2020年02月23日
【レポ】サトシ・ソウザvsチーム中井・柔術エキシビジョンマッチ
2/22(土)、静岡県浜松市の浜松アリーナで開催された「RIZIN.21」でサトシ・ソウザvsチーム中井の柔術エキシビジョンマッチが行われた。
このエキシビジョンマッチはただのエキシビジョンマッチではなく、サトシと5人の選手が戦っていき、サトシが試合時間10分以内に全員から一本勝ちしたらサトシの勝ちで、チーム中井の誰かがサトシを極めるか、サトシが極めきれなかったらサトシの負けという変則ルール。
だがこれぐらい極端なルールの方がRIZINを見に来ているMMAファンにも興味を持ってもらえるだろうし、また世界の柔術シーンのトップに君臨するサトシとの力量差もわかりやすいということだろう。
エキシビジョンマッチは大会中盤の第5試合で行われ、箸休め的なカードとしてもちょうどよかったのではないだろうか。
サトシの地元・浜松で開催されるRIZINで是が非でもサトシを出したいという主催者側の意向をサトシが譲歩した形で組まれた柔術イリミネーション・エキシビジョンマッチ、参加メンバーは既報の通りなので、そこは過去のブログ記事を見て頂き、ここでは試合内容を紹介していきたい。
■この試合の参加メンバー紹介ブログはコチラから!
最初の相手は唯一の女子選手、木村由菜(アラバンカ柔術アカデミー)だ。
木村はまだ中学生ながらアブダビワールドプロで優勝し世界王者になっている選手。
サトシに対して臆することなく挑んでいきガードに引き込もうとするもサトシは動じずぶら下がる格好に。
そこから軽快に動くサトシにバックを許し、0:42 RNCでサトシ一本勝ち。
次に出てきたのは左手に障害を持つパラ柔術家の重水浩次(トラスト柔術アカデミー鹿児島)。
重水はメルカリのサポートも受ける選手でこの試合のために新調したドーギには大きくメルカリのロゴが躍る。
果敢にタックルを仕掛け、かわされると自ら下になって回転するなど、自ら動いていき積極的に仕掛ける重水だがサトシはそれらをことごとく返していき、最後は腕十字を極め、1:34 一本勝ちで勝ち残り。
3番手はIBJJFワールドマスター&SJJIFギ&ノーギ世界王者にしてASJJF会長のエジソン・カゴハラ(Over Limit BJJ)。
日本には出稼ぎで来日して柔術を始めたエジソンだが、それはサトシも同じでサトシも最初は10代で出稼ぎ目的での来日だった。
そんな日系ブラジリアン同士の対戦になったが、引き込んだサトシに対してエジソンの一発狙いの足関節技もあっさり切り返されて、逆に送り襟絞めを極められジ・エンド。
4番手はお笑い芸人でありながら柔術を学び、サトシと同門のボンサイ柔術の品川祐だ。
品川は昨夏にサトシの兄・マルキーニョスともエキシビジョンを行っており、これでエキシビジョンは2戦目。
またも引き込み品川の動きを様子見しながら受け流していき、側転パスなどダイナミックなテクニックを随所に盛り込んで見せ場を作っていく。
そして最後は飛びつき三角絞めで品川からタップを奪い、4連勝で試合時間5分余りを残して最後の相手・中井祐樹を迎えるのだった。
チーム中井のチームリーダー・中井祐樹が満を持してRIZINのリングに立つ。
日本柔術界の父にしてJBJJF会長の中井はレジェンド中のレジェンド。
だがいまも自身の鍛錬を欠かしておらず、4月にはブラジルでガチの復帰戦も決まっている。
そんな中井とサトシの試合はエキシビジョンとはいえドリームマッチだ。
現役バリバリのトップ柔術家のサトシと齢50歳を迎えようというレジェンド中のレジェンドである中井の一戦がついに始まる!
ここまでの試合はサトシが相手の動きを受け流す展開に終始していたが、中井との対戦は柔術らしい攻防が見られた。
サトシのガードからの攻めに対し、しっかりをポスチャーを作って対処する中井、そしてそこから立ったサトシに素早く組み付いてテイクダウンを狙っていくなど、緊張感のある試合内容に。
そして逆に中井をテイクダウンしたサトシだが中井はディープハーフで対抗し、まさに一進一退の様相。
だがサトシは中井のディープハーフをヒザ十字でカウンター、そして下になると三角絞め&キムラのコンビネーションで追い込み、最後は三角絞めで中井からタップを奪った。
変則ルールのイリミネーションエキシビジョンマッチを5連勝で極めきったサトシ・ソウザはさすがの一言。
極めるのはもちろん、柔術ならではの華麗なサブミッションとダイナミックなポジショニングをMMAファンで埋め尽くされたRIZINのリングで魅せ、柔術を大いにアピールしてくれたことはとても価値があること。
ありがとう、サトシ・ソウザ!
今回の変則的なルールは下手したら色モノ的に見られるかと危惧していたが、終わってみれば柔術の魅力に溢れた素晴らしい試合になった。
これはサトシだけでなく、サトシと対戦したチーム中井の全員の試合ぶりによる部分も大きかった。
柔術エキシビジョンは過去にも多数あったが、この試合は過去最高ともいえる素晴らしいエキシビジョンマッチで、これは日本の柔術史に刻まれる一戦だったと言っても過言ではないだろう。
■RIZINオフィシャルサイトの試合レポートはコチラから!
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©Bull Terrier Fight Gear
サトシの地元・浜松で開催されるRIZINで是が非でもサトシを出したいという主催者側の意向をサトシが譲歩した形で組まれた柔術イリミネーション・エキシビジョンマッチ、参加メンバーは既報の通りなので、そこは過去のブログ記事を見て頂き、ここでは試合内容を紹介していきたい。
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最初の相手は唯一の女子選手、木村由菜(アラバンカ柔術アカデミー)だ。
木村はまだ中学生ながらアブダビワールドプロで優勝し世界王者になっている選手。
サトシに対して臆することなく挑んでいきガードに引き込もうとするもサトシは動じずぶら下がる格好に。
そこから軽快に動くサトシにバックを許し、0:42 RNCでサトシ一本勝ち。
次に出てきたのは左手に障害を持つパラ柔術家の重水浩次(トラスト柔術アカデミー鹿児島)。
重水はメルカリのサポートも受ける選手でこの試合のために新調したドーギには大きくメルカリのロゴが躍る。
果敢にタックルを仕掛け、かわされると自ら下になって回転するなど、自ら動いていき積極的に仕掛ける重水だがサトシはそれらをことごとく返していき、最後は腕十字を極め、1:34 一本勝ちで勝ち残り。
3番手はIBJJFワールドマスター&SJJIFギ&ノーギ世界王者にしてASJJF会長のエジソン・カゴハラ(Over Limit BJJ)。
日本には出稼ぎで来日して柔術を始めたエジソンだが、それはサトシも同じでサトシも最初は10代で出稼ぎ目的での来日だった。
そんな日系ブラジリアン同士の対戦になったが、引き込んだサトシに対してエジソンの一発狙いの足関節技もあっさり切り返されて、逆に送り襟絞めを極められジ・エンド。
4番手はお笑い芸人でありながら柔術を学び、サトシと同門のボンサイ柔術の品川祐だ。
品川は昨夏にサトシの兄・マルキーニョスともエキシビジョンを行っており、これでエキシビジョンは2戦目。
またも引き込み品川の動きを様子見しながら受け流していき、側転パスなどダイナミックなテクニックを随所に盛り込んで見せ場を作っていく。
そして最後は飛びつき三角絞めで品川からタップを奪い、4連勝で試合時間5分余りを残して最後の相手・中井祐樹を迎えるのだった。
チーム中井のチームリーダー・中井祐樹が満を持してRIZINのリングに立つ。
日本柔術界の父にしてJBJJF会長の中井はレジェンド中のレジェンド。
だがいまも自身の鍛錬を欠かしておらず、4月にはブラジルでガチの復帰戦も決まっている。
そんな中井とサトシの試合はエキシビジョンとはいえドリームマッチだ。
現役バリバリのトップ柔術家のサトシと齢50歳を迎えようというレジェンド中のレジェンドである中井の一戦がついに始まる!
ここまでの試合はサトシが相手の動きを受け流す展開に終始していたが、中井との対戦は柔術らしい攻防が見られた。
サトシのガードからの攻めに対し、しっかりをポスチャーを作って対処する中井、そしてそこから立ったサトシに素早く組み付いてテイクダウンを狙っていくなど、緊張感のある試合内容に。
そして逆に中井をテイクダウンしたサトシだが中井はディープハーフで対抗し、まさに一進一退の様相。
だがサトシは中井のディープハーフをヒザ十字でカウンター、そして下になると三角絞め&キムラのコンビネーションで追い込み、最後は三角絞めで中井からタップを奪った。
変則ルールのイリミネーションエキシビジョンマッチを5連勝で極めきったサトシ・ソウザはさすがの一言。
極めるのはもちろん、柔術ならではの華麗なサブミッションとダイナミックなポジショニングをMMAファンで埋め尽くされたRIZINのリングで魅せ、柔術を大いにアピールしてくれたことはとても価値があること。
ありがとう、サトシ・ソウザ!
今回の変則的なルールは下手したら色モノ的に見られるかと危惧していたが、終わってみれば柔術の魅力に溢れた素晴らしい試合になった。
これはサトシだけでなく、サトシと対戦したチーム中井の全員の試合ぶりによる部分も大きかった。
柔術エキシビジョンは過去にも多数あったが、この試合は過去最高ともいえる素晴らしいエキシビジョンマッチで、これは日本の柔術史に刻まれる一戦だったと言っても過言ではないだろう。
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