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2020年06月08日

【結果】3GC「KUMITE1」賞金1万ドル・8人トーナメント

01
6/6(土)、テキサス州ダラスにて3GC(サードコーストグラップリング)が主催する賞金トーナメント「KUMITE1」が開催された。

今年はコロナショックにより1月にIBJJFヨーロピアンが開催されたのみで、それ以外では主だったギのトーナメントは中止・延期となっており、このイベントがIBJJFヨーロピアン以来のビッグトーナメントといえるだろう。

このトーナメントは賞金1万ドルが懸けられたプロトーナメントで、全米各地から強豪選手8人が招聘されている。



トーナメントにエントリーしているのは以下の8選手だ。



02
ロベルト・ヒメネス
グスタボ・バチスタ
マヌエル・ヒバマール
ガブリエル・アルジェス
ジェイク・ワトソン
ジャイミ・カヌート
ペドロ・マリーニョ
ウイリアム・タケット




180lbs(81kg)のトーナメントなのでミドル〜ミディアムヘビー級の選手を中心に黒帯から紫帯までの選手が集められ、優勝するまで3試合を勝ちぬかなければならない。

優勝候補となるのはやはり黒帯の選手たちで、中でもガブリエル・アルジェス、ブラギーニャことグスタボ・バチスタ、マヌエル・ヒバマール、ジャイミ・カヌート、そしてロベルト・ヒメネスらが挙げられるだろう。

黒帯になって間もないヒメネス以外はムンジアル、アブダビ・ワールドプロ、アブダビ・キングオブマット、ヨーロピアン&パンなどメジャートーナメントのチャンピオンがずらりと並んでおり、この錚々たるメンバーから色帯たちが勝利を挙げるのは難しいと思われる。

だがトーナメントの組み合わせで1回戦でヒメネスvsヒバマール、ブラギーニャvsジャイミが組まれており、いきなり注目カードの実現となった。


03
ロベルト・ヒメネス



05
マヌエル・ヒバマール



04
グスタボ・バチスタ



06
ジャイミ・カヌート



08
トーナメント組み合わせ




通常は階級が違うため実現がない黒帯のトップ選手同士の対戦や、黒帯vs色帯の対戦などレギュラートーナメントでは実現がないであろう珍しい顔合わせが続出する今トーナメント、見逃せない試合ばかりだ。


■1回戦
01
ペドロ・マリーニョ(グレイシーバッハ)
vs
ウイリアン・タケット(ブラジリアンファイトファクトリー)

トップゲームをキープしたままパスを3回決めたマリーニョが11ポイント先取で勝ち。
タケットはF2WやWNOでノーギの実績があるが、この試合ではいいとこなく敗れ初戦敗退。



02
ロベルト・ヒメネス(スタジオ76)
vs
マヌエル・ヒバマール(ホドリゴピネイロBJJ)

ヒメネスが飛びつき引き込んでベリンボロのアタックも不発で再度引き込む。そして攻防の最中、ヒバマールの隙を突いて一瞬で三角から腕十字を極め2:35 一本勝ち。ヨーロピアン王者、ヒバマールを極めたヒメネス、強かった!



03
ガブリエル・アルジェス(グレイシー バッハ)
vs
ジェイク・ワトソン(マラカバBJJ)

ムンジアル優勝×2のアルジェスとルーキー黒帯のワトソンの顔合わせ。引き込んでベリンボロでスイープでワトソン先制。しかしアルジェスのすぐに返していく。下から足関狙いのワトソンからバックテイクしてRNCを極めたアルジェス、3:29 一本勝ち。



04
グスタボ・バチスタ(ATOS)
vs
ジャイミ・カヌート(GFチーム)

ブラギーニャ引き込み、ジャイミは左右に動きながらパスを狙っていく。両者とも一進一退の攻防でポジション変わらず。試合時間1:30を切ったところでブラギーニャがスイープに成功、そのまま逃げ切るも11ポイント先取に満たないためサドンデスの延長戦も決着つかずでレフリー判定でブラギーニャが接戦を制した。



■準決勝
05
マリーニョvsヒメネス
また引き込んていくヒメネス、ベリンボロからヒザ十字、マリーニョもトーホールドのカウンター狙いも不発。ヒメネスのベリンボロとマリーニョのパスが交錯し、ヒメネスがガードからバックテイクを仕掛け、そこから腕十字を極め3:35 2試合連続の一本勝ちで決勝へ。



06
アルジェスvsブラギーニャ
ミドルとミディアムヘビーのムンジアル王者対決でアルジェスがミドル、ブラギーニャがミディアムヘビーのムンジアル王者。過去にスーパーファイトで戦っており、その試合はブラギーニャが判定勝ちしている。引き込んだアルジェスがハーフ、50/50と変化しながら攻めていくがブラギーニャがパス&マウントに成功もサドンデスへ。そこでアルジェスのクローズドをパスしたブラギーニャが勝利して勝ち上がり。



■決勝
07
ヒメネスvsブラギーニャ
ムンジアル王者のブラギーニャと黒帯一年目のルーキーイヤーのヒメネスの初対決。引き込んでクローズドのヒメネス、アンダーフックでラペラを引き出すなどして攻めていく。そこからパスマウントで一気に7ポイントを奪ったブラギーニャ、さらに肩固めを狙いにいき上半身を固めにいくが、そこから逃げたヒメネスがヒザ十字へいくも極めれずオーバータイムへ。ヒメネスのクローズドからスタートし、立ち上がってクローズドを開いてパスに成功したブラギーニャがトーナメント優勝、賞金1万ドルを獲得。



08
優勝したブラギーニャとセコンドのアンドレ・ガウヴァオン。
アンドレは今大会のブラギーニャと前日のWNOでのルオトロ兄弟の勝利で2日間で負けなしの3連勝となり得意満面だった。



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