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2019年05月23日

【レポ】ADCCアジア&オセアニア予選2019:日本人選手の試合

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2年に1度、開催される組技の祭典「ADCC」。

このADCCこそノーギ・グラップリングの最高峰大会として認知されており、90年代から続く世界最古の大会として継続開催されている。



もともとはADCC=アブダビコンバットクラブというUAEのアブダビにあるスポーツクラブ内で開催されていたが、2003年のブラジル・サンパウロ大会から世界各国で持ち回りで開催されるようになっていった。

そしてアメリカやヨーロッパ、アジア&オセアニアなど地域ごとに予選が行われ、その予選を勝ち抜いた選手たちが本戦に出場できるというシステムで運営されている。

これまではアジア&オセアニア予選とはいえ、その大多数が日本人選手で占められていたトーナメントだが、今大会ではこれまでとは逆に日本人選手が少なく、海外勢が多数参戦してきており、やっと名前通りのアジア&オセアニア予選になった感がある。

それだけに今大会で優勝した日本人選手は2名のみという過去最低人数となってしまったが、それも致し方ないと思われる。

逆に言えばこれだけ国際色豊かな強豪メンバーのトーナメントを勝ち抜いた日本人2選手は称賛に値し、胸を張って本戦に挑んで欲しいと思う。

そんなADCCのアジア&オセアニア予選、まずは日本人選手の試合ぶりを紹介したい。

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エントリー数34名と今大会最多の階級だった-65.9kg。その激戦区を勝ち上がり、今大会のMVPといえるのが岩本健汰(トライフォース)だ。初戦はアナコンダチョーク、2回戦、3回戦、そして竹内稔(CARPE DIEM)との準決勝はヒールを極め、決勝までの全試合を一本勝ち。



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ナリマン・ムィンバエフ(カザフスタントップチーム)との決勝は0-0のまま延長戦に突入し、スクランブルからニアバックを取るなどアグレッシブな動きを見せた岩本がレフェリー判定で勝利を手にした。



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-76.9kgは準決勝でラクラン・ジャイルズ(Absolute MMA)と岩崎正寛(CARPE DIEM)が対戦。こちらも延長までもつれたが、本戦で再三チョークを仕掛け、延長でも岩崎のタックルを凌ぎ切ったラクランがレフェリー判定で勝利。



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+99kgにはADCC常連の関根秀樹(ボンサイ)が参戦。シードで初戦が準決勝だったが、オーストラリアのダニエル・スチュワート(Empire MMA)にヒールを極められて敗退。しかし、3位決定戦ではヒールを極め返し、3位入賞を果たした。



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2名の欠場者が出て6人トーナメントとなった女子-60kgは湯浅麗歌子(パラエストラ品川)の独断場。初戦でオリビア・ケット(Broz Jiu Jitsu)を腕十字、準決勝で荒井みか(MINURO)を三角腕十字で退けて決勝進出。



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ナタリー・フランコンベ(10th PLANET)との決勝も終始ポジションで圧倒し、9-0から残り時間36秒で腕十字を極め、サンパウロ大会から3大会連続の本戦出場を決めた。




text by Kinya Hashimoto / Photo and cap by Satoshi Narita



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