2023年09月19日
【インタビュー】ワールドマスター優勝・高本裕和「勝因は試合展開を頭の中で組み立てる能力とそれを徹底して遂行する能力」【ブラジリアン柔術】
8/31-9/1の3日間に渡り、アメリカ・ネバダ州のラスベガスコンベンションセンターで開催されたIBJJF主催の「ワールドマスター2023」。
これまでもワールドマスターに幾度となく挑戦しながらも、その高く厚い壁に優勝を阻まれていた高本裕和。
今大会で悲願の初優勝を果たし、ついに世界王者となった高本は国内ではアダルトにも挑戦しており、来月にはJBJJF全日本にも出場する。
さらに海外のフィリピンで開催のプロ柔術の出場が決定しているなど、帰国後もアクティブに試合をこなすようだ。
そんな高本にワールドマスターのことなどを聞いた。
「勝因は試合展開を頭の中で組み立てる能力とそれを徹底して遂行する能力」
──ワールドマスターの優勝おめでとうございます。いまの気持ちを教えてください。
高本:優勝する前は、優勝したら満足するだろうと思っていました。優勝の直後は確かに「ついに優勝した!」という達成感がありましたが、すぐに「もっと誰もやっていない事を成し遂げたい」と思うようになりました。今は、次の目標としてミドル級でワールドマスターを優勝して、二階級制覇をしたいと考えています。
──このワールドマスターに向けて、どんな練習をしてきましたか?
高本:道場での会員さんとの練習がメインですが、それに加えて出稽古を行いました。月曜日にカルペディエム青山、土曜日にトライフォース池袋の選手練に行かせてもらって、若い選手の皆さんに揉んでもらいました。
──これまでも何度もワールドマスターには参戦していました。優勝するまで何大会に出てましたか?
高本7回出場しました。くじ運が良いのか悪いのか、恐らく全てのトーナメントでファイナリストに当たっています。結果は、ベスト8が3回、3位が2回で、今回ようやく優勝することができました。優勝まで険しい道のりでした。
──今大会では因縁の相手であるスーヤン・ケイロスに勝って決勝戦進出でした。昨年の大会ではスーヤンのダーティファイトに苦しめられていましたが、その試合のことを教えてください。
高本:昨年のスーヤンとの準決勝では、序盤にテイクダウンを取りましたが、何故かノーポイント。終盤に私がパスガードを決めかけた時に、裾に指を入れてパスガードを防がれ、レフェリーもその反則を取らず、判定で敗退しました。試合後は、納得がいかずレフェリーに抗議しましたが、結果は変わらず。落ち着いてから思い返して、反則云々は置いておいて、スーヤンの勝ちへの執念が自分より強かったのだと思いました。私はクリーンに戦うが、その執念の部分で負けないように戦おうと心に誓いました。今年のスーヤンとの再戦では、序盤にテイクダウンでポイントをリードし、終盤にスーヤンの猛攻を受けましたが「石にかじりついてでも勝つんだ」と自分に言い聞かせて、凌ぎきりリベンジをしました。
因縁のライバル、スーヤン・ケイロス(カーウソングレイシー)。昨年敗れたスーヤンに勝って決勝戦進出を決めた。
──高本さんは国内の大会ではほぼ負けなしでした。その強さの秘密、勝因を教えてください。
高本:試合展開を頭の中で組み立てる能力と、それを徹底して遂行する能力だと思います。フィニッシュの形を決めて、逆算する形でそれに至るまでのストーリーを描いて試合を組み立てます。たくさん試合に出る事で身についたと思います。
──そして必殺技ともいえるカーフスライサー、あのテクニックが得意になったきっかけなどあったら教えてください。
高本:最初、私は柔道を活かしてトップから攻めるだけの選手でした。攻めの幅を広げようと、ハーフガードを始めました。しかし、ハーフガードはスイープに特化したガードなので、ハーフガードで試合を組み立てると一本勝ちに至らずフルタイム試合をすることになりがちです。大きなトーナメントだと、勝ち進んでも勝負所で既に体力を消耗しています。そこで、一本勝ちをして体力温存のために、ハーフガードで培った足の絞りを活かせるサブミッションとして、トラックポジションからのアタックを練習しました。そのコンビネーションの一つが、カーフスライサーです。
──来月にJBJJF全日本でアダルトの試合にも出場します。マスターとアダルト、どんな違いがありますか?
高本:マスターは試合時間が短いので、先制攻撃が有利です。先にポイントを取った選手が大概勝利します。アダルトは、試合時間が長いので、どれほど先まで試合展開のストーリーを描けているかが重要になってくると思います。
──過去にはJBJJF全日本でも優勝しています。今度の大会ではどんな選手に注意してますか?
高本:アダルトカテゴリーの選手は全員が強豪です。一戦一戦が厳しい勝負になってくると思います。
──JBJJF全日本の後にはフィリピンで開催されるプロ柔術「ARTフィリピン.2」にも出場が決まっています。その試合に向けての意気込みをお願いします。
高本:海外で戦うチャンスをいただき、感謝しております。ワールドマスターに続き、「ARTフィリピン.2」でも日本代表のつもりで戦ってきます。応援、宜しくお願い致します。また「ARTフィリピン.2」には次女の高本珠緒も出場します。高本珠緒は、読書とアニメが好きなインドア派女子ですが、いざマットに立つとJBJJF全日本キッズ、ASJJFアジアをオール一本勝ちで優勝しています。こちらも応援を宜しくお願い致します。
来月はJBJJF全日本とプロ柔術「ARTフィリピン.2」に出場予定の高本。帰国後も大会参戦が続く。
【参加申し込み受付中】
「JBJJF全日本2023」
日程:10/8-9
会場:グリーンアリーナ神戸
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代表&指導:橋本欽也(黒帯)
@kinyabjj 絞技で失神、気がついたとき絞め落とされたことに気づかず、試合が続いてると思ってレフリーにタックル!#ブ#ラジリアン柔術 #柔#術 #関#節技 #格#闘技 #絞#技#失#神
♬ オリジナル楽曲 - 柔術野郎
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