2020年04月06日
【コラム】津村康介のLA通信:コロナのアメリカでの影響
ブラジルブログをご覧の皆さん初めまして。
XXVI-SUPPLY(トゥエンティシックス・サプライ)の津村康介と申します。
私は現在ロサンゼルスに住んでおり、昨年から(株)ムンディネロ様の商品をアメリカでXXVI-SUPPLYのサイトを通して正規販売しています。
謂わばブルテリアUSAと言ったとこでしょうか。
柔術も日本で始め、青帯はAACCで阿部裕幸さんから取得し、現在はショーン・ウイリアムス先生のヘンゾ・グレイシー・ロサンゼルスで練習していて、紫帯を巻いています。
これから不定期ではありますが、現在のロサンゼルスでの柔術シーンをお伝えできればと思っています。
乱文で申し訳ありませんが、宜しく御願い致します。
初回となる今回は世界中に広まっている新型コロナウィルス=COVID-19(以下コロナ)のアメリカでの影響をお伝えします。
アメリカでのコロナの認識は遅く、2月の後半頃からでした。
それまではテレビのニュース番組でも全く取り上げることもなく、たまに国際ニュースで中国や日本が大変と言った事が報道されるくらいでした。
私自身も対岸の火事といった感覚で大変だなぁと思っていたくらいでした。
ただ、その頃からアメリカにいる中国人が中国本土に送るためにマスクを大量購入する動きが始まっていて、マスクがどこに行っても手に入らなくなりました。
いま現在でもマスクは入手困難です。
スーパーの棚はごらんの通り。
マスクだけでなく食料や水などの生活必需品が常に品薄です。
在庫がある物でも購入制限があり、買い占めなどはできないようになってます。
除菌用品、ハンドソープ、ティッシュ&トイレットペーパー、水などがその対象です。
その後、3月になるとニューヨークやロサンゼルス、サンフランシスコで少しずつ感染者が出たとの報道が見られるようになりましたが、それでも生活が変化することはなかったです。
道場に関しても全く変化なく通常の運営がされてました。
感染者は出てきたものの、中国が収束の方向に向かっており、日本もその方向に行ってるように感じたのでアメリカもすぐに終わると思っていました。
しかし、事態は一気に悪化しました。
3月10日以降、全米で莫大に感染者が増え、まずニューヨーク市とサンフランシスコ市に非常事態宣言が発令されました。
その後、ロサンゼルス市、ロサンゼルス郡も続きました。
この発令によって、飲食店は席数を半分にして人との間隔を空けて営業したり、不用意な外出を避けて自宅に居るようにとの指導を受けました。学校も休みになりました。
NBAやNHL、MLBといったアメリカのメジャースポーツは相次いで休止となり、UFCも無観客での開催に切り替わりました。
IBJJF PANもこのタイミングで中止となってます。
渋滞が有名なロサンゼルスですが昼夜を問わず車はほとんど通ってません。
こんな光景、以前はなかったことです。
ビーチも閑散とした風景でした。
普段なら散歩やジョギングする人たちで賑わってるのですが…。
そしてこの辺りからスーパーでの大量購入する人が多くなり、飲料水や食料、トイレットペーパー等の生活必需品が手に入りにくくなりました。
道場もこのタイミングで3月いっぱいはクローズするとの連絡が来ました。
他の道場もクローズしたところが多かったです。
それでも感染は広まっていき、ついにカリフォルニア州は3月19日に外出禁止令(Safer at home)が発令されました。
これによって 生活する上でのEssential (エッセンシャル=必要)ではないモノや業種、お店がすべて閉鎖となりました。
つまり、スーパー、持ち帰りのみの飲食店、薬局、ガゾリンスタンド、銀行、病院、運送業などは生活に必要があるので営業できるのですが、それ以外の業種はすべてオフィスの閉鎖や休業となってしまったのです。
オフィスワークの人は在宅業務に切り替えている人が多いですが、その他の業種では仕事が行えない為に解雇されるパターンが多く、私の周りの人でも解雇された人がたくさんいます。
このままいくとアメリカ自体の失業率が20%〜30%になるとの予測もでている状況です。
その他にも感染防止の為に買い物で並んだり、人と会う時に最低6フィート(約180cm)のSocial Distance(ソーシャルディスタンス=社会的距離)を空けて行動するようにとの通達がありました。
ビーチや公園、映画館にディズニーランドやユニバーサルスタジオなどのアミューズメントパーク等もすべて閉鎖しているのでどこも行く事ができず、結果的に自宅待機を余儀なくされています。
したがって道場も生活に必要でないモノなので完全に閉鎖となってしまいました.....。
当初の予定では4月の半ばで解除の予定だったのですが、3月末の時点で感染がさらに悪化しているため、4月末まで延長となってしまいました。
しかし、これも場合によってはさらに延長になる可能性もあります。
またコロナに感染するとその感染してるかどうかの検査で$1300(約15万円)ほどかかり、陽性で入院ともなると医療費が$5000〜$20000(55万〜220万円)かかると言われます。
これは医療費が高いアメリカならではで、医療保険が完備されている日本では考えられないことかと思います。
この様な金額は普通の人ではとてもじゃないですが支払えません。
そして感染拡大の勢いが早すぎで病院が追いついていない状態です。
スーパーにも入場制限があり、並ばないと入れません。
こんな状況のため、いまアメリカで生活している人はコロナの感染の恐怖と失業してお金を稼ぐ事ができない不安を抱えながら生活しているといった感じです。
コロナ騒動の中での私共の道場ですが閉鎖中はZOOMというオンラインミーティングができるアプリを使ってクラスをやってます。
その他にも過去のクラスで行われたテクニックを配信したり、ショーンの師匠でグランドマスターでもあるヘンゾ・グレイシーのオンラインクラスを見るように推奨されました。
ちなみに閉鎖中の月謝の返金は行っておりません。
その代わりにクラス再開後の数ヶ月間は週3回会員といった制限会員は、無制限会員に無料アップグレード、無制限会員には違った特典を与えるとのアナウンスがありました。
私共の道場は週3会員でも月額$160、無制限会員は$250と決して安くはない月謝です。
この返金をしない対応には賛否両論あるようです。
知り合いが通っている別の道場では会費が払えないなら遠慮無く辞めてもらっても構わないとアナウンスがあったとも聞いています。
.....と言った状態が現在のロサンゼルスの柔術環境です。
アメリカの多数の地域でも同様なケースが見られていると聞いています。
IBJJFもアメリカで開催予定だった大会の全てがキャンセルとなっています。
アメリカではこの外出禁止令と非常事態宣言が解除され、通常の生活に戻るまでは道場を再開するのは極めて難しいと思っています。
通常の生活に戻るのが遅くなると、失業し収入が無くなった会員が相次いで退会してしまうと予測されます。
そうなってくると道場を維持していくのも難しくなるのは当然でしょう。
今後、体力の無い道場が潰れていくのは十分に考えられる事だし、現実に起こり得ることとだと思います。
日本もまたコロナの感染が広がっていると聞いています。
普段の生活を非常事態の生活に変えていくのは容易では無いとは思いますが、コロナは人に容易に感染しますし、下手したら死に至るという恐怖のウィルスです。
諸外国ではこの様な対策を我慢して受け入れています(受け入れていないところもありますが.....)。
日本にいる皆さんも、1日も早くウィルスの心配をしなくても良い元の生活に戻る為にも、意識して行動してはいかがでしょうか??
津村康介(つむら・こうすけ)
XXVI-SUPPLY代表
東京出身・ロサンゼルス在住。
柔術はショーン・ウイリアムスのヘンゾグレイシー・ロサンゼルス所属で紫帯を巻く。
奥さんのローラと二人三脚でこの厳しい状況を生き抜いていく。
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それまではテレビのニュース番組でも全く取り上げることもなく、たまに国際ニュースで中国や日本が大変と言った事が報道されるくらいでした。
私自身も対岸の火事といった感覚で大変だなぁと思っていたくらいでした。
ただ、その頃からアメリカにいる中国人が中国本土に送るためにマスクを大量購入する動きが始まっていて、マスクがどこに行っても手に入らなくなりました。
いま現在でもマスクは入手困難です。
スーパーの棚はごらんの通り。
マスクだけでなく食料や水などの生活必需品が常に品薄です。
在庫がある物でも購入制限があり、買い占めなどはできないようになってます。
除菌用品、ハンドソープ、ティッシュ&トイレットペーパー、水などがその対象です。
その後、3月になるとニューヨークやロサンゼルス、サンフランシスコで少しずつ感染者が出たとの報道が見られるようになりましたが、それでも生活が変化することはなかったです。
道場に関しても全く変化なく通常の運営がされてました。
感染者は出てきたものの、中国が収束の方向に向かっており、日本もその方向に行ってるように感じたのでアメリカもすぐに終わると思っていました。
しかし、事態は一気に悪化しました。
3月10日以降、全米で莫大に感染者が増え、まずニューヨーク市とサンフランシスコ市に非常事態宣言が発令されました。
その後、ロサンゼルス市、ロサンゼルス郡も続きました。
この発令によって、飲食店は席数を半分にして人との間隔を空けて営業したり、不用意な外出を避けて自宅に居るようにとの指導を受けました。学校も休みになりました。
NBAやNHL、MLBといったアメリカのメジャースポーツは相次いで休止となり、UFCも無観客での開催に切り替わりました。
IBJJF PANもこのタイミングで中止となってます。
渋滞が有名なロサンゼルスですが昼夜を問わず車はほとんど通ってません。
こんな光景、以前はなかったことです。
ビーチも閑散とした風景でした。
普段なら散歩やジョギングする人たちで賑わってるのですが…。
そしてこの辺りからスーパーでの大量購入する人が多くなり、飲料水や食料、トイレットペーパー等の生活必需品が手に入りにくくなりました。
道場もこのタイミングで3月いっぱいはクローズするとの連絡が来ました。
他の道場もクローズしたところが多かったです。
それでも感染は広まっていき、ついにカリフォルニア州は3月19日に外出禁止令(Safer at home)が発令されました。
これによって 生活する上でのEssential (エッセンシャル=必要)ではないモノや業種、お店がすべて閉鎖となりました。
つまり、スーパー、持ち帰りのみの飲食店、薬局、ガゾリンスタンド、銀行、病院、運送業などは生活に必要があるので営業できるのですが、それ以外の業種はすべてオフィスの閉鎖や休業となってしまったのです。
オフィスワークの人は在宅業務に切り替えている人が多いですが、その他の業種では仕事が行えない為に解雇されるパターンが多く、私の周りの人でも解雇された人がたくさんいます。
このままいくとアメリカ自体の失業率が20%〜30%になるとの予測もでている状況です。
その他にも感染防止の為に買い物で並んだり、人と会う時に最低6フィート(約180cm)のSocial Distance(ソーシャルディスタンス=社会的距離)を空けて行動するようにとの通達がありました。
ビーチや公園、映画館にディズニーランドやユニバーサルスタジオなどのアミューズメントパーク等もすべて閉鎖しているのでどこも行く事ができず、結果的に自宅待機を余儀なくされています。
したがって道場も生活に必要でないモノなので完全に閉鎖となってしまいました.....。
当初の予定では4月の半ばで解除の予定だったのですが、3月末の時点で感染がさらに悪化しているため、4月末まで延長となってしまいました。
しかし、これも場合によってはさらに延長になる可能性もあります。
またコロナに感染するとその感染してるかどうかの検査で$1300(約15万円)ほどかかり、陽性で入院ともなると医療費が$5000〜$20000(55万〜220万円)かかると言われます。
これは医療費が高いアメリカならではで、医療保険が完備されている日本では考えられないことかと思います。
この様な金額は普通の人ではとてもじゃないですが支払えません。
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.....と言った状態が現在のロサンゼルスの柔術環境です。
アメリカの多数の地域でも同様なケースが見られていると聞いています。
IBJJFもアメリカで開催予定だった大会の全てがキャンセルとなっています。
アメリカではこの外出禁止令と非常事態宣言が解除され、通常の生活に戻るまでは道場を再開するのは極めて難しいと思っています。
通常の生活に戻るのが遅くなると、失業し収入が無くなった会員が相次いで退会してしまうと予測されます。
そうなってくると道場を維持していくのも難しくなるのは当然でしょう。
今後、体力の無い道場が潰れていくのは十分に考えられる事だし、現実に起こり得ることとだと思います。
日本もまたコロナの感染が広がっていると聞いています。
普段の生活を非常事態の生活に変えていくのは容易では無いとは思いますが、コロナは人に容易に感染しますし、下手したら死に至るという恐怖のウィルスです。
諸外国ではこの様な対策を我慢して受け入れています(受け入れていないところもありますが.....)。
日本にいる皆さんも、1日も早くウィルスの心配をしなくても良い元の生活に戻る為にも、意識して行動してはいかがでしょうか??
津村康介(つむら・こうすけ)
XXVI-SUPPLY代表
東京出身・ロサンゼルス在住。
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