2020年07月18日
【コラム】津村康介のLA通信:「サブミッション・オン・ザ・ショアー」レポート
ブラジルブログをご覧の皆さん、こんにちは。
ロサンゼルスでブルテリアの正規代理店を営んでいる「Twenty-Six Supply」の津村康介(つむら・こうすけ)です。
今月2回にわたってお伝えしている、ロサンゼルス発の女性限定組技大会「Submission On The Shore(サブミッション・オン・ザ・ショア=SOS)」ですが、先週末に2日間連続で大会が開催されました。
ブラジルブログでは初回は大会主催者、のインタビュー、2回目は大会見どころを紹介してます。
「大会を主催するアルバート・タピアのインタビュー」はコチラから!
「サブミッション・オン・ザ・ショアー見どころ」はコチラから!
今回はその大会レポートを書きたいと思います。
会場には行けなかった為、オンラインPPVでの観戦です。
また気になった試合を数試合ピックアップさせてもらいました。
本ブログ主筆の橋本さんと違い、まだ紫帯の私の主観で書いたレビューになりますので、何卒ご容赦ください。
会場はロサンゼルス郊外にあるサンペドロという街にある、Ribeiro Jiu-Jitsu San Pedro(ヒベイロ柔術サンペドロ)で行われました。
プロ大会なのですが、コロナの影響で観客を収容できない為、道場を借りて開催されたと思われます。
〇アナヤ・ファルコン(CHECK MAT HQ)
vs
×メリッサ・シスネロス(North Coast BJJ)
2:57 棄権
高校時時代にレスリング州代表にまでなったアナヤが持ち前のレスリング力で試合をコントロール。グラウンドの展開になってもアナヤがバックチョークを仕掛けたりと、終始圧倒。
その後、上から押さえ込んで次の展開を伺っていた時に突然メリッサが棄権。どこか負傷したのかもしれませんが、後味の悪い結末に。
〇ギウリア・グレゴート(COBRINHA BJJ)
vs
×アシュリー・レイエス(Gracie Barra CM)
延長
紫同士の一戦。ギウリアがグラウンドで上を取り腕を極めに行くも防がれ、逆にアシュリーが下からヒールフックを狙いに行く。時間内に決着がつかず延長へ。
延長では序盤はお互い見合う展開もギウリアがテイクダウンに成功し勝利。
〇ファティマ・クリーン(Black Hole BJJ)
vs
×エリン・ハール(Dynamic MMA)
5:40 ヒールフック)
若干20歳の紫帯のファティマとコブリンヤの黒帯で現在はヘンリー・エイキンスのジムに所属するエリンの一戦。序盤からエリンが飛びつきフロントチョークを仕掛けに行くなどエリンが試合をコントロール。
3分過ぎからエリンはインバーデットからの足関節狙いでファティマの足を取りに行くが、ファティマも極めさせない。5分過ぎに50/50の展開からエリンがヒールフックを狙いに行くもそれをカウンターで切り返し、タップアウト!紫帯の新鋭が黒帯に勝利となりました。
今回の大会ですが、私自身もこのコラムを書く数週間前まで知らず、チームメイトが出場することを知って初めてこの大会の存在を知りました。
SOS自体も橋本さんのSNSで取り上げれられた事も無いので、恐らく日本の方で知っている方は殆どいないのではないでしょうか?
2日間併せて全31試合も行われたこのイベント、アメリカの女性競技人口の多さがわかると思います。
そして、若い色帯の選手が多数出場しているのも特徴です。
5年後、10年後の格闘技シーンを引っ張っていく可能性があるこの若い選手達には既にスポンサーが付いている選手も多く、今後か期待されます。
そして、早くも次回大会のアナウンスもありました。
次回大会は9月に2日間連続で開催で、155ポンド(70キロ以下)のトーナメントとチーム対抗戦が予定されているとのことです。
チーム対抗戦は5人1チームで4チームが出場。
ルールを見ている限り、EBIルールとクインテットルールをミックスしたようなルールとなっており、これも今後お伝えできればと思っています。
SOSの次回大会は9/12にチーム戦での開催。
これもレポート予定です。
フローグラップリングと違い、イベントごとの買い切りコンテンツなので少し躊躇するかもしれませんが見てみる価値は十分にあると思います。
特に世界を目指す日本の女性格闘家達には是非見てもらいたいイベントです。
SNSでも大会のハイライトがアップされてますのでチェックしてみてください。
最後になりましたが、写真の提供を快く引き受けてくれたグラップルTVのケニーさん、ありがとうございました。
txt by Kousuke Tsumura / Twenty-Six Supply
Photo by Kenny Jewel / Grapple TV
津村康介(つむら・こうすけ)
XXVI-SUPPLY代表
東京出身・ロサンゼルス在住。
柔術はショーン・ウイリアムスのヘンゾグレイシー・ロサンゼルス所属で紫帯を巻く。
奥さんのローラと二人三脚でこの厳しい状況を生き抜いていく。
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■過去の「LA通信」はコチラから!
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