わり、この後は2019-2020のシーズンが開始される。
次期シーズンはさらに賞金金額が上がることとなっているので、今後もアブダビワールドプロの注目度が上がっていくのは間違いない。
56kg決勝戦
○イヤゴ・ジョルジ(シセロコスタ)
vs
×カーロス・アルベルト(GFチーム)
昨年の茶帯ワールドプロ王者のカーロスとIBJJFパン王者のイヤゴの対戦は互いに1度ずつのスイープを決めたがアドバンテージ1差でイヤゴが競り勝って優勝を決めた。
62kg決勝戦
○ガブリエル・ソウザ(ZRチーム)
vs
×ジョアオ・ミヤオ(シセロコスタ)
IBJJFトーナメントには目もくれずにひたすらアブダビ系大会に出まくっているガブリエルがジョアオから膠着のペナルティ×3が両者に入る動きの少ない試合を3-3/2-1の僅差で制した。
69kg決勝戦
○パウロ・ミヤオ(シセロコスタ)
vs
×アイザック・ドーダラン(アリアンシ)
パウロのバック狙いをエスケープした際に場外に出てしまい2ポイントを失ったアイザックだがスイープし返すも1つのペナルティで惜しい試合を逃した。
ポイントは2-2/1-1/0-1だった。
77kg決勝戦
○トミー・ランガカー(KMR BJJキムラ)
vs
×オリバー・ロベル(グレイシーバッハノッティンガム)
優勝候補だったリーヴァイ・ジョーンズをヒザ十字で極めてサプライズを起こしたオリバーだったがトミーの速攻の送り襟絞めに屈し、3:03 トミーが一本勝ちして優勝。
85kg決勝戦
○ウドソン・マテウス(CTA)
vs
×ファイサル・アルケトビ(チーム777)
画期的に感じたのがこの試合。これまでだったらレフェリー判定でUAE、しかも王族の選手が負けることなどあり得なかったが、この試合ではファイサルがレフェリー判定で敗北。
組織として成熟してきたUAE JJはレフェリングも成熟してきたといえる。
94kg
○カイナン・デゥアルテ(ATOS)
vs
×アダム・ワルジンスキ(チェックマット)
両者引き込みから上を取ったアダムに対し下からヒザ十字を極めたカイナンが1:28 という短い試合タイムで一本勝ちして賞金1万ドルを獲得。
110kg決勝戦
○ジョアオ・ガブリエル(ソウルファイターズ)
vs
×アヒア・アルハマジ(チーム777)
この階級も王族のアヒアが決勝戦進出を果たすもプリ大会でブシェシャを破って勢いに乗るジョアオ・ガブリエルにはまったく相手にならず3:29 絞めで一本負けで準優勝に終わる。
■今大会のフォトギャラリーはコチラから!
【今日が誕生日の柔術家】ペドロ・アキラ(44)、クリスチアーノ・ラザリニ
『Jiu Jitsu NERD』のFacebookページはコチラから!
『Jiu Jitsu NERD』のインスタグラムはコチラから!
『Jiu Jitsu NERD』のTwitterはコチラから!
毎週配信のBJJニュース番組「BJJ-WAVE」はコチラから!
■試合動画やBJJ-WAVEなどの動画を配信しているYouTubeチャンネルはコチラから!
KinyaBJJ.com
©Bull Terrier Fight Gear
ルールもIBJJFだとアダルト黒帯は10分だがアブダビは6分なので、よりスピーディな攻防が見られるのが特徴だ。
そしてアブダビといえば過去には「中東の笛」的なあからさまなUAE贔屓のレフェリングが蔓延していたが、今大会に限ってはそれはほぼなかったといえる。
特に85kg決勝のウドソン・マテウスとファイサル・アルケトビの対戦でレフェリー判定になりウドソンが勝利したが、かつてのアブダビ判定だったら王族の娘婿のファイサルが判定で負けることは有り得ないことで、この事象が物語るように公平なレフェリングで試合は行われたといっていいだろう。
そんな今大会の優勝賞金は1万ドルという高額なもの。
いま世界的に柔術の賞金トーナメントが増えているが、ここまで高額な賞金が出るのはアブダビをおいて他にない。
また今大会でアブダビワールドプロの2018-2019シーズンが終わり、この後は2019-2020のシーズンが開始される。
次期シーズンはさらに賞金金額が上がることとなっているので、今後もアブダビワールドプロの注目度が上がっていくのは間違いない。
56kg決勝戦
○イヤゴ・ジョルジ(シセロコスタ)
vs
×カーロス・アルベルト(GFチーム)
昨年の茶帯ワールドプロ王者のカーロスとIBJJFパン王者のイヤゴの対戦は互いに1度ずつのスイープを決めたがアドバンテージ1差でイヤゴが競り勝って優勝を決めた。
62kg決勝戦
○ガブリエル・ソウザ(ZRチーム)
vs
×ジョアオ・ミヤオ(シセロコスタ)
IBJJFトーナメントには目もくれずにひたすらアブダビ系大会に出まくっているガブリエルがジョアオから膠着のペナルティ×3が両者に入る動きの少ない試合を3-3/2-1の僅差で制した。
69kg決勝戦
○パウロ・ミヤオ(シセロコスタ)
vs
×アイザック・ドーダラン(アリアンシ)
パウロのバック狙いをエスケープした際に場外に出てしまい2ポイントを失ったアイザックだがスイープし返すも1つのペナルティで惜しい試合を逃した。
ポイントは2-2/1-1/0-1だった。
77kg決勝戦
○トミー・ランガカー(KMR BJJキムラ)
vs
×オリバー・ロベル(グレイシーバッハノッティンガム)
優勝候補だったリーヴァイ・ジョーンズをヒザ十字で極めてサプライズを起こしたオリバーだったがトミーの速攻の送り襟絞めに屈し、3:03 トミーが一本勝ちして優勝。
85kg決勝戦
○ウドソン・マテウス(CTA)
vs
×ファイサル・アルケトビ(チーム777)
画期的に感じたのがこの試合。これまでだったらレフェリー判定でUAE、しかも王族の選手が負けることなどあり得なかったが、この試合ではファイサルがレフェリー判定で敗北。
組織として成熟してきたUAE JJはレフェリングも成熟してきたといえる。
94kg
○カイナン・デゥアルテ(ATOS)
vs
×アダム・ワルジンスキ(チェックマット)
両者引き込みから上を取ったアダムに対し下からヒザ十字を極めたカイナンが1:28 という短い試合タイムで一本勝ちして賞金1万ドルを獲得。
110kg決勝戦
○ジョアオ・ガブリエル(ソウルファイターズ)
vs
×アヒア・アルハマジ(チーム777)
この階級も王族のアヒアが決勝戦進出を果たすもプリ大会でブシェシャを破って勢いに乗るジョアオ・ガブリエルにはまったく相手にならず3:29 絞めで一本負けで準優勝に終わる。
■今大会のフォトギャラリーはコチラから!
【今日が誕生日の柔術家】ペドロ・アキラ(44)、クリスチアーノ・ラザリニ
『Jiu Jitsu NERD』のFacebookページはコチラから!
『Jiu Jitsu NERD』のインスタグラムはコチラから!
『Jiu Jitsu NERD』のTwitterはコチラから!
毎週配信のBJJニュース番組「BJJ-WAVE」はコチラから!
■試合動画やBJJ-WAVEなどの動画を配信しているYouTubeチャンネルはコチラから!
KinyaBJJ.com
©Bull Terrier Fight Gear