2019年06月13日
【レポ】ムンジアル2019:黒帯決勝戦 Part.2

ムンジアルの最大の注目は黒帯無差別の決勝戦で、この試合は男女とも階級別の試合が全て終わった後のメインイベント的なポジションで行われるのが常だ。
2017年から今年まで、3年連続で同じ対戦となった黒帯無差別決勝戦はブシェシャとロの顔合わせで、この2人はプライベートでも親交があり、また練習仲間でもあるという間柄。
そのために昨年の無差別決勝では階級別の試合で負傷したロにブシェシャが勝ちを譲って、試合なしの不戦勝でロが無差別優勝を果たしたが、これはロの望むところではなかっただろう。
その前の初対決となった2017年の無差別決勝では互いに慎重になってしまい、試合内容的には凡戦ではあったが、ブシェシャが勝利しWゴールドに輝いている。
またその2ヶ月後にはラスベガスで開催されたワールドマスターの中で行われた賞金トーナメント「ヘビー級GP」で再び両者は対戦し、またもブシェシャが勝利し、vsロ戦で2連勝となった。
そして前述した通りに3度目の対決となるはずだった昨年の無差別決勝はロが不戦勝となり、今年の無差別決勝はその借りを返す形でロがブシェシャに勝ちを譲ってまたも試合なしとなってしまった。
同門でのクローズアウトならまだしも、違うチームでの星の譲り合いは馴れ合いに感じられ興醒めという他ない。
もし来年のムンジアルの黒帯無差別決勝でもブシェシャとロが勝ち上がるなら、そのときはきっちりと試合をして雌雄を決して欲しいと思う。
そんなブシェシャとロに続く男として推したいのが"プレギーサ"ことフェリッペ・ペナだ。
プレギーサも最近はブシェシャ&ロのコンビと練習することがあるようでマット外では親密な関係があり、この2人の実力に肉薄しつつある。
ヘビーのロ、ウルトラヘビーのブシェシャに比べるとミディアムヘビーのプレギーザはやや小柄に感じるが、その体格差を埋めるだけの技術力があると目されている。
実際に試合でも多用する50/50のテクニックには定評があり、多彩なスイープを見せているテクニシャンで、今後はロ&ブシェシャのライバル関係を築くことができるであろうと思われる。
さらにもう1人の注目選手がカイナン・デゥアルテで、カイナンは昨年の茶帯ムンジアル王者で黒帯1年目ながらヘビー決勝でロに完勝して優勝を果たした逸材。
明らかなオーバーウエイトで動きの悪かったロに対し、若さ溢れるパワフルな柔術で組み伏せたカイナンはタレント揃いのATOSの新エースとして頭角を現していくのは間違いないだろう。

ミディアムヘビー決勝戦
○フェリッペ・ペナ(グレイシーバッハ)
vs
×グスタボ・バチスタ(ATOS)
4-4/1-1 レフェリー判定

プレギーサのシグネイチャームーブともいうべき50/50とラペラガードを複合させたテクニックでブラギーニャを翻弄。
最終的にはタイスコアからのレフェリー判定勝ちだったが終始試合を支配していたのはプレギーサだったといっていいだろう。

ヘビー決勝戦
○カイナン・デゥアルテ(ATOS)
vs
×レアンドロ・ロ(Nsブラザーフッド)
5-2

オーバーウエイトで動きが悪かったロに対して臆することなく真っ向勝負してきっちりと勝利したカイナン。
勝ち誇るカイナンと打ちひしがれているロという対比が印象的で黒帯1年目というのを感じさせないカイナンの堂々とした試合ぶりは世代交代を予感させるものだった。

スーパーヘビー決勝戦
○ニコラス・メレガリ(アリアンシ)
vs
×マハメッド・アリ(ロイドアーヴィン)
5:39 絞め

オープンクラスではキーナンに敗れたものの、階級別では昨年度の王者であるアリから絞めを極めて一本勝ちで優勝し、2年ぶりにムンジアルの頂点に立ったメレガリ。
メレガリもオープンクラスで戦える実力を持つ選手なので来年はオープンクラスでも表彰台に立つ姿を期待したい。

ウルトラヘビー表彰台
○マーカス・アルメイダ(チェックマット)
vs
×ヒカルド・エヴァンゲリスタ(GFチーム)
8:32 絞め

過去にこのヒカルドに負傷棄権させられたことがあるブシェシャは慎重な試合ぶりでじっくりとポジショニングで追い込んでいく。
最後は送り襟絞めで極めリベンジを果たすとともに階級別優勝を決めた。

オープンクラス決勝戦
○マーカス・アルメイダ(チェックマット)
vs
×レアンドロ・ロ(Nsブラザーフッド)
クローズアウト

昨年の大会で階級別の試合で負傷したロはオープンクラスの試合を棄権したが、その試合でブシェシャが勝利を譲って記録上ではロが優勝となっていた。
その借りを返す形で今年はロがブシェシャに勝利を譲ってクローズアウトとなった。

オープンクラス表彰台
優 勝 マーカス・アルメイダ(チェックマット)
準優勝 レアンドロ・ロ(Nsブラザーフッド)
3 位 フェリッペ・アンドリュー(ゼニス)キーナン・コーネリアス(BJJグローブトロッターズUSA)

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またその2ヶ月後にはラスベガスで開催されたワールドマスターの中で行われた賞金トーナメント「ヘビー級GP」で再び両者は対戦し、またもブシェシャが勝利し、vsロ戦で2連勝となった。
そして前述した通りに3度目の対決となるはずだった昨年の無差別決勝はロが不戦勝となり、今年の無差別決勝はその借りを返す形でロがブシェシャに勝ちを譲ってまたも試合なしとなってしまった。
同門でのクローズアウトならまだしも、違うチームでの星の譲り合いは馴れ合いに感じられ興醒めという他ない。
もし来年のムンジアルの黒帯無差別決勝でもブシェシャとロが勝ち上がるなら、そのときはきっちりと試合をして雌雄を決して欲しいと思う。
そんなブシェシャとロに続く男として推したいのが"プレギーサ"ことフェリッペ・ペナだ。
プレギーサも最近はブシェシャ&ロのコンビと練習することがあるようでマット外では親密な関係があり、この2人の実力に肉薄しつつある。
ヘビーのロ、ウルトラヘビーのブシェシャに比べるとミディアムヘビーのプレギーザはやや小柄に感じるが、その体格差を埋めるだけの技術力があると目されている。
実際に試合でも多用する50/50のテクニックには定評があり、多彩なスイープを見せているテクニシャンで、今後はロ&ブシェシャのライバル関係を築くことができるであろうと思われる。
さらにもう1人の注目選手がカイナン・デゥアルテで、カイナンは昨年の茶帯ムンジアル王者で黒帯1年目ながらヘビー決勝でロに完勝して優勝を果たした逸材。
明らかなオーバーウエイトで動きの悪かったロに対し、若さ溢れるパワフルな柔術で組み伏せたカイナンはタレント揃いのATOSの新エースとして頭角を現していくのは間違いないだろう。

ミディアムヘビー決勝戦
○フェリッペ・ペナ(グレイシーバッハ)
vs
×グスタボ・バチスタ(ATOS)
4-4/1-1 レフェリー判定

プレギーサのシグネイチャームーブともいうべき50/50とラペラガードを複合させたテクニックでブラギーニャを翻弄。
最終的にはタイスコアからのレフェリー判定勝ちだったが終始試合を支配していたのはプレギーサだったといっていいだろう。

ヘビー決勝戦
○カイナン・デゥアルテ(ATOS)
vs
×レアンドロ・ロ(Nsブラザーフッド)
5-2

オーバーウエイトで動きが悪かったロに対して臆することなく真っ向勝負してきっちりと勝利したカイナン。
勝ち誇るカイナンと打ちひしがれているロという対比が印象的で黒帯1年目というのを感じさせないカイナンの堂々とした試合ぶりは世代交代を予感させるものだった。

スーパーヘビー決勝戦
○ニコラス・メレガリ(アリアンシ)
vs
×マハメッド・アリ(ロイドアーヴィン)
5:39 絞め

オープンクラスではキーナンに敗れたものの、階級別では昨年度の王者であるアリから絞めを極めて一本勝ちで優勝し、2年ぶりにムンジアルの頂点に立ったメレガリ。
メレガリもオープンクラスで戦える実力を持つ選手なので来年はオープンクラスでも表彰台に立つ姿を期待したい。

ウルトラヘビー表彰台
○マーカス・アルメイダ(チェックマット)
vs
×ヒカルド・エヴァンゲリスタ(GFチーム)
8:32 絞め

過去にこのヒカルドに負傷棄権させられたことがあるブシェシャは慎重な試合ぶりでじっくりとポジショニングで追い込んでいく。
最後は送り襟絞めで極めリベンジを果たすとともに階級別優勝を決めた。

オープンクラス決勝戦
○マーカス・アルメイダ(チェックマット)
vs
×レアンドロ・ロ(Nsブラザーフッド)
クローズアウト

昨年の大会で階級別の試合で負傷したロはオープンクラスの試合を棄権したが、その試合でブシェシャが勝利を譲って記録上ではロが優勝となっていた。
その借りを返す形で今年はロがブシェシャに勝利を譲ってクローズアウトとなった。

オープンクラス表彰台
優 勝 マーカス・アルメイダ(チェックマット)
準優勝 レアンドロ・ロ(Nsブラザーフッド)
3 位 フェリッペ・アンドリュー(ゼニス)キーナン・コーネリアス(BJJグローブトロッターズUSA)

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