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2023年05月25日

【レポート】江良拓「ヘンリー・エイキンス プライベートレッスン・後編」【ブラジリアン柔術】

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ヘンリー・エイキンス先生のプライベートレッスン、2日目の内容としては1日目に最後に立ちから、寝技までを含めた稽古をしてもらい、その中でヘンリー先生が指摘した「クロスカラーチョーク」に焦点を当てました。

今回のレッスンはセルフディフェンスや立ちでのベースを徹底的に確認したいと思っており、もしグランドでのテクニックを聞けるのであればこのクロスカラーチョークを指導してもらいたかったので見事に理想的な内容でした。

言葉でそのディテールを表現するが難しいのですが、考え方は頸動脈を絞めるのにほんの僅かなプレッシャーと正しいコネクションを駆使すればクロスカラーチョークは強力な極め技となると断言してました。

クロスカラーチョークのグリップに関しては大きく分けて2種類あり、両手が下から襟を握るダブルアンダーグリップと2つ目のグリップが上から握るオーバーハンドグリップをヘンリー先生は多用します。

先ずに最初に修正していただいた点としては、1日目のロールの際にマウントでのグリップの位置が違っており僕が予想するよりもだいぶ手前で握るようこちらも事細かくグリップの握り方やプレッシャーのかけ方を徹底的に「クロスカラーチョーク」のみで3時間を指導いただきました。

ヘンリー先生曰く、柔術において複雑な動きや極め技は「コネクション」と「プレッシャー」が理解していれば、スイープ、パスガード、サブミッションなどすべてがシンプルな動きになると改めて説明していました。そしてクロスカラーチョークはマウント、クローズドガード、ハーフガードなどあらゆるポジションで使用可能と強調していました。

そして最終日の内容ですが、セルフディフェンス以前の大切な要素としてスタンドでの「ベース」を最初にレクチャーいただきました。

一見立ちでのベースは見落としがちなパートで、セルフディフェンスにおいて試合と違い地面がコンクリートの様に固く、かつ状況によってはガラスなどが散乱している可能性も想定しなければならないと冒頭に説明を受け、そこで立ち方での足の位置から先ず説明をいただき、方向的には横にも縦にも全方向に対してベースを取れる位置を意識しなければならないと説いてました。

実際にヘンリー先生を押し初めは普通に押せますが、一度ベースを取られると両腕を使い全力で押しても全く動じず、これが「ベース」なのだと実感しました。ちなみにこのベースは最近YouTubeでコラボしているベルナルド・ファリアのチャンネルでも近々公開予定とのことです。

まず最初に練習相手に四方向にベースをチェックし、これが見た目以上に難しく、ヘンリー先生も細かくチェックしていました。そしてその後相手が移動した際にそれに合わせ自分も最初と同じ距離を保ちつつ移動し、再度ベースを確認する流れを繰り返し行いました。

次に道着を握った状態から同じように四方向に動かしてもらいベースを確認しあい、ここもしっかりと相手にコネクションを作ってから相手をブロックしたり、相手が引いてきたときにしっかりと崩れないように意識する事をとても細かく指導を受けました。

見た目はかなり地味なのですが、実際にやってみると動きの誤魔化しが効かないため難しく、予想以上に集中力、体力を奪われます。
最後は相手に片腕で押された際にヘンリー先生が「ベース」と掛け声をするタイミングでベースを取り、押し返すという方法をレクチャーいただきました。これも非常に重要な事で今のコンペティションでこれを意識している選手がおらず、この要素が欠如していることをとても危惧されてました。

そしてその後セルフディフェンスと同様に大切な要素のバーリトゥードに対してもレクチャーいただきました。基本的に柔術家はスタンドでの打撃で相手を仕留めることを考えず、打撃をもらわない安全な距離を常に確保し、スキを見て組み付きそこからテイクダウンを仕掛けるということでした。ここもディテールを言葉にするのが難しいのですが、組み付く際に顔をプロテクトしつつ相手の打撃をブロックししつベースを保ちながら組み付くのですがとても細かな内容に奥が深いと実感しました。

最後にグランドでの打撃を意識したオープンガードとサイドコントロールをレクチャーしていただきました。オープンガードではニーシールドを活用し相手の打撃をもらわないようにうまく距離をとり、尚且つ自分が触れる位置取りをする事を意識し、隙あらば使い相手の動きを止めるように踵でのストライクをいくつか狙っていきます。打撃は柔術独自で、サイドにおいても基本的に拳は殴った際に痛める可能性も高く、肘や肘を多用するのが特徴的でした。

ここまで長文になりましたが、動画はもちろんですがセミナーやキャンプなどよりも遥かにヘンリー先生の技術を身体で感じる事ができて本当に感動しかなかったです。最終日の先生の指導も非常に熱が入っており、キャンプやセミナーでは決して見せない指導の姿にも非常に貴重な経験をすることができました。

今回のプライベートレッスンは改めて「柔術」を見直すとともに、ヒクソン先生が抽象的な説明に対し、ここまでこの柔術のディテールを言語化できるヘンリー先生の指導者としてのレベルの高さや最終日にラスベガス郊外にあるレッドロックキャニオンに連れて行っていただいたりと柔術以外でもその人柄を感じました。

初日、2日目の最後にロールした動画がのHIDDEN JIUJITSUのズームプログラム「Fireside Chat」にアップされるようですので、ヘンリー先生の実際の動きを見たい方はおすすめです。

■「Fireside Chats」はコチラから!



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【レポート】江良拓「ヘンリー・エイキンス プライベートレッスン・前編」



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ブルテリア・ラッシュガード「Tribal」

Tribal=トライバルとは英語で『種族の、部族の』と言った意味を持ち、このデザインはもともとサモアなどの赤道付近の太平洋諸島の部族の間で生まれました。サモアのトライバルデザインは数あるトライバルデザインの中で最も歴史のあるデザインです。



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©Bull Terrier Fight Gear








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代表&指導:橋本欽也(黒帯)




@kinyabjj

絞技で失神、気がついたとき絞め落とされたことに気づかず、試合が続いてると思ってレフリーにタックル!#ブ#ラジリアン柔術 ##術 ##節技 ##闘技 ##技#失#神

♬ オリジナル楽曲 - 柔術野郎




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