2020年02月16日
【レポ】IBJJFパンキッズ2020:2日目
2月8、9日、ロサンゼルスのロングビーチで開催されているIBJJF主催「パンキッズ2020」大会2日目はCARPE DIEMが誇る中学生勢が多数出場した。
中学生達のコンペティションクラス「カルペディエム・ユース」としてブラジリアン柔術に打ち込む彼らの戦いぶりを伝えたい。
先陣を切って登場したのは、女子ティーン1・黄帯ライトフェザー級に登場した大村莉愛だ。
初戦となる準決勝戦を腕十字で一本勝ちし、決勝はグレイシー・ウマイタの選手との対戦となったが、この相手が大村より一回り大きく体格差は歴然。
それでも開始から側転パスでトップポジションに迫ってアドバンを得るなど躍動感ある戦いを見せる大村は試合終盤にアドバン1-1に追いつかれるも、その後も果敢にアタックを続け、レフリー判定により悲願の世界一に輝いた。
大村莉愛
続いてティーン2・緑/橙帯ライトフェザー級に登場したのは"橋本知之2世"との呼び声も高い大野智輝だ。
準々決勝戦は、P2-2 A1-1の接戦となりレフリー判定にもつれるかと思いきや、残り数秒で下から巧みに三角絞めの形を作ってアドバンを追加、確かなテクニックと冷静な試合運びで接戦をモノにした。
準決勝では、結果的にこの階級を制したアリアンシのヘルナンデスと対戦。
4度のダブルガードでP2-2 A1-1となってから、50/50で上をとったヘルナンデスにアドバンが加算されるも、大野はそこから上下を入れ替え、P4-2 A1-2でリードを奪う。
しかし残り30秒で勝利を引き寄せるべく引き込みを狙うもレフェリーはヘルナンデスのテイクダウンとして彼に2ポイントを加算。
これが決め手となり大野はアドバン1差で敗れてしまった。
そして激戦区のティーン3・緑/橙帯ライト級には昨年の全日本キッズ王者・川頭昊士が出場。
川頭の初戦は体格で上回るクラストとの対戦で3度のダブルガードを経て、スタンドに戻ると鮮やかなタックルでポイントをゲットしP4-2 A2-1で勝利。
続く準々決勝戦では今階級で優勝するマクドナルドと大接戦を繰り広げることに。
序盤から50/50を作ってスイープを決めたがマクドナルドにスイープを許すも再び50/50からシングルレッグで反撃。
相手の返し技でアドバン1差を追いかける展開となったが相手に逃げ切られ惜しく敗れベスト8に終わった。
川頭昊士
激戦区の反対ブロックは日本のキッズ柔術シーンを牽引してきた一人で岩崎正寛を師と仰ぐ堀川椋羽が登場。
初戦から優勝候補の一角、チアゴと激突した。
下から50/50で揺さぶってくるチアゴだが、堀川も素早い身のこなしで対処すると、スクランブルから払い腰で投げを打ったが、これは惜しくも場外に。
すると引き込んだ堀川は、チアゴの座る反応が遅れるとみるやすぐに立ち上がり、A2-0でリードする。
一方のチアゴも堀川をパワーで崩しにかかり反撃。
腕十字から上下を入れ替え、残り10秒で逆転に成功した。
堀川も敗れはしたが、P0-2 A2-0で優勝候補の一角と堂々と渡り合っている。
ティーン3・緑/橙帯フェザー級もまた絶対王者ジェイソン・チーやアルジュナ・ブラウンをはじめ、10選手が名を連ねる激戦区となった。
ここに出場したのは、極めの強さに定評がありラペラも使いこなす高橋逸樹。
初戦でコナー・ロンバートと対戦すると、序盤の劣勢をはねのけ、腕十字で鮮やかな一本勝ち。
だが続くチーとの対戦では開始早々のダブルガードからバックを許し襟絞めで完敗。
それでも2年連続となる王者・チーとの試合は彼にとって貴重な経験となるはずだ。
大村兄弟の長男、心人はティーン3・緑/橙帯ライトフェザー級に出場し、緑帯のルービオとの準決勝戦からスタート。
どこからでも腕関節を狙っていく"腕関キッズ"心人は腕十字で得たアドバンを守って初戦突破、決勝は過去に2度パンキッズを制しているジャレンと対戦した。
下から瞬時に三角の態勢を作り、腕を極めようとしたジャレンに対し、大村もスクランブルからジャレンを腕十字に捕らえたかにみえた。
それでも素早い身のこなしでリカバーしたジャレンは、その後バックテイクを含む8点を積み上げ、大村を退けている。
大村莉愛の快挙はもちろん、表彰台に上がった大野、高橋、大村心人。
優勝候補らと真っ向勝負を繰り広げた川頭、堀川の熱戦と、未来ある中学生達の嬉しい活躍が見られたパンキッズだった。
堀川椋羽
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初戦となる準決勝戦を腕十字で一本勝ちし、決勝はグレイシー・ウマイタの選手との対戦となったが、この相手が大村より一回り大きく体格差は歴然。
それでも開始から側転パスでトップポジションに迫ってアドバンを得るなど躍動感ある戦いを見せる大村は試合終盤にアドバン1-1に追いつかれるも、その後も果敢にアタックを続け、レフリー判定により悲願の世界一に輝いた。
大村莉愛
続いてティーン2・緑/橙帯ライトフェザー級に登場したのは"橋本知之2世"との呼び声も高い大野智輝だ。
準々決勝戦は、P2-2 A1-1の接戦となりレフリー判定にもつれるかと思いきや、残り数秒で下から巧みに三角絞めの形を作ってアドバンを追加、確かなテクニックと冷静な試合運びで接戦をモノにした。
準決勝では、結果的にこの階級を制したアリアンシのヘルナンデスと対戦。
4度のダブルガードでP2-2 A1-1となってから、50/50で上をとったヘルナンデスにアドバンが加算されるも、大野はそこから上下を入れ替え、P4-2 A1-2でリードを奪う。
しかし残り30秒で勝利を引き寄せるべく引き込みを狙うもレフェリーはヘルナンデスのテイクダウンとして彼に2ポイントを加算。
これが決め手となり大野はアドバン1差で敗れてしまった。
そして激戦区のティーン3・緑/橙帯ライト級には昨年の全日本キッズ王者・川頭昊士が出場。
川頭の初戦は体格で上回るクラストとの対戦で3度のダブルガードを経て、スタンドに戻ると鮮やかなタックルでポイントをゲットしP4-2 A2-1で勝利。
続く準々決勝戦では今階級で優勝するマクドナルドと大接戦を繰り広げることに。
序盤から50/50を作ってスイープを決めたがマクドナルドにスイープを許すも再び50/50からシングルレッグで反撃。
相手の返し技でアドバン1差を追いかける展開となったが相手に逃げ切られ惜しく敗れベスト8に終わった。
川頭昊士
激戦区の反対ブロックは日本のキッズ柔術シーンを牽引してきた一人で岩崎正寛を師と仰ぐ堀川椋羽が登場。
初戦から優勝候補の一角、チアゴと激突した。
下から50/50で揺さぶってくるチアゴだが、堀川も素早い身のこなしで対処すると、スクランブルから払い腰で投げを打ったが、これは惜しくも場外に。
すると引き込んだ堀川は、チアゴの座る反応が遅れるとみるやすぐに立ち上がり、A2-0でリードする。
一方のチアゴも堀川をパワーで崩しにかかり反撃。
腕十字から上下を入れ替え、残り10秒で逆転に成功した。
堀川も敗れはしたが、P0-2 A2-0で優勝候補の一角と堂々と渡り合っている。
ティーン3・緑/橙帯フェザー級もまた絶対王者ジェイソン・チーやアルジュナ・ブラウンをはじめ、10選手が名を連ねる激戦区となった。
ここに出場したのは、極めの強さに定評がありラペラも使いこなす高橋逸樹。
初戦でコナー・ロンバートと対戦すると、序盤の劣勢をはねのけ、腕十字で鮮やかな一本勝ち。
だが続くチーとの対戦では開始早々のダブルガードからバックを許し襟絞めで完敗。
それでも2年連続となる王者・チーとの試合は彼にとって貴重な経験となるはずだ。
大村兄弟の長男、心人はティーン3・緑/橙帯ライトフェザー級に出場し、緑帯のルービオとの準決勝戦からスタート。
どこからでも腕関節を狙っていく"腕関キッズ"心人は腕十字で得たアドバンを守って初戦突破、決勝は過去に2度パンキッズを制しているジャレンと対戦した。
下から瞬時に三角の態勢を作り、腕を極めようとしたジャレンに対し、大村もスクランブルからジャレンを腕十字に捕らえたかにみえた。
それでも素早い身のこなしでリカバーしたジャレンは、その後バックテイクを含む8点を積み上げ、大村を退けている。
大村莉愛の快挙はもちろん、表彰台に上がった大野、高橋、大村心人。
優勝候補らと真っ向勝負を繰り広げた川頭、堀川の熱戦と、未来ある中学生達の嬉しい活躍が見られたパンキッズだった。
堀川椋羽
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