2019年11月05日
【レポート】カイオ・テハ・セミナーin群馬by井上祐弥
こんにちは、パラエストラ上越/sadoBJJの井上祐弥です。
SBJJFの世界大会の取材でロサンゼルスに行っている欽也さんに代わり、11月2日群馬県邑楽郡大泉町のヘナート・シウバ代表主宰の道場・インファイトで行われた『カイオ・テハセミナー』の様子をレポート致します。
カイオ・テハ先生(以下敬称略)は2008年ムンジアル=IBJJF世界選手権で世界王者となる他多数の輝かしい選手実績がある以外に、マイキー・ムスメシやユーリ・シモエスなど世界王者が師事するチャンピオンメーカーとしての実績も持ち合わせるブラジリアン柔術を代表する指導者の一人です。
現在、カリフォルニア州サンノゼに本道場を構えており、指導を受けるため世界中からの来訪者が後を絶えないと言われています。
今年は選手としても復活して、全く衰えないパフォーマンスを見せてくれました。
来日は今回で2回目で前回同様にセミナーツアーが目的で前回の初来日時にもこのINFIGHT JAPANでセミナーを行っており、ヘナートとも親交があるとのことでこの群馬セミナーが実現しました。
セミナー価格は高額のように見えますが、サンノゼまで行ったと思えば安いものです。
サンノゼに行っても世界を飛び回っているカイオにタイミング良く会えるかも分かりませんし、日本語通訳はありませんから、お金では測れない価値がある思います。
セミナーは土曜の午後3時から行われ、駐車場の問題で遅れた人を待っての開催でした。
カイオが入って来て9頭身のアスリート体型、エメラルドグリーンの瞳で、ただならぬオーラをまとっていましたが真っ直ぐ全員に握手して回って親近感を持てました。
一流は違います。
紹介も早々に早速セミナーが始まりました。
「普段一緒に練習してないから、おすすめの技を3つ用意して来ました。1つはクローズガードからの手首がためです、相手のベースを崩すのに有効です。もう一つは、ハーフガードです、これはいろいろな展開に応用できます。3つ目は、ラペルガードです。これはすぐには使うことができなくてたくさん打ち込みが必要です。この3つの内で多数決をしましょう」
そう言って多数決を取り、ハーフガードのレクチャーとなりました。
ちなみに私はラペルガードを希望したのですが、それは叶わず、、、。
まずハーフガードから崩して足を担ぐ、ふむふむスムーズだ、使えそうだ、続いて、ハーフから崩して後転スイープでカイオ曰く「これが今日の基本の形になります。」とのこと。
後転スイープが基本、、この参加者の中で何人後転スイープをスムーズにできるだろうか、できるにしても試合で決めれる人はかなり少ないだろう、不穏な空気を感じました。(たぶん気のせい)
そんな不安もよそに、サクサク進んでいきます。チャンピオンメーカーは伊達じゃない。
難しいところは時間を取り、相手のリアクションは必ずこうだからこうと、ディテールの深掘りにも余念がありません。
3時間にのぼるセミナーは特に休憩を設けていませんでしたが、途中トイレに行ったのは自分ともう1人くらいなもので、もの凄く集中して良いセミナーでした。
最後は質問コーナーで、今日やったハーフガードの内容から、全く違う内容まで全部受け付けてくれました。
<中でもメモに残した言葉>※通訳と井上のフィルターがかかっております。
・ガードの種類100個覚えるより、1つのガードの良いコントロールを覚えようとしなさい、内容の理解が大事。そうすれば他のガードをした時にその理解は転用できる。
・したいガードをするのではない、相手の動きによってガードが選ばれる。すなわちどんなガードも学んでいく必要がある。
・一番良いガードというのはない。それは上記の理由で。しかしクローズドガードはクローズドガードを割った後にもガードが待っている二重構造をしているので、より優秀なガードと言える。
・今回ハーフガードを紹介した理由の1つは、戦う意思がないディフェンシブな相手と戦う時に有効だから。
カイオの云う、Technique conquers all(テクニックは全てを凌駕する)を節々に、ビシビシ感じることができました。
自分はなんでも質問コーナーで,2019年最大の疑問を聴こうかどうか、迷っていました。
ムンジアル=IBJJF世界選手権2019の決勝でカイオの門下であるマイキー・ムスメシの秒殺レッグロックは、狙ってできるものか、逃げられないものか、という質問。
さすがに、失礼なんじゃないかと大人しくしてました。
質問コーナーも終わり、あいさつをして、集合写真、解散。
道着を脱ぐ間際、そこに、カイオに帯同してセミナーの受け手を務めた橋本知之選手がいました。日本のトップ選手。
あいさつをして、最近購入した橋本選手のDVD「デラヒーバ66」が素晴らしい内容だったことを伝えて握手。
次に出た言葉は、橋本選手の同門でもあるマイキーのレッグロックの質問でした。
橋本選手は自分の間違いを指摘してくれて、快く教えてくれました。
あー失礼だったなー、と気付いたのは、もう帰りの車の中でした。
日本のトップ選手をつかまえて、まだ著作の「デラヒーバ66」の質問なら100歩譲って良いにしても、同門選手の質問をする失態。
戒めをこめて自分の節操の無さを数千人の柔術ファンに晒すととともに、橋本知之選手のDVD「デラヒーバ66」、橋本知之選手出場予定大会11/30(土)「QUINTET FIGHT NIGHT4 in AKITA」の宣伝にかえさせていただきます。
カイオ先生&橋本先生、とてもいいセミナーをありがとうございました。
井上祐弥
【発売中】
橋本知之「デラヒーバ66」
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現在、カリフォルニア州サンノゼに本道場を構えており、指導を受けるため世界中からの来訪者が後を絶えないと言われています。
今年は選手としても復活して、全く衰えないパフォーマンスを見せてくれました。
来日は今回で2回目で前回同様にセミナーツアーが目的で前回の初来日時にもこのINFIGHT JAPANでセミナーを行っており、ヘナートとも親交があるとのことでこの群馬セミナーが実現しました。
セミナー価格は高額のように見えますが、サンノゼまで行ったと思えば安いものです。
サンノゼに行っても世界を飛び回っているカイオにタイミング良く会えるかも分かりませんし、日本語通訳はありませんから、お金では測れない価値がある思います。
セミナーは土曜の午後3時から行われ、駐車場の問題で遅れた人を待っての開催でした。
カイオが入って来て9頭身のアスリート体型、エメラルドグリーンの瞳で、ただならぬオーラをまとっていましたが真っ直ぐ全員に握手して回って親近感を持てました。
一流は違います。
紹介も早々に早速セミナーが始まりました。
「普段一緒に練習してないから、おすすめの技を3つ用意して来ました。1つはクローズガードからの手首がためです、相手のベースを崩すのに有効です。もう一つは、ハーフガードです、これはいろいろな展開に応用できます。3つ目は、ラペルガードです。これはすぐには使うことができなくてたくさん打ち込みが必要です。この3つの内で多数決をしましょう」
そう言って多数決を取り、ハーフガードのレクチャーとなりました。
ちなみに私はラペルガードを希望したのですが、それは叶わず、、、。
まずハーフガードから崩して足を担ぐ、ふむふむスムーズだ、使えそうだ、続いて、ハーフから崩して後転スイープでカイオ曰く「これが今日の基本の形になります。」とのこと。
後転スイープが基本、、この参加者の中で何人後転スイープをスムーズにできるだろうか、できるにしても試合で決めれる人はかなり少ないだろう、不穏な空気を感じました。(たぶん気のせい)
そんな不安もよそに、サクサク進んでいきます。チャンピオンメーカーは伊達じゃない。
難しいところは時間を取り、相手のリアクションは必ずこうだからこうと、ディテールの深掘りにも余念がありません。
3時間にのぼるセミナーは特に休憩を設けていませんでしたが、途中トイレに行ったのは自分ともう1人くらいなもので、もの凄く集中して良いセミナーでした。
最後は質問コーナーで、今日やったハーフガードの内容から、全く違う内容まで全部受け付けてくれました。
<中でもメモに残した言葉>※通訳と井上のフィルターがかかっております。
・ガードの種類100個覚えるより、1つのガードの良いコントロールを覚えようとしなさい、内容の理解が大事。そうすれば他のガードをした時にその理解は転用できる。
・したいガードをするのではない、相手の動きによってガードが選ばれる。すなわちどんなガードも学んでいく必要がある。
・一番良いガードというのはない。それは上記の理由で。しかしクローズドガードはクローズドガードを割った後にもガードが待っている二重構造をしているので、より優秀なガードと言える。
・今回ハーフガードを紹介した理由の1つは、戦う意思がないディフェンシブな相手と戦う時に有効だから。
カイオの云う、Technique conquers all(テクニックは全てを凌駕する)を節々に、ビシビシ感じることができました。
自分はなんでも質問コーナーで,2019年最大の疑問を聴こうかどうか、迷っていました。
ムンジアル=IBJJF世界選手権2019の決勝でカイオの門下であるマイキー・ムスメシの秒殺レッグロックは、狙ってできるものか、逃げられないものか、という質問。
さすがに、失礼なんじゃないかと大人しくしてました。
質問コーナーも終わり、あいさつをして、集合写真、解散。
道着を脱ぐ間際、そこに、カイオに帯同してセミナーの受け手を務めた橋本知之選手がいました。日本のトップ選手。
あいさつをして、最近購入した橋本選手のDVD「デラヒーバ66」が素晴らしい内容だったことを伝えて握手。
次に出た言葉は、橋本選手の同門でもあるマイキーのレッグロックの質問でした。
橋本選手は自分の間違いを指摘してくれて、快く教えてくれました。
あー失礼だったなー、と気付いたのは、もう帰りの車の中でした。
日本のトップ選手をつかまえて、まだ著作の「デラヒーバ66」の質問なら100歩譲って良いにしても、同門選手の質問をする失態。
戒めをこめて自分の節操の無さを数千人の柔術ファンに晒すととともに、橋本知之選手のDVD「デラヒーバ66」、橋本知之選手出場予定大会11/30(土)「QUINTET FIGHT NIGHT4 in AKITA」の宣伝にかえさせていただきます。
カイオ先生&橋本先生、とてもいいセミナーをありがとうございました。
井上祐弥
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