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2019年05月07日

【結果】ブラジレイロ2019:アダルト黒帯の結果

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5/5(日)、ブラジル・サンパウロのジナシオ・ジョゼ・コレアにて開催されたCBJJ主催「ブラジレイロ2019」のアダルト黒帯の結果です。

ブラジレイロはポルトガル語でブラジル選手権という意味で、英語ではブラジリアンナショナルとなり、日本でいうところの全日本選手権のブラジル版です。



そして今大会を主催しているCBJJはConfederasao Brazilian Jiu Jitsuの略で、日本語に訳すとブラジルブラジリアン柔術連盟で、IBJJF=Intetnational Brazilian Jiu Jitsuのブラジル連盟という位置づけとなります。

2006年まではムンジアルがブラジルで開催されており、ブラジルで最大の大会でしたが、そのムンジアルが2007年以降アメリカ開催になってからは、このブラジレイロがブラジルで最大の大会となっています。

そして柔術界の最大イベントであるムンジアルの前のビッグマッチで、ブラジルのみならず世界中から選手が参戦してきています。

日本からはアダルト黒帯で嶋田裕太、マスター黒帯で中尾亮、中尾美季らが参戦しましたが、嶋田は2回戦敗退で中尾夫妻は両者とも初戦敗退に終わっています。

ブラジルには金銭的な問題やアメリカに入国するためのビザ取得の難しさなど様々な理由でムンジアルに出れない強豪が多数おり、そういった世界的に名前が知られていない名もなき強豪の名前がちらほら見えるのがこのブラジレイロの表彰台の入賞者たちです。

今年もヨーロピアンやパンなどでは入賞してない未知の強豪であるイゴール・ホドリゲス、ルイス・エドゥアルドやダイナ・ホドリゲスなど今大会で初めて優勝した選手がおり、特にダイナはいま飛ぶ鳥を落とす勢いのマイサ・バストスから勝利しての優勝は特筆モノでしょう。

このブラジレイロが終わって3週間後にはムンジアルが開催されます。

今大会で優勝・入賞した選手たちはムンジアルでも要注目なのは間違いありません。


02
ルースター
優 勝 クレベル・ソウザ(ATOS)
準優勝 ホドネイ・バルボーザ(カタールBJJブラジル)
3 位 カーロス・リマ(GFチーム)フアン・ロペス(カーウソングレイシーチーム)

パン選手権優勝のクレベルがブラジレイロも連続優勝。これまではライトフェザーを主戦場にしていたクレベルだがルースターに落としてからは調子がいい。準優勝はヨーロピアン準優勝のホドネイ。



03
ライトフェザー
優 勝 イヤゴ・ジョルジ(シセロコスタ)
準優勝 アレッサンドロ・ピント(ノヴァウニオン)
3 位 ジョアオ・ミヤオ(シセロコスタ)ルーカス・ゴンサウベス(カサオンチーム)

準決勝でジョアオが敗れる波乱がありながらもジョアオに勝ったアレッサンドロに勝って優勝したのはイヤゴ・ジョルジ。これでイヤゴはパン選手権、ワールドプロ、ブラジレイロと3大会連続優勝となった。またヨーロピアンもジョアオとクローズアウトで準優勝している。



04
フェザー
優 勝 アイザック・ドーダライン(アリアンシ)
準優勝 ジョアオ・ゴンサウベス(アリアンシ)
3 位 ブルーノ・メロ(カタールBJJ)パウロ・ミヤオ(シセロコスタ)

ついにパウロ超えを果たしたアイザックがブラジレイロ初制覇。アイザックvsパウロは先日のワールドプロでも対戦し僅差の試合になっていたが、徐々に差を縮めてパウロに勝利したアイザックの努力が実った。かつては優勝常連だったジョアオもパウロも揃って3位に甘んじるとは世代交代も近いのか。



05
ライト
優 勝 イゴール・ホドリゲス(CT MR)
準優勝 マテウス・ギレルメ・コスタ(GFチーム)
3 位 ブルーノ・ガルシア(チェックマット)レオニウソン・マルケス(GFチーム)

新顔がずらっと顔を揃えたライトの表彰台。この表彰台に乗ってる4選手は今年のヨーロピアン&パンで入賞していない選手たちで、ブラジル国内の大会を主戦場にしてると思われます。優勝したイゴールはすでにムンジアルにエントリー中。



06
ミドル
優 勝 オタービオ・ソウザ(グレイシーバッハ)
準優勝 クラウジオ・カラザンス(ATOS)
3 位 マルコス・ヴィニシウス(バルボーザ)ホニエリ・ピント(Nsブラザーフッド)

この階級は2013年のムンジアル・ミドル決勝戦のリマッチでオタービオが勝利で優勝。
3位の2選手は歴代のムンジアル王者の高い壁を越えられず。しかしオタービオもカラザンスもいまだトップレベルの実力をキープしてるのは驚異的だ。



07
ミディアムヘビー
優 勝 ウドソン・マテウス(カイオテハアソシエーション)
準優勝 ジョゼ・エンリケ・カルドソ(セコーニKMKZ)
3 位 カーロス・エドゥアルド(シセロコスタ)エンリケ・モレイラ(ファミリア・アビヒハン)

ヨーロピアン&ワールドプロで優勝のウドソンが優勝。準優勝のジョゼはムンジアルにもエントリーしている。



08
ヘビー
優 勝 ヴィニシウス・ガゾーラ(アリアンシ)
準優勝 ディミトリス・ソウザ(アリアンシ)
3 位 ジェラルド・ラビンスキ(Nsブラザーフッド)オーランド・モンテイロ(ノヴァウニオン)

ヘビー級はアリアンシで1&2フィニッシュ。3位にはポーランド人のジェラルド、そしてノヴァウニオンから独立していたキムラだが、今大会から再びチームを組み、そこから出場したオーランドが入賞を果たした。



09
スーパーヘビー
優 勝 ニコラス・メレガリ(アリアンシ)
準優勝 フェリッペ・アンドリュー(ゼニスJJ)
3 位 ギレルメ・アウグスト(アリアンシ)ホドリゴ・マルティンス(G13BJJ)

なぜかヨーロピアンもパンも、そしてワールドプロにも出場していなかったノコラス・メレガリが優勝。マリオ・ヘイスの愛弟子のメレガリ、ここから本格始動なるか。



10
ウルトラヘビー
優 勝 ルイス・エドゥアルド(ギゴJJ)
準優勝 フェリッペ・アウグスト・ベゼーハ(チェックマット)
3 位 オタービオ・ナラティ(ギゴJJ)ヴィトー・オノリオ(カタールBJJブラジル)

巨漢柔術家だらけで見るからに暑苦しいウルトラヘビーの表彰台はナラティ&オノリオのチャンピオンクラスの選手が3位で、優勝&準優勝は新顔が勝ち上がっているのが新鮮だ。



01
オープンクラス
優 勝 ニコラス・メレガリ(アリアンシ)
準優勝 ウドソン・マテウス(カイオテハアソシエーション)
3 位 カイナン・ドゥアルテ(ATOS)ルイス・エドゥアルド(ギゴJJ)

準決勝でカイナン、決勝戦でウドソンを連破してWゴールドに輝いたニコラス・メレガリ。特にカイナンから絞めで一本勝ちした試合は今大会のベストマッチの呼び声が高い好勝負だった。



12
女子ライトフェザー
優 勝 ダイナ・ホドリゲス(カストロチーム)
準優勝 マイサ・バストス(GFチーム)
3 位 アナ・タリータ・アレンカー(アリアンシ)クリスティーナ・バーラン(カイオテハアソシエーション)

黒帯昇格後、連戦連勝だったマイサに勝利して優勝したダイナ・ホドリゲス。まさかマイサが負けるとは思わなかったがブラジルにはこういった未知の強豪がまだ潜んでいる奥深さがある。



13
女子フェザー
優 勝 フィオン・デービース(ECJJA)
準優勝 アナ・カロリーナ・シュミット(ノヴァウニオン)
3 位 ラリッサ・カルバーリョ(グレイシーウマイタ)マリアナ・フレイタス(コアィザオンJJ)

ワールドプロでは準優勝だったがヨーロピアン&パンで優勝しているウェールズ出身のフィオンがブラジレイロも制覇。もしムンジアルも勝てば非ブラジル人女性で初のグランドスラム達成の快挙となる。



14
女子ライト
優 勝 ビアンカ・バジリオ(ATOS)
準優勝 ルシアニ・ドスサントス(グレイシーバッハ)
3 位 ラウリアニ・クラリス(アカデミアOCS JJ)リビア・クリスタル(ナチュラルコンバット)

昨年末にチームメイトのレオ・ララと結婚したビアンカ、それ以降はなぜか戦績が振るわなかったが、今大会では久しぶりの優勝となった。準優勝以下は初顔の選手が並んだ。



15
女子ミドル
優 勝 ビア・メスキータ(グレイシーウマイタ)
準優勝 ヘナータ・マリーニョ(アリアンシ)
3 位 エリカ・アルメイダ(グレイシーバッハ)

3人のみのエントリーだったミドル級はビアが順当に優勝。ビアも息の長い選手で、まだ女子が茶帯&黒帯の合同カテゴリーだった時代から表彰台の常連で、しかもほとんどで優勝してるのは凄い実績だ。



16
女子ミディアムヘビー
優 勝 ハファエル・マリア・ピレス(GFチーム)
準優勝 サバサ・ラリス・フランシスコ(ハイアングレイシーチーム)
3 位 メリッサ・ストリッカー(ゼニスJJ)モニク・ゴンサウベス(Nsブラザーフッド)

女子では軽量級にいい選手が多いGFチームだが重量級でもブラジレイロ優勝できるほどの実力者がいたとは知らなかった。ハファエル・マリア、この名前は覚えとくべし!



17
女子ヘビー
優 勝 フェルナンダ・マゼリ(ストライカーJJ)
準優勝 クラウディア・ドヴァル(デラヒーバJJ)
3 位 ファビアナ・メンデス(Nsブラザーフッド)

世界各地を転戦して優勝しまくってたクラウジーニャもビザ問題で最近はご無沙汰だったがブラジル開催の今大会には久しぶりに大会出場もベテランのマゼリに敗れ準優勝に終わった。クラウジーニャはムンジアルにもエントリー中だが、ビザ問題が解決しないと出場はできない。



18
女子スーパーヘビー
優 勝 カリーナ・サンティ(G13BJJ)
準優勝 イザドラ・クリスティーナ(カタールBJJブラジル)
3 位 カーラ・アルバカーキ(トップブラザー)マリアネ・ヌネス(GFチーム)

優勝したカリーナはクレベル・ソウザ&ビアンカ・バジリオの師匠、カイオ・アルメイダの奥様。柔術家としての実績も数多くIBJJFの女子ランキングのトップ10に名を連ねる。



19
女子ウルトラヘビー
優 勝 ジェシカ・フラワーズ(グレイシーバッハ)
準優勝 ホワキム・ボンフィム(グレイシーバッハBJJ)

女子の最重量階級はワンマッチ決勝戦でグレイシーバッハ対決を制してジェシカ・フラワーズが優勝。パン選手権では柔術復帰しゅたガヴィに敗れたがムンジアルでリベンジなるか。



11
オープンクラス
優 勝 ビア・メスキータ(グレイシーウマイタ)
準優勝 サバサ・ラリス・フランシスコ(ハイアングレイシーチーム)
3 位 イザドラ・クリスティーナ(カタールBJJブラジル)ジェシカ・フラワーズ(グレイシーバッハ)

女子のWゴールドはビアで、ミドルとオープンで優勝し2つの金メダルと賞金8000+5000の合計13000レアル、日本円で約36万円を手にしている。これはブラジルの平均月収の2か月分ぐらいの金額だそうだ。



20
チームポイント
優 勝 アリアンシ
準優勝 シセロコスタ
3 位 ノヴァウニオン

チームポイント優勝はアリアンシで2位はシセロコスタ。3位のノヴァウニオンは一時期はアソシエーションから離脱していたナタウに本拠地を持つキムラが再度合流して大会に参加した。アリアンシは近年はATOSに負けていたが今大会にはアメリカ在住のATOSの選手があまり出ていなかったのが勝因だろう。



【今日が誕生日の柔術家】ブルーノ・メンデス(38)



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