2019年05月15日
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【Review Wednesday】岩崎正寛「THE TOKYO JIU JITSUFAR EAST HALF GUARD」
毎週水曜日の新作DVDや過去の名作などを紹介している「Review Wednesday」、今週は橋本欽也が担当します。
今回紹介するのはBJJファナティックスから発売された岩崎正寛の「ザ・ファー・イースト・ハーフガード」です。
いま国内外で玉石混交の教則DVDがありますが、このDVDはいろいろと画期的な作品なので、それを紹介します。
岩崎正寛といえばヨーロピアン準優勝、マリアナスオープン3位など国内大会はもちろん、海外でも数多くの戦績を残すワールドクラスの柔術家です。
特にハーフガードに定評があり、岩崎がハーフガードでひっくり返した選手は数知れずで、まさに必殺技の名に相応しい、岩崎の代名詞的なテクニックとなっています。
そのハーフガードにフォーカスしたのが今作で、まず何が画期的かというと日本の選手として初めて海外のメジャーレーベルであるBJJファナティックスからDVDが発売されたことが挙げられます。
BJJファナティックスといえばムンジアル王者のベルナルド・ファリアもファウンダーに名を連ねるDVDメーカーで、いま最も精力的に新作を発売しているレーベルで、ここから発売されてるDVDのメンバーを見ても世界の一流ばかり。
そこに岩崎正寛が入ってもおかしくない、とメーカー側から判断されてDVD制作のオファーがあったことは世界の一流の仲間入りというお墨付きをもらったようなもので選手冥利に尽きることなのは間違いありません。
さらに今作は全編英語でのインストラクションとなっているのも特筆モノです。
これは持論ですが世界のトップになるためには柔術的な実力があるのは当たり前で、それ以外に英語ができるか否かというのも重要な要素の1つであると思っています。
今作を制作するにあたり、英会話学校に通ってまで英語でのインストラクションに拘ったのは自分の言葉で自身の技術を世界に紹介するという日本人柔術家として初めての試みをクリアしたのは素晴らしいことです。
もちろん英語での吹き替えや字幕対応などもできたでしょうが、あえてそういった安易な対応をしなかったことは英断だし、評価される点でもあります。
そして岩崎正寛が実際に試合で使っている技術を惜しげなく披露しており、まさに集大成ともいえる教則DVDになってます。
よくある教則DVDのための派手な見せ技ではなく、確実に試合で使える技術であるということ、しかもそれを海外のメジャートーナメントという高いレベルでの大会で決めてきたことは岩崎がこれまで成し遂げてきた数々の実績が物語っています。
これまで発売されてきた教則DVDとは一線を画す画期的な作品となっている今作、個人的には日本の柔術史に残る歴史的な1枚であると言っても過言ではないという最大級の賛辞でレビューを締めくくりたいと思います。
【近日入荷予定】
岩崎正寛「THE FAR EAST HALF GUARD」
【今日が誕生日の柔術家】オタービオ・ナラティ(29)、クレベル・ソウザ(23)、ホベルト・トゥッサ(38)、イザッキ・パイヴァ(32)、
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