2019年05月27日
btbrasil at 00:00 Permalink
【レポ】白帯限定大会「WHITE RIOT 2019」
5/19(日)、東京・代々木のミューズ音楽院ホールで開催されたLas Conchas主催の白帯限定大会「WHITE RIOT 2019」の試合をレポートする。
多くの柔術家をサポートするアパレルブランドのLas Conchas(ラスコンチャス)は年に複数回の大会を主催しており、メインとなるのがCOPA Las Conchasシリーズがある。
これはレギュラートーナメントでキッズからアダルト&マスター、そしてノーギも同時開催する大会で、東京だけでなく地方を転戦するスタイルでの年に複数回の開催が定例化されている。
その他にLas Conchasのオフィスがあるミューズ音楽院のホールで開催される白帯限定大会「WHITE RIOT」と青帯限定大会「BLUE DESTINY」があり、これはミニ大会としてそれぞれ年に1回の定期開催中だ。
この白帯大会は毎回好評を博しており、昨年も今年も参加者数は100人を超え、ホールの1Fと2Fにマットを設置して2フロアで試合は行われた。
また今年はLas ConchasだけでなくHYPERFLYの物販ブースもオープンし、女子青帯のスーパーファイトも組まれ、イベントとしてもバージョンアップしての開催となった。
「初心者に優しい大会」をコンセプトに参加費を安く設定しながらも入賞者全員にメダル贈呈&メダルガールの導入やライブストリーミングなども行い、さらにスポンサー各社から提供の豪華な賞品の数々も用意されており、白帯限定大会という枠に収まらない大会になったといえるだろう。
だが問題点もあった。
いまIBJJFもSJJIFもオリジナルのルールでは「柔道の黒帯保持者は白帯で試合に出られない」という文言があるが、この項目は柔道の黒帯取得が海外より容易な日本では除外されている。
同じ白帯とはいえ過去に柔道をやりこんだ選手と格闘技経験のないまっさらな状態で柔術を始めた白帯とでは格差があるのは明白。
実際に試合では秒殺試合を連発し、対戦相手が気の毒に感じるほどの実力差があった。
果たして柔道の黒帯保持者が初心者であるかどうかは一考余地があるが、ルールで認められているとはいえ、「初心者に優しい大会」をコンセプトにしている大会でこういった事例があったことは大会主催者も危惧しており、今後はこの「WHITE RIOT」と別に超初心者向けの大会を企画中とのこと。
これは柔道の黒帯保持者やプロMMAの経験者、そして他の大会で優勝実績がある選手以外のみが出場可能な大会で開催時期は秋から冬になる見込み。
柔術での白帯は初心者という枠組みではあるが、その初心者から超初心者へと参加資格のハードルを下げた新ブランドの大会企画の発案にまで繋がった今大会はいろんな意味で開催意義があったことだろう。
アダルト白帯ライトフェザー決勝戦
滝川裕樹(パラエストラTB)
vs
廣田郁(リバーサルジム横浜グランドスラム)
初戦を三角絞めで極めた滝川が決勝戦に進出し4-0で勝利して優勝を決めた。
アダルト白帯フェザー決勝戦
佐藤光(ねわざワールド小江戸)
vs
渡辺雄大(パラエストラTB)
極めの強さを発揮した佐藤が0:40 送り襟絞めで一本勝ちして優勝。
アダルト白帯ライト決勝戦
石毛隆(和術慧舟會 船橋道場)
vs
池田潤哉(上野御徒町ブラジリアン柔術部)
1回戦は送り襟絞め、決勝戦は腕十字を極めた石毛が2試合連続の一本勝ちで優勝を果たす。
アダルト白帯ミドル決勝戦
田谷真嗣(リバーサルジム新宿Me,We)
vs
近藤竜馬(パラエストラTB)
サドンデスに突入した接戦を田谷が制して優勝。
アダルト白帯ミディアムヘビー決勝戦
大橋剛(上野御徒町ブラジリアン柔術部)
vs
野口英朗(ストライプル取手)
ワンマッチ決勝戦を8−0で勝利の大橋が優勝。
アダルト白帯スーパーヘビー決勝戦
岡明大(パトスタジオ)
vs
田中悠一郎(TRIAL&ERROR)
現役の大学柔道部、しかも寝技主体の高専柔道の猛者である岡が腕十字を極め秒殺勝利。
アダルト白帯オープンクラス決勝戦
岡明大(パトスタジオ)
vs
大橋剛(上野御徒町ブラジリアン柔術部)
両者とも柔道の経験者同士という対戦となった試合だが岡が2:50 腕十字を極めWゴールド獲得。
このクラスの選手が白帯で出てきてしまっては対戦相手が気の毒という他ない。
アダルト白帯オープンクラス表彰台
優 勝 岡明大(パトスタジオ)
準優勝 大橋剛(上野御徒町ブラジリアン柔術部)
3 位 近藤柊介(パラエストラTB)
五十路の週イチ柔術家、佐瀬純一(ミューズ柔術アカデミー)がマスター5白帯ライトを優勝し表彰台で青帯昇格を果たした。
五十代、週イチの練習でも地道に続ければ青帯になれることを見せたのはアラフィフ柔術家の励みになったはずだ。
クロスフィットから柔術に転向し、最近はプロレスにも進出している三浦傑(ボンサイ)がマスター6白帯のミディアムヘビー&オープンクラスを制覇。
この三浦は6/13に新木場1st RINGで開催されるベストボディジャパンプロレスで、かのゴージャス松野と対戦予定だ。
女子プロレス団体アイスリボンの女子レスラー、松屋うの(ミューズ柔術アカデミー)がマスター1白帯ライトのワンマッチ決勝戦を8−2で勝利して優勝。
松屋も週イチで練習を続けて早2年、そろそろ青帯にリーチか?!
女子マスター1白帯フェザー決勝戦
熊谷合笑(所プラス)
vs
古川藍(高田馬場道場)
対戦相手不在で階級アップして試合に挑んだ古川だったが熊谷に0−2で敗れ準優勝。
だが初戦は6−0で勝利し決勝戦進出を決めている。
ランチブレイク後に行われた女子アダルト青帯ライトフェザーのスーパーファイト。
MMAで活躍中の青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘)に現役JKの森さくら(AXIS横浜)が挑んだ一戦はスーパーファイトに相応しい興味深い初対決。
レスリング仕込みのタックルで先制ポイントを挙げた青野だったが、タックルを切り返され2−2に。
そこからパスガードを許すと3:35 ベースボールチョークでタップアウト。
森が鮮烈な一本勝ちでスーパーファイトを制した。
ハイパーフライ・プレゼンツで組まれたスーパーファイトを一本勝ちした森に副賞としてドーギ&Tシャツが贈呈された。
柔道ベースの力強い寝技が持ち味の森は今後も要注目の選手だろう。
■今大会のフォトギャラリーはコチラから!
■ライブストリーミングのアーカイブは以下から!
マット1 午前
マット1 午後
マット2 1・2・3
【今日が誕生日の柔術家】ニコラス・メレガリ(25)、イ・ヒジン
『Jiu Jitsu NERD』のFacebookページはコチラから!
『Jiu Jitsu NERD』のインスタグラムはコチラから!
『Jiu Jitsu NERD』のTwitterはコチラから!
毎週配信のBJJニュース番組「BJJ-WAVE」はコチラから!
■試合動画やBJJ-WAVEなどの動画を配信しているYouTubeチャンネルはコチラから!
KinyaBJJ.com
©Bull Terrier Fight Gear
その他にLas Conchasのオフィスがあるミューズ音楽院のホールで開催される白帯限定大会「WHITE RIOT」と青帯限定大会「BLUE DESTINY」があり、これはミニ大会としてそれぞれ年に1回の定期開催中だ。
この白帯大会は毎回好評を博しており、昨年も今年も参加者数は100人を超え、ホールの1Fと2Fにマットを設置して2フロアで試合は行われた。
また今年はLas ConchasだけでなくHYPERFLYの物販ブースもオープンし、女子青帯のスーパーファイトも組まれ、イベントとしてもバージョンアップしての開催となった。
「初心者に優しい大会」をコンセプトに参加費を安く設定しながらも入賞者全員にメダル贈呈&メダルガールの導入やライブストリーミングなども行い、さらにスポンサー各社から提供の豪華な賞品の数々も用意されており、白帯限定大会という枠に収まらない大会になったといえるだろう。
だが問題点もあった。
いまIBJJFもSJJIFもオリジナルのルールでは「柔道の黒帯保持者は白帯で試合に出られない」という文言があるが、この項目は柔道の黒帯取得が海外より容易な日本では除外されている。
同じ白帯とはいえ過去に柔道をやりこんだ選手と格闘技経験のないまっさらな状態で柔術を始めた白帯とでは格差があるのは明白。
実際に試合では秒殺試合を連発し、対戦相手が気の毒に感じるほどの実力差があった。
果たして柔道の黒帯保持者が初心者であるかどうかは一考余地があるが、ルールで認められているとはいえ、「初心者に優しい大会」をコンセプトにしている大会でこういった事例があったことは大会主催者も危惧しており、今後はこの「WHITE RIOT」と別に超初心者向けの大会を企画中とのこと。
これは柔道の黒帯保持者やプロMMAの経験者、そして他の大会で優勝実績がある選手以外のみが出場可能な大会で開催時期は秋から冬になる見込み。
柔術での白帯は初心者という枠組みではあるが、その初心者から超初心者へと参加資格のハードルを下げた新ブランドの大会企画の発案にまで繋がった今大会はいろんな意味で開催意義があったことだろう。
アダルト白帯ライトフェザー決勝戦
滝川裕樹(パラエストラTB)
vs
廣田郁(リバーサルジム横浜グランドスラム)
初戦を三角絞めで極めた滝川が決勝戦に進出し4-0で勝利して優勝を決めた。
アダルト白帯フェザー決勝戦
佐藤光(ねわざワールド小江戸)
vs
渡辺雄大(パラエストラTB)
極めの強さを発揮した佐藤が0:40 送り襟絞めで一本勝ちして優勝。
アダルト白帯ライト決勝戦
石毛隆(和術慧舟會 船橋道場)
vs
池田潤哉(上野御徒町ブラジリアン柔術部)
1回戦は送り襟絞め、決勝戦は腕十字を極めた石毛が2試合連続の一本勝ちで優勝を果たす。
アダルト白帯ミドル決勝戦
田谷真嗣(リバーサルジム新宿Me,We)
vs
近藤竜馬(パラエストラTB)
サドンデスに突入した接戦を田谷が制して優勝。
アダルト白帯ミディアムヘビー決勝戦
大橋剛(上野御徒町ブラジリアン柔術部)
vs
野口英朗(ストライプル取手)
ワンマッチ決勝戦を8−0で勝利の大橋が優勝。
アダルト白帯スーパーヘビー決勝戦
岡明大(パトスタジオ)
vs
田中悠一郎(TRIAL&ERROR)
現役の大学柔道部、しかも寝技主体の高専柔道の猛者である岡が腕十字を極め秒殺勝利。
アダルト白帯オープンクラス決勝戦
岡明大(パトスタジオ)
vs
大橋剛(上野御徒町ブラジリアン柔術部)
両者とも柔道の経験者同士という対戦となった試合だが岡が2:50 腕十字を極めWゴールド獲得。
このクラスの選手が白帯で出てきてしまっては対戦相手が気の毒という他ない。
アダルト白帯オープンクラス表彰台
優 勝 岡明大(パトスタジオ)
準優勝 大橋剛(上野御徒町ブラジリアン柔術部)
3 位 近藤柊介(パラエストラTB)
五十路の週イチ柔術家、佐瀬純一(ミューズ柔術アカデミー)がマスター5白帯ライトを優勝し表彰台で青帯昇格を果たした。
五十代、週イチの練習でも地道に続ければ青帯になれることを見せたのはアラフィフ柔術家の励みになったはずだ。
クロスフィットから柔術に転向し、最近はプロレスにも進出している三浦傑(ボンサイ)がマスター6白帯のミディアムヘビー&オープンクラスを制覇。
この三浦は6/13に新木場1st RINGで開催されるベストボディジャパンプロレスで、かのゴージャス松野と対戦予定だ。
女子プロレス団体アイスリボンの女子レスラー、松屋うの(ミューズ柔術アカデミー)がマスター1白帯ライトのワンマッチ決勝戦を8−2で勝利して優勝。
松屋も週イチで練習を続けて早2年、そろそろ青帯にリーチか?!
女子マスター1白帯フェザー決勝戦
熊谷合笑(所プラス)
vs
古川藍(高田馬場道場)
対戦相手不在で階級アップして試合に挑んだ古川だったが熊谷に0−2で敗れ準優勝。
だが初戦は6−0で勝利し決勝戦進出を決めている。
ランチブレイク後に行われた女子アダルト青帯ライトフェザーのスーパーファイト。
MMAで活躍中の青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘)に現役JKの森さくら(AXIS横浜)が挑んだ一戦はスーパーファイトに相応しい興味深い初対決。
レスリング仕込みのタックルで先制ポイントを挙げた青野だったが、タックルを切り返され2−2に。
そこからパスガードを許すと3:35 ベースボールチョークでタップアウト。
森が鮮烈な一本勝ちでスーパーファイトを制した。
ハイパーフライ・プレゼンツで組まれたスーパーファイトを一本勝ちした森に副賞としてドーギ&Tシャツが贈呈された。
柔道ベースの力強い寝技が持ち味の森は今後も要注目の選手だろう。
■今大会のフォトギャラリーはコチラから!
■ライブストリーミングのアーカイブは以下から!
マット1 午前
マット1 午後
マット2 1・2・3
【今日が誕生日の柔術家】ニコラス・メレガリ(25)、イ・ヒジン
『Jiu Jitsu NERD』のFacebookページはコチラから!
『Jiu Jitsu NERD』のインスタグラムはコチラから!
『Jiu Jitsu NERD』のTwitterはコチラから!
毎週配信のBJJニュース番組「BJJ-WAVE」はコチラから!
■試合動画やBJJ-WAVEなどの動画を配信しているYouTubeチャンネルはコチラから!
KinyaBJJ.com
©Bull Terrier Fight Gear